新保奈穂美×金田康孝「空き地をもっと自由に使おう」
郊外の耕作放棄地、都市公園の一角、商業施設の屋上、団地の敷地――。まちのスキマに点在する未活用空間に、都市住民の手による農園が増えています。都市での暮らしを豊かにするだけでなく、空き地の利活用、コミュニティの再生、都市の緑化、環境教育や食育などさまざまな課題解決に貢献できる、そんな「都市型農園」の可能性を、もっと探りたい! このイベントシリーズはそんな思いのもと、『まちを変える都市型農園』著者の新保奈穂美さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師、兼、兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員)をホストに迎えて開催。このイベントシリーズはそんな思いのもと、『まちを変える都市型農園』著者の新保奈穂美さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師、兼、兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員)をホストに迎えて開催。今回は、一般社団法人グッドラック代表理事で、「みんなのうえん」を運営される金田康孝さんをゲストにお迎えしました。
山納洋×髙橋愛典「買い物弱者とは誰なのか?」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
第15回目の本イベントでは近畿大学経営学部教授の髙橋愛典さんをゲストにお呼びしました。
山納さんからのコメントをご紹介いたします。
——-
高橋さんの専門は「交通まちづくり」。地域の繁栄と衰退に交通はどう関わっているのかという観点から、まちの多様な局面について研究されています。今年2月に出版された『まちづくりの統計学』(学芸出版社)では、『買い物弱者を支援する』と題した章を担当されています。高橋さんと一緒に、 買い物弱者とは誰なのか、どういう切り口がこの問題に取り組むに当たって有効なのかを考えてみる回となりました。
吉備友理恵×石塚理華×川地真史×富樫重太『共創に向けたパーパスのつくり方・生まれ方』
従来のように企業や生活者、行政がそれぞれ課題に対峙するのではなく、無数の課題がつながりあう複雑性に取り組むために企業も行政、生活者も各々の立場から手を取り合うこと、つまり「共創」が求められます。
一方、共創は言葉で言うほどに簡単ではありません。それには、多様に異なるステークホルダーがそれぞれの大切にしたいことを抱きつつも、「共有できるパーパス=存在意義」が存在していないこと。また、何かしらの変化を求める最初の数人の「想いや衝動」が不可欠なこと。こうした要因が共創を作用させるためには必要だとはよく説かれます。
では、このパーパスはどのように形成されていくものなのでしょうか。明確なWHYは初めから存在しうるのでしょうか。共創とはまた、必ずしもそのWHYを関わる全員が理解し、浸透されなければうまくいかないものなのでしょうか。
今回は、「パーパスモデルとはなにか」「パーパスの生まれ方とは?」といった問いを、多彩な海外事例や、自治体や社会課題に対峙してきた公共とデザインのメンバーのプロジェクト事例も交えた対談セッションを通じて探求します。
【こんなかたにおすすめです。】
・組織や部署、立場を超えたプロジェクトに携わっている
・より多くの人を巻き込みながらプロジェクトのインパクトを創出したい
・共創のための知見やノウハウを詳しく知りたい
・行政職員として、住民と一緒にまちづくりを行いたい
・共創に対する周りの理解を得るためのヒントを探したい
新保奈穂美×南部良太「都市の農をデザインする」
郊外の耕作放棄地、都市公園の一角、商業施設の屋上、団地の敷地――。まちのスキマに点在する未活用空間に、都市住民の手による農園が増えています。都市での暮らしを豊かにするだけでなく、空き地の利活用、コミュニティの再生、都市の緑化、環境教育や食育などさまざまな課題解決に貢献できる、そんな「都市型農園」の可能性を、もっと探りたい! このイベントシリーズはそんな思いのもと、『まちを変える都市型農園』著者の新保奈穂美さん(兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科講師、兼、兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門員)をホストに迎えて開催。今回は、一般社団法人MURA代表理事で、農業デザイナーとして活躍する南部良太さんをゲストにお迎えしました。
松下慶太×田中輝美「ワーケーションで関係人口はつくれるか?」
今回のトークでは、新刊『ワーケーション企画入門 選ばれる地域になるための受け入れノウハウ』著者で関西大学社会学部教授の松下慶太さんと、『関係人口の社会学 人口減少時代の地域再生』などの著書があるローカル・ジャーナリストで島根県立大学地域政策学部准教授の田中輝美さんをゲストにお迎えしました。
「そもそも関係人口とは何か?」という点に立ち返りつつ、ワーケーションと持続可能な地域づくりのあるべき方向性についてディスカッションしました。
アフターコロナにおける関係人口はこれまでと同様に考えるのか? あるいは企業の居住地制限撤廃、転勤廃止などで新たな局面を迎えるのか? またそこにワーケーションはどのように機能するのか? ワーケーションとデジタルノマドとの共通点・相違点は? など、さまざまな角度から深掘りしました。
吉備友理恵×近藤哲朗 『編集者と掘り下げる!パーパスモデルの可能性と本で伝えたいこと』
「パーパスモデル」とは、プロジェクトのパーパスを中心に、多様な関係者の1人1人がどんな想いでどう関わるかを可視化する手法です。このモデルはサブタイトルにもあるように、”人を巻き込む共創”のための設計図でもあります。『パーパスモデル 人を巻き込む共創のつくりかた』では、パーパスモデルのつくり方・使い方、パーパスモデルで分析した国内外の共創事例、さらに共創プロジェクトを実現するためのポイントを実践ベースで解説しています。
今回のイベントでは、前半にパーパスモデルや共創について、本書のエッセンスをご紹介いただき、後半は本書の編集者が聞き手となり、パーパスモデルの可能性と本で伝えたかったことを掘り下げていきました。
山納洋×作田龍昭「東西まち歩き対談」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
第14回目の本イベントでは地理を楽しむ旅やまち歩きなどで各地を歩き回られている作田 龍昭さんをゲストにお呼びしました。
山納さんからコメントが届いておりますので、ご紹介いたします。
——-
作田さんは地理を“趣味”として長年まち歩きを続けてきた方です。関東在住にも関わらず、関西でのWalkin’Aboutにも何度も参加いただいていました。昨年『地理マニアが教える旅とまち歩きの楽しみ方』(ベレ出版)という、地理の旅やまち歩きのマニュアルを出版されました。今回のイベントでは作田さんが詳しい関東のまちについて、僕の方からは似た特徴をもつ関西のまちを紹介しました。
橋本崇×向井隆昭×吹田良平×吉備友理恵『パーパスモデルで読み解く下北線路街プロジェクト』
パーパスモデルとは、プロジェクトにおいて、多様な関係者が同じ方向を向いて共通の目的を考えるためのフレームワーク。『コミュニティシップ』の刊行を記念して、編著者で下北線路街プロジェクトのデベロッパーである小田急電鉄の橋本氏、向井氏、監修者の吹田氏、そしてパーパスモデル考案者の一人、吉備氏をお迎えして、プロジェクトの開発プロセスを可視化するイベントを開催しました。
関係者間でどう想いを共有し、どんな人がどう関わって開発が行われてきたのか。さまざまなビジネスにおいて、社会課題に向き合い、共創してプロジェクトを成功させるためのヒントになるはず。
橋本崇×向井隆昭×小野裕之×吹田良平『街とデベロッパーの新しい関係づくり』
地域住民が街と積極的に関わり・楽しむ意識「コミュニティシップ」に溢れる、街づくりプロジェクト「下北線路街」の全貌を明らかにした『コミュニティシップ 下北線路街プロジェクト。挑戦する地域、応援する鉄道会社』のトークイベントです。
ゲストに、本プロジェクトを担当した編著者の橋本崇さんと向井隆昭さん、監修者の吹田良平さん、そしてボーナストラックを運営する散歩者の小野裕之さんをお迎えし、以下のトピックを軸に、下北線路街プロジェクトの背景を深堀していただきました。
・下北線路街プロジェクトについて
・支援型開発とはなにか
・鉄道会社としてどのように地域に関わっていったのか
・住民とともに開発コンセプトを作るプロセスは順調だったのか
・賃料ではなく個店の価値を優先する仕組みはどう組み立てられたのか
山納洋×MOTOKO「『暮らし観光』の可能性」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
第12回目の本イベントでは“地域と写真” をテーマに「ローカルフォト」という新しい概念で写真によるまちづくり事業を実施されている、写真家のMOTOKOさんをゲストにお呼びしました。
ーーーーーーーー
音楽、広告、ファッションなどの分野で活躍されてきた写真家のMOTOKOさんは、写真を用いて全国のまちを元気にしようと、10年ほど前から『ローカルフォト』という活動を続けておられます。そして近年、これまで当たり前とされてきた、名所旧跡や温泉を巡るような観光ではなく、地元の人に親しまれているお店や食べ物、文化などを楽しむ『暮らし観光』を提唱されています。今回は特に『暮らし観光』についてお話を伺いました。
佐野陽一×佐藤由美×奥河洋介×辻村修太郎「郊外をいかに住みやすくするか」
『郊外住宅地の再生とエリアマネジメント』の舞台である横浜の洋光台団地と、関西で先駆的なエリアマネジメントを行っている男山、浜甲子園、泉北ニュータウンの当事者に活動についてお話しいただきました。
居住者とどう連携してきたか、地域環境はどう変わったかなど、多角的な議論を交わし、既成住宅地のエリアマネジメントの可能性についても議論した、横浜と関西の団地におけるエリアマネジメント活動の交流セミナーです。
協力の輪を仲間の外に大きく拡げるには、それぞれの「違い」をそのままに、「相手」と「あなた」が、それぞれ「やりたいこと」が実現できること、加えてそれが「世界の利益」につながることが大切です。 著者の1人であり、NPO法の成立の要の一つであった「シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」元代表の松原明が、その経験等をもとに導いた「協力の組み立て方」を体系的に説明します。
また、同じく著者であり、観光地域づくりの中心にあるDMOの第一人者の大社充が、その立場から地域づくりの現場で活かす方法をお話いただきました。
中島直人×石田祐也×関谷進吾×三浦詩乃×桂有生×今佐和子×清水陽×山下裕子「日本のストリートファイターズが見る街路の未来」
基礎自治体で街路の改革にチャレンジしているゲストの方々から、ニューヨーク市との交通管理、道路管理、都市デザインにまつわる体制の差異も踏まえたうえで、自身の街における先進的な取り組みや奮闘の記録を紹介いただき、「ストリートファイト」の翻訳者とともにクロストークを行いました。
このたび都市に関する各分野(景観、都市政策、社会学)の研究者・専門家をお招きして、翻訳者らとのクロストークを行いました。
まざまな角度から『ストリートファイト』の内容に関する話題提供をいただき、議論を深めたイベントです。ぜひご覧ください。
山納洋×八幡一男「誰でもできる!地域に眠るドラマを見出し、伝える楽しみ」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
第12回目の本イベントでは『郡是―創業者 波多野鶴吉』を刊行された八幡一男さんをゲストにお呼びしました。
ーーーーーーーー
八幡さんは京都新聞綾部支局勤務時に、明治期に近代的製糸会社「 郡是(現・グンゼ)」を興し、 地域を再生した波多野鶴吉の存在を知り、 取材を重ねて記事を連載しました。そして昨年末にその内容を『郡是―創業者 波多野鶴吉』(京都新聞出版センター)まとめられました。 今回は「もう一人の渋沢栄一」 とも呼ばれる波多野氏の生涯について、 そして地域に眠るドラマを見出し、 伝える仕事の実際について伺いました。
松原明×大社充「『協力』を拡げるためにはどうするべきかーー実践からみる『協力』の組み立て方」
地域づくりはもちろん、企業のパーパスマネジメントでも、協力は欠かせません。
お金や権力もない「あなた」が協力を得たいとき、説得し、共感を得ることを重視するあまり、人にはそれぞれ考え方や感じ方、なにより「やりたいこと」があることを忘れていませんか。
協力の輪を仲間の外に大きく拡げるには、それぞれの「違い」をそのままに、「相手」と「あなた」が、それぞれ「やりたいこと」が実現できること、加えてそれが「世界の利益」につながることが大切です。 著者の1人であり、NPO法の成立の要の一つであった「シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」元代表の松原明が、その経験等をもとに導いた「協力の組み立て方」を体系的に説明します。
また、同じく著者であり、観光地域づくりの中心にあるDMOの第一人者の大社充が、その立場から地域づくりの現場で活かす方法をお話いただきました。
松原明×大社充×泉英明「協力のテクノロジーを地域づくりの現場に活かす」
NPOなどの社会活動はもちろん、地域づくりから企業のマネジメントまで、協力は欠かせません。
お金や権力もない「あなた」が協力を得たいとき、説得し、共感を得ることを重視するあまり、人にはそれぞれ考え方や感じ方、なにより「やりたいこと」があることを忘れていませんか。
協力の輪を仲間の外に大きく拡げるには、「違い」をそのままに、「相手」と「あなた」が、それぞれ「やりたいこと」が実現できること、加えてそれが「世界の利益」につながることが大切です。
著者の一人であり、NPO法の成立の要の一つであったシーズ・市民活動を支える制度をつくる会元代表の松原明さんが、その経験等をもとに導いた「協力の組み立て方」を体系的に説明し、大社充さんには観光地域づくりの立場から、泉英明さんには各地のまちづくりの経験から、現場で活かす方法をお話しいただきました。
まちの課題・資源を可視化する QGIS活用ガイド講座
すぐれた機能性と使いやすさから世界中で使われている、GIS(地理情報システム)のフリーソフト「QGIS」。地域が抱える課題や資源を可視化したり分析したりするうえで、まちづくりにかかわる人にとって非常に役に立つツールです。
この動画では、GISについての基礎知識から、QGISの基本的な使い方までを、ぎゅっと凝縮してお伝えします。
GISについてあまり知らないという方、これから使ってみたいという方、すこし触ったことはあるけれどもっと使いこなしてみたいという方まで、テキスト『まちの課題・資源を可視化する QGIS活用ガイドブック』を手元に置いてぜひご覧ください。
こばやしあやな×タナカカツキ「日本サウナの活気とクリエイティビティ~ブームを文化に昇華するには~」
2022年、日本のサウナ業界は世界のどの国よりもクリエイティブかつエネルギッシュで、人を惹きつけるポジティブな力に溢れています。
わずか数年で空前の盛り上がりを見せているブームの裏側には、「好きが高じて……」では収まりきらない熱意のもと活動してきた、仕掛け人や愛好家の方々の功績があります。その事例の数々はサウナの本場であるフィンランドの人々が驚き、うらやむほどです。
いままさに、日本人のクリエイティビティと情熱で伝統の常識を突き破り、新しいスタイルを生み出し、さらなる発展を遂げようとしています。そんな中、サウナ文化研究家のこばやしあやなさんが上梓する『クリエイティブサウナの国ニッポン』は、フィンランドの公衆サウナ業界を元気づけるために書かれた、日本のサウナブームを紹介する本です。フィンランド在住であるこばやしさんが日本のサウナ業界を俯瞰すると、そこには「灯台下暗し」とも言える日本人らしいクリエイティビティの数々がありました。
こばやしあやなさんと、日本のサウナ大使でありマンガ家のタナカカツキさんをお迎えし、フィンランド人がうらやむ日本のサウナの素晴らしさをさまざまな観点からお話しいただきました。
山納洋×島村恭則「『現代学』としての民俗学」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは関西学院大学で「現代民俗学」を研究しておられる島村恭則さんです。
ーーーーーーーー
島村先生は、関西学院大学で「現代民俗学」を研究しておられます。研究対象は家庭内のおまじない、キャンパスの七不思議、様々な職業における習慣、喫茶店のモーニングサービス、水上生活者などと多岐にわたっていますが、現代を生きる人たちの生活に根付いている<俗=ヴァナキュラー>を探るという点で一貫しています。今回は島村先生のこれまでの研究について伺いつつ、民俗学的にいまの社会を眺める視点を共有していただきました。
山納洋×武田重昭「グッとくる街の風景」
大阪ガスネットワーク都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは大阪公立大学でランドスケープの視点から都市と暮らしの関わりについて教育・ 研究を行っている武田重昭さんです。
武田さんは、屋外空間で人々がどう関わり暮らしているか、 誇りや愛着を感じられる場所はどうデザインできるのかを研究して おられます。都市計画家・建築家のクリストファー・ アレグザンダーは『パタン・ランゲージ』の中で、人々が“ 心地いい”と感じる253のパターンを抽出し、 愛着の持てるまちのイメージを具体的に示しましたが、 今回は武田さんと一緒に『グッとくる風景』を眺めながら、 そこからまちをどうデザインできるかをお話しいただきました。
小泉隆×和田菜穂子「最新!北欧建築・都市案内。達人が語る王道&マニアック」
これまで15年以上にわたって北欧諸国を訪れ建築をリサーチしてきた小泉隆さん。今回、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランドの5カ国・173都市の建築500件をまとめた「北欧建築ガイド」を出版されました。美術館、図書館、教会、ホテル等の名作から、サウナや公園等の公共空間まで、1000枚を超える写真で紹介しています。
和田菜穂子さんも北欧への渡航歴は長く、これまで『北欧建築紀行』『北欧モダンハウス』など多数の本を出版し、展覧会やツアーも企画されてきました。最近は東京の建築をディープに巡るツアーも主催され人気を博しています。
そんな北欧のエキスパートお二人をお迎えし、北欧が誇るスター建築家や名作建築から、今一番注目を集めている建築や都市の最新事情まで、現地でのエピソードも交えながらざっくばらんに語っていただきました。
河原武儀 × 菅原千稲 × 小山憲太郎 × 福多佳子「照明デザイナーが教える、光を使いこなす3ポイント」
おうち時間をより豊かにする「照明設計」のヒントを、実例・図解満載の手引きとして刊行した『暮らしのシーン別 照明設計の教科書』。出迎える・移動する・くつろぐ等、おうちでの行為別で、照明計画のポイントが盛りだくさんな一冊です。
今回は本書の出版を記念して、著者で照明デザイナーの福多佳子さんと、日本の住宅照明をゆたかにするための照明デザイナーユニット[Team Home Lighting ]の皆さんに、光の楽しみ方、照明の選び方についてお話いただきました。建築やインテリアの設計者の方々はもちろん、照明が好きな方、住宅の新築や改修を考えている方はぜひご視聴ください。
有廣悠乃×川原諭×二瓶智充×奥野美里×樋口菜美香×三宅正太「対人支援・福祉ケアのコミュニケーションをよりよく 編」描いて場をつくるグラフィック・レコーディング刊行記念トーク Part2
グラフィック・レコーディングやファシリテーション・グラフィック、グラフィック・ファシリテーション……『描いて場をつくるグラフィック・レコーディング』では、可視化を用いた話し合いの実践例をたくさん収録しました。組織開発から、福祉、教育、行政の現場など、さまざまな現場のヒントが満載です。
連続企画の第2弾では福祉・対人支援の現場でグラレコを実践している共著者のみなさんに集まってもらいました。
福祉(介護から児童福祉まで)、また人のケアに関わる方々も、積極的にグラフィックなどを取り入れて、支援の向こうにいる方々の気持ちを引き出したり、思いを汲み取っておられたりと日々現場の中で実践されています。とはいえ、時代に即した多様性がもとめられる福祉支援の現場でも、グラフィックを導入することへのハードルは低くないのが現実のようです。
今回は、最初にグラレコをやろう!と決めたきっかけや、グラフィックの導入の方法、そして周りと協働しながら、現場でどのように対話実践を行なってきたのかなどをお話してもらいました。
越直美×高木超「ふたりの実践者の視点で見る“SDGsと公民連携によるまちづくり”」
持続可能な地域をつくる旗印としての「SDGs」への注目、そして自治体・民間事業者・市民が互いの強みを出し合いながら政策を進める「公民連携」への関心が高まっています。一方で、すでにある取り組みを表面的にSDGsと紐付けることに終始してしまったり、行政と民間が互いのニーズをつかみきれずプロジェクトが頓挫してしまったりすることも少なくありません。
今回は、「SDGs」「公民連携」それぞれのテーマで実践者として活躍されている2人をゲストにお迎えしました。公民連携やスマートシティ・DXの領域で弁護士として活動する傍ら、企業におけるダイバーシティ経営の促進にも取り組まれている越直美さん(前大津市長/『公民連携まちづくりの実践』著者)。そして、自治体においてSDGsを推進するアドバイザーとして各地で活躍されている高木超さん(慶応義塾大学特任助教/『SDGs×公民連携』著者)です。自治体・民間企業・市民を問わず、こうしたテーマでプロジェクトにかかわる人が直面しがちな課題をトピックとしながら、おふたりにディスカッションいただきました。
山納洋×片桐新之介「成功する特産品開発とは?」
大阪ガス都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストはまちづくり、地方創生、 農業漁業の課題解決を行うコンサルタントとして活動されている片桐新之介さんです。
片桐さんはもともと、大阪の大手百貨店のマーケティングセクショ ンにおられた方で、現在はまちづくり、地方創生、農業漁業の課題 解決を行うコンサルタントとして活動されています。お仕事柄、地域の農産物を使った特産品開発の事例をよくご存知ですが、その分多くの失敗事例も見ておられます。今回は片桐さんに、特産品開発のつまずきポイントはどこにあるのか、そして成功している事例では何が違うのかなどを伺ってみました。
吉村靖孝 × 田中智之「タナパーの謎に迫る10のクエスチョン」
伸びやかに湾曲する地平、効果的な省略や誇張、透視など、手描きパースならではの魅力が詰まった 新刊『超建築パース』。たくさんのアクティビティが盛り込まれた青い線画は、 “田(タナ)中智之先生の(パー)ス” =略してタナパーと呼ばれます。今回は、そんなタナパーの「謎」に迫るトークイベントを行いました。「なぜ手描きなのか?」「CADより伝わるとは?」「どうして生き生きと感じられるのか?」……タナパーにまつわる謎をときあかすため、10のクエスチョンをもちかけてくださるのは、建築家の吉村靖孝さん。建築コンペやプレゼンテーション、地域ビジョンにどんな「わかりやすさ」が必要か。存分に語っていただきました。
山納洋×山﨑朗「価値を生み出す地域イノベーション」
山﨑先生は産業政策論・産業クラスター論・経済地理学などの分野で日本をリードしておられる方で、2019年に学芸出版社から『地域産業のイノベーションシステム』を編著で出されています。同書の「はじめに」の中で、公共事業、農業保護、工場誘致、地方交付税に支えられてきた日本の地方が今後持続的に発展するために力を注ぐべきテーマは「短期間で成果のみえる地産地消、B級グルメ、ゆるキャラ、イベント、6次産業化、ふるさと納税、プレミアム商品券、インバウンド、地域おこし協力隊、大学都心立地規制とは異なる、地域におけるイノベーションとクリエーションである」と書かれています。この部分にグッときて、今回山﨑先生に対談をお願いしました。本当に価値を、競争優位を生み出す地域イノベーションについて語っていただきました。
森雅志×松中亮治「公共交通は健康と地域経済に効く!これからのコンパクトシティを語る」
公共交通は健康にいい―多くの人が何となくそう思っているものの、政策として公共交通を整備を推進するための根拠を示すことは難しいと長らく言われてきました。
しかし、富山市と京都大学が2016年からGPS端末を使って実施した大規模な調査により「公共交通は健康によいだけでなく、中心市街地の活性化にも貢献する」ことが初めて客観的・定量的に実証されました。
調査の知見をまとめた『公共交通が人とまちを元気にする 数字で読みとく!富山市のコンパクトシティ戦略』の刊行を記念し、森前富山市長に京都にお越しいただき、本調査の持つ意義とこれからのコンパクトシティについて語り合う会を開催いたしました。お2人のお話をぜひご覧ください。
宮後浩 パース博士が教える!速描きテクニック|『クイックパース』刊行記念講座
建築工程では、段階に応じたパースが求められます。
なかでも初期の段階で、施主の希望をもとにラフに形を描く手描きパースは、イメージを共有するのに重要な役割を果たします。
これまで約半世紀に渡り、設計デザイン・パース制作と教育指導に携わってこられた宮後浩先生が、このたび30冊目となる著書『クイックパース』を刊行されました。
本書では、巨匠たちの魅力的な建築を題材に、方眼紙を使って10分で描けるパースの技、着彩の仕方を解説しています。
本講習会では、本書にも登場する「軽井沢の山荘」のパースを実際に描いていただき、その手順を学ぶとともに、参加者と一緒に「落水荘」の着彩も行いました。
慣れるまでは難しく感じるかも知れませんが、コツをつかめば、誰でも手早くパースを起こせるようになります!
山崎紀子(シネ・ヌーヴォ)×石橋秀彦(豊岡劇場)×江口晋太朗×松本優真「ミニシアター再考――文化拠点としての映画館の今とこれから」コモングッドトークvol.8
第8回目には、大阪府大阪市で、1997年に映画ファンが市民出資型で映画館を設立し、関西におけるミニシアター文化を牽引するシネ・ヌーヴォ支配人の山崎紀子さんと、兵庫県豊岡市で、1度は閉館した映画館を復活させ、新たな地域における文化拠点を目指す豊岡劇場 代表の石橋秀彦さんをゲストにお迎えしました。コロナ禍を通じて、文化芸術のあり方、とりわけミニシアターを取り巻く環境は大きく変わるなか、オンライン配信など映画・文化コンテンツの配信環境が充実する昨今、改めて都市におけるミニシアターという場所がもたらす価値や可能性について幅広く議論する時間となりました。
橋本直樹×羽端大×半谷英里子×江口晋太朗×松本優真「デザインで政策を変える──経産省版デザインスクール“Policy Design School”とは」コモングッドトークvol.7
第7回目には、このほど経済産業省版デザインスクール「Policy Design School」を立ち上げられた、STUDIO POLICY DESIGNの橋本直樹さん、羽端大さん、半谷英里子さんをゲストにお迎えしました。公共の政策にデザインを取り入れる意味や、今回有志でデザインスクールを立ち上げようと考えられた経緯、デザインによる社会課題への政策的アプローチが持つ今後の可能性などについて、幅広く議論する時間になりました。
山納洋×有原啓登「団地について私が知っている2、3の事柄」
大阪ガス都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは『週刊日本の団地』と題し、SNSで53 ヶ所の団地を紹介されていた有原啓登さんです。
山納さんからコメントが届いておりますので、ご紹介いたします。
有原さんは、団地に生まれ育ち、大学で建築設計を学び、 ゼネコンでの現場監督勤務を経て、 現在は地方住宅供給公社に勤務されている方です。昨年12月から 今年3月にかけて『週刊日本の団地』と題し、個人のSNSで53 ヶ所の団地を紹介されていました。 その話が分かりやすくて面白いので、 ぜひ多くの方に聞いていただきたく、今回お呼びしました。 都市計画やまちづくりの本についても造詣が深い方なので、 そのあたりもお話も伺ってみました。
高松平藏×花内誠「ドイツと日本のスポーツ都市づくり ~アフターオリンピックに向けて」
ドイツではスポーツが生活に密着し、街を動かすエンジンになっています。多彩なNPO/市民団体がクラブを運営し、走りたくなる自転車道や歩道も完備され、集客イベントだけでなく、マラソン、サイクリングなど余暇を楽しむ運動も盛んです。またこうした地域のスポーツ活動を多くの地元企業が支援しています。
一方、日本では昔からプロスポーツが盛んで、ツーリズムや集客型のスポーツ振興が推進されてきましたが、人々が余暇に自発的にスポーツを楽しめる環境はまだ十分に整備されていません。ただ近年、高齢化が進み、市民が健康でいきいきと暮らせるまちを目指して、スポーツによる都市づくりに取り組む自治体が増えてきました。
こうしたドイツと日本、それぞれのスポーツと都市づくりの現状と可能性について、『ドイツのスポーツ都市』の著者でドイツの地方都市エアランゲン在住のジャーナリスト・高松平藏さんと、長年日本のスポーツビジネスに携わってこられ、スポーツ振興のマネジメントに詳しい立命館大学客員教授の花内誠さんに語っていただきました。
松浦健治郎×中島直人「米国のガイドラインから考える歩行者中心の街路設計」
車社会・アメリカの街路がいかに変わりつつあるのか。『アーバンストリート・デザインガイド 歩行者中心の街路設計マニュアル』は、歩行者や自転車を優先した道路空間の再配分や、細かに配慮された街路設計手法を分かりやすいイラスト図解で示したガイドライン『Urban Street Design Guide』(著・全米都市交通担当者協会;NACTO)の日本語版です。
日本でも各地で進む歩きたくなるまちづくりや豊かな公共空間づくりにとっても、本書に描かれるアイデアの数々は大きな示唆を与えてくれます。
今回のイベントでは、本書訳者の松浦健治郎先生(千葉大学准教授)と、NACTO理事長のジャネット・サディク=カーン著『ストリートファイト』の監訳もされた中島直人先生(東京大学准教授)をお招きし、アメリカの道路基準の先進性や、それを日本で実現するための方策や課題などについて対談いただきました。
石原達也×江口晋太朗×松本優真「コミュニティフリッジ──食品ロス問題に取り組む公共冷蔵庫のつくりかた」コモングッドトーク vol.6
第6回目は、食料品・日用品の支援を必要とされる方が、時間や人目を気にせず、24時間都合が良い時に提供される食料品・日用品を取りに行ける「コミュニティフリッジ」に取り組む、一般社団法人北長瀬エリアマネジメント代表理事の石原達也さんをゲストにお迎えしました。
コミュニティフリッジは、食品ロスを減らすだけでなく、コロナ禍で増加する困窮者支援など生活に困難を抱える人たちに対して、地域ぐるみによる支援の場を提供するコモンズとしての連帯の場として注目されています。行政、企業、市民それぞれが助け合いの場をつくることの意味や可能性について、幅広く議論しました。
忽那裕樹×平賀達也×熊谷玄×長濱伸貴×篠沢健太 「デザイナーたちと考える、より良い屋外パブリックスペースづくりのヒント」
2021年2月に刊行された『図解 パブリックスペースのつくり方』。
同書は、公園、水辺、駅前広場などのパブリックスペースについて、場づくりの仕組みParkPFIなどを活かしつつ、施主や関係者の理想を丁寧に形にしている先行事例をもとに、設計プロセス、ディテール、さらに竣工後の関わり方まで解説した、一冊です。
・設計者・発注者・施工者・利用者など多様なステークホルダーとの共創関係の育み方
・設計ディテールがその場で果たす役割
・竣工後の関わり方
など、より良いパブリックスペースをつくるためのヒントを一緒に考える刊行記念トークイベントを開催いたしました。ぜひご視聴ください。
山納洋×和田欣也「ビジネスとしての古民家再生」
今回のゲストは大阪の蒲生四丁目で空き家再生を手がけられ、2021年1月に『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』を上梓された和田欣也さんです。
山納さんからコメントが届いておりますのでご紹介いたします。
ー
和田さんは、大阪市城東区の蒲生4丁目で古民家再生に取り組んでおられる方です。今年2月に学芸出版社から出された『がもよんモデルの秘密』では、建物のオーナーとテナントをつなぐ再生ビジネスのノウハウを詳しく紹介されています。僕が「コモンカフェ」をやっている大阪市北区の中崎町にも古民家カフェや雑貨店がいっぱいありますが、和田さんの「がもよんモデル」はまちのトータルコーディネートという点で、さらに進化しているようです。
山下正太郎×内田友紀「ネイバーフッドとテクノロジーがつくる新しい都市像」“ビジョナリーが描く働く場の未来” Vol.4
海外のグローバル企業からベンチャーまで、オフィス空間のパイオニア事例を収めた、『WORKSIGHT 2011-2021 Way of Work, Spaces for Work』の刊行記念連続レクチャー第4弾、最終回。
企業文化の表現としてのオフィス、イノベーションを誘発するコワーキングスペース、働き手のウェルビーイングやパンデミック後の価値観…、オフィスはこの10年、常に変化してきました。今後も、働き手や組織の価値観は、分野や地域を越えて更に進化し、新しい個人・組織・都市像をつくりだしそうです。世界のオフィス事情を知る山下氏と、各地で市民主体のセクターを超えた活動を支援するリ・パブリックの内田氏に語っていただきました。
安居昭博×田口一成「日本の社会問題に探る、サーキュラーエコノミー型ビジネス」
気候変動、環境汚染、不平等な富の分配、労働力の搾取、フードロス、廃棄物処理など、現在我々が引き起こしているさまざまな社会問題。本イベントでは、こうした社会問題に目を向け改善の糸口を探し続けてきた実践者、田口一成さん・安居昭博さんをお迎えし、社会問題を解決するビジネスの仕組みづくりについてお話を伺います。
またその際ヒントになるのは、根本的に廃棄を出さない「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の考え方。経済効果創出、環境再生、人々の幸福度向上など、多面的な成果を実現するために、どう仕組みをつくるのか?
今注目されている「社会課題改善型ビジネス」を展開するお二人によるクロストークです。
山納洋×田中慶一「喫茶店三都ものがたり」
大阪ガス都市魅力研究室長/common cafeプロデューサーの山納洋さんがホストとなり、面白い!と思っているゲストを招待、時には参加者を交えてざっくばらんに議論していただく連続トークイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」
今回のゲストは関西のコーヒー店を取材され、2021年2月に『京都喫茶店クロニクル』を上梓された田中慶一さんです。
田中慶一さんといえば、小冊子「甘苦一滴」。編集プロダクションのお仕事のかたわら、ライフワークとして喫茶店やカフェの取材を続けておられる方です。2017年には『神戸とコーヒー 港からはじまる物語』で、この2月には『京都喫茶店クロニクル』(淡交社)で、それぞれ神戸と京都の喫茶店についてまとめられています。そんな田中さんに、大阪も含めた三都の喫茶店のお話を伺ってみました。
山下正太郎×穂積雄平「アクティビティとワークプレイスのデザイン」“ビジョナリーが描く働く場の未来” Vol.3
海外のグローバル企業からベンチャーまで、オフィス空間のパイオニア事例を収めた、『WORKSIGHT 2011-2021 Way of Work, Spaces for Work』の刊行記念連続レクチャー第3弾。
企業文化の表現としてのオフィス、イノベーションを誘発するコワーキングスペース、働き手のウェルビーイングやパンデミック後の価値観……、オフィスは常に変化してきました。
今後ますます加速する、働き方、組織の進化を設計者はどう捉えたら良いのか?世界のオフィス事情を知る山下氏と、イノベーションセンター、ワークプレイスデザイン、ワークスタイルデザインに携わる日建設計NADのアソシエイトコンサルタント穂積氏が、語り尽くしていただきました。
山口省蔵×江口晋太朗「ポストコロナ時代における地方創生のこれからと地域金融の役割」
『実践から学ぶ地方創生と地域金融』では各地の意欲的なプロジェクト11事例を取り上げながら、その背景にあるキーパーソンやステークホルダーの関係性をひもとき、事業スキームのポイントを解説しています。
本書の著者である株式会社金融経営研究所所長の山口省蔵さんと、TOKYObeta代表の江口晋太朗さんに、地域課題解決のため、従来のありようから脱却しようと取り組む地域金融機関の活動にフォーカスを当てながら、地方創生による地域経済のこれからについて、現状の地方創生のありようや地域課題、これからのまちづくりの視点から、本書の企画背景や取材の裏話などをお話しいただきます。
園三×玉木直人×曽和治好「造園家と建築家 現場でおさえておきたい協業のコツ」
造園家と建築家のオンライン対談企画!
木洩れ日で人をもてなす豊かな動線とシークエンス、室内外の連続性・境界・奥行きを際立たせる木の選び方など、住まいと引き立てあう庭づくりのコツを多数収録した『緑のデザイン』。出版後早くも増刷し大好評な本書の著者で造園家の園三さんと、建築家の玉木直人さん(GA設計事務所 )のオンライン対談を開催します。
多くの住宅でコラボレーションしてきたお二人ですが、現場では普段どんなやりとりを重ね、豊かな空間体験を生み出しているのでしょう?協業にはもちろん、方針のすり合わせや分業のコツもあれば、はたまた食い違いや妥協も・・・?
現場のホンネをじっくり引き出し、深堀りしてくださるのは、造園家の曽和治好さん。
真面目な実践術だけでなく、面白話や現場あるある、苦労話まで、ざっくばらんに議論を交わしてもらいます!
齋藤保×細見温×奥田百合子×杉崎和久「コミュニティカフェ――まちの居場所の魅力を語る」
誰もがふらっと立ち寄れ、居心地の良い空間を楽しめる。出会いがあり、交流が生まれ、地域活動やまちづくりにつながることもできる場。そうしたコミュニティカフェの魅力と、運営のノウハウを各地の事例も紹介しながら紐解く『コミュニティカフェ~まちの居場所のつくり方、続け方』を出版しました。
著者は開設15年を迎える港南台タウンカフェを主宰し、全国で開設・運営の支援に携わっている齋藤保さん。
今回は著者をお招きし、本書のポイントをご紹介いただくとともに、京都のコミュニティカフェの方にもおいでいただき、活動内容をお話しいただきます。
またまちづくりの専門家の杉崎さんに司会を担当してもらい、著者、ゲストから突っ込んだお話しをお聞きいただきます。
宗田好史×大社充「インバウンド再生—コロナ後へ向けて何をなすべきか」
激増した海外からの観光客が途絶えて半年。
まだまだ先が見えないなか、インバウンドの再生に向けて何をなすべきかを示す『インバウンド再生—コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える』を出版します。
本セミナーでは著者の宗田好史氏を迎え、オーバーツーリズムの愚を繰り返さず、市民に愛される観光に再生するための方策をお話しいただきます。
文化の底力、地域それぞれの文化と文化財の奥深さを伝えることで、イタリアも京都も発展してきました。異文化との交流を通じて自らを革新し、双方の文化を変容、発展させ文化産業を育ててきたのです。
ローマ市民は、観光客はむしろローマをよくした、観光がなければ、ローマは貧しい田舎町、ちょっと油断すれば変化に取り残されたと言います。
かつてイタリアがそうであったように、未来の地域社会では、多様な文化を受け容れて、われわれ自身も変わっていくでしょう。身近な場所での異文化交流は高齢化した地方都市を再生し、文化都市に転換する力になります。
本書では、世界の人々とともに、われわれと彼らの文化を発展させる道を探りました。セミナーで議論を深めたいと思います。
なお、ゲストには体験交流型ツーリズムを切り拓き、DMOなどデスティネーション・マネジメントの普及に力を尽くされている大社充さんをお迎えし、現場視点から議論いただきます。
矢作弘×服部圭郎「コロナで都市は変わるか~未来に向けて論点を整理する~」
コロナ禍が始まってからもうすぐ1年。出口は未だに見えません。
とくに欧米では多くの都市がロックダウンに入るなど過酷な経験をしたことを反映し、興味深い研究論文や調査報告が矢継ぎ早に発表されています。
そこで人々の働き方・暮らし方を含む総体としての都市の「かたち」をめぐる多様な論点を整理した『コロナで都市は変わるか~欧米からの報告』を矢作弘、阿部大輔、服部圭郎、G.コッテーラ、M.ボルゾー二 さんに執筆いただきました。
本セミナーでは、本書で取り上げた都市をめぐるキーワード「高密度と過密」「公共交通と車依存」「コンパクトシティとスプロール型郊外」「複合型大規模開発とテレワーク」「観光や賑わいと3密回避」の概略を矢作さんに、都市計画と感染症の歴史を服部さんに掻い摘まんで説明いただいたあと、我々はどうすべきかに踏み込んで議論を深めたいと思います。
適度な密度の回復をめざしてきた「まちなか再生」、一定の賑わいと交流をもとめてきた「オープンスペースの利活用」など、近年の都市計画・まちづくりの志向は過去のものとせざるをえないのでしょうか。「空き家」はどう捉えればよいのでしょうか?
かつて都市計画はコレラなど水を媒介とした感染症を制御し、より安全な都市づくりに貢献してきました。
飛沫・空気感染にレジリエントでかつ都市の本質的な価値を高める方策があるのでしょうか。
事実に基づいた議論で回答を探ります。
堀部安嗣×横内敏人「住宅設計の現場で考えること」
2017年2月17日に行われ、たいへん好評だった建築家・堀部安嗣さん×横内敏人さんの対談記録。
住宅設計の現場にどんな試行錯誤が隠されているのか、普段なかなか語られることはありません。『堀部安嗣 小さな五角形の家』(2017年刊)では、“30坪の住宅”に込める設計思想の全貌を、エスキス、実施図、施工図にはじまり多様なプロセスから紐解きました。
本書の出版を記念して、堀部さんと長年親交をお持ちの建築家・横内敏人さんに、一つとして同じものはない「設計の現場」の楽しさ・家という手仕事の醍醐味を、丁寧かつざっくばらんに語りつくしてもらいました。
聞き手は京都大学准教授(当時 名城大学准教授)の柳沢究さんです。