今日のGD|新刊発売!『分断された都市 再生するアメリカ都市の光と影』 ほか

取り残された衰退地区再生の方策を提言
アメリカの都市で起きているジェントリフィケーションが注目されているが、実際に起きているのはほんの一部で、大部分の地域は衰退し苦闘しているのが実態だ。富裕層のための都市再生ではなく、取り残された地域を再生するための方策を豊富なデータに基き提言。分断されるアメリカの今がわかるとともに、日本の都市政策にも示唆を与える一冊。

アラン・マラック 著、山納洋 訳

A5判・288頁・本体3500円+税

著者

Alan Mallach(アラン・マラック)
ワシントンにあるCenter for Community Progressの上席研究員。都市計画家、著述家。住宅政策・地域開発・都市再生に関する著作と、全米各地の自治体と協力した都市再生の取り組みで知られる。イェール大学卒業後、ニュージャージー州トレントン市の住宅経済開発局ディレクターとして活躍。現在はニューヨーク市プラット・インスティテュート大学院にて都市計画を教える。

訳者

山納洋(やまのう・ひろし)
1993年大阪ガス入社。神戸アートビレッジセンター、扇町ミュージアムスクエア、メビック扇町、大阪21世紀協会での企画・プロデュース業務を歴任。2010年より大阪ガス近畿圏部において地域活性化、社会貢献事業に関わる。現在同社近畿圏部都市魅力研究室室長。一方でカフェ空間のシェア活動「common cafe」「六甲山カフェ」、トークサロン企画「Talkin’About」、まち観察企画「Walkin’About」などをプロデュースしている。2018年~2019年6月まで米ハーバード大学に留学。
著書に『common cafe』(西日本出版社、2007年)、『カフェという場のつくり方』(学芸出版社、2012年)、『つながるカフェ』(学芸出版社、2016年)、『地域プロデュース、はじめの一歩』(河出書房新社、2018年)、『歩いて読みとく地域デザイン』(学芸出版社、2019年)。

詳細はこちら

『分断された都市 再生するアメリカ都市の光と影』アラン・マラック 著 山納洋 訳

★下記ページでは「社会の格差・分断と都市」についてのニュースをピックアップしてまとめています★

社会の格差・分断と都市

◎出版記念イベント「分断から包摂へ。ドイツとアメリカ、都市のクリエイティビティ」(11/18、京都+オンライン)

分断された都市』訳者・山納洋さん、新刊『都市の〈隙間〉からまちをつくろう』著者の大谷悠さん、新刊『コロナで都市は変わるか』および『ポスト・オーバーツーリズム』著者の阿部大輔さんが登壇される【新刊4冊合同刊行記念イベント】です!

詳細・お申込みはこちら:
https://20201118-3books-event.peatix.com/view

関連書籍

『都市の〈隙間〉からまちをつくろう ドイツ・ライプツィヒに学ぶ空き家と空き地のつかいかた』大谷悠 著

『コロナで都市は変わるか 欧米からの報告』矢作 弘・阿部 大輔・服部 圭郎 他著

『ポスト・オーバーツーリズム 界隈を再生する観光戦略』阿部大輔 編著

新刊『インバウンド再生』出版記念イベント(11/20、京都+オンライン)

「インバウンド再生 ~コロナ後へ向けて何をなすべきか」
激増した海外からの観光客が途絶えて半年。
まだまだ先が見えないなか、インバウンドの再生に向けて何をなすべきかを示す『インバウンド再生—コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える』を出版します。
本セミナーでは著者の宗田好史氏を迎え、オーバーツーリズムの愚を繰り返さず、市民に愛される観光に再生するための方策をお話しいただきます。
文化の底力、地域それぞれの文化と文化財の奥深さを伝えることで、イタリアも京都も発展してきました。異文化との交流を通じて自らを革新し、双方の文化を変容、発展させ文化産業を育ててきたのです。
ローマ市民は、観光客はむしろローマをよくした、観光がなければ、ローマは貧しい田舎町、ちょっと油断すれば変化に取り残されたと言います。
かつてイタリアがそうであったように、未来の地域社会では、多様な文化を受け容れて、われわれ自身も変わっていくでしょう。身近な場所での異文化交流は高齢化した地方都市を再生し、文化都市に転換する力になります。
本書では、世界の人々とともに、われわれと彼らの文化を発展させる道を探りました。セミナーで議論を深めたいと思います。
なお、ゲストには体験交流型ツーリズムを切り拓き、DMOなどデスティネーション・マネジメントの普及に力を尽くされている大社充さんをお迎えし、現場視点から議論いただきます。

概要

日 時:11月20日(金)19:00~21:00頃
会 場:学芸出版社3階(タイルギャラリー京都)/またはZoomミーティング
参加費:イベント参加・・・zoom:1200円、会場:1000円当日支払(Peatix申込時は無料)
イベント無料参加券付き書籍(送料込み)・・・zoom・会場とも:2640円

詳細・お申込みはこちら:
https://event-inbound-201120.peatix.com/view

登壇者

宗田好史
1956年浜松市生まれ。法政大学工学部建築学科、同大学院を経て、イタリア・ピサ大学・ローマ大学大学院にて都市・地域計画学を専攻、歴史都市再生政策の研究で工学博士(京都大学)。
国際連合地域開発センターを経て、1993年より京都府立大学助教授、2012年より同教授、2016年4月~2020年3月副学長・和食文化研究センター長。
京都市景観まちづくりセンター理事、(特)京町家再生研究会理事などを併任。国際記念物遺産会議(ICOMOS)国内委員会理事、東京文化財研究所客員研究員、国立民族学博物館共同研究員などを歴任。

大社充
1987年、エルダーホステル協会の創設に参画。地域資源を活用した集客コンテンツの開発のほか、観光人材育成に取り組む。「観光まちづくり組織(DMC)事業運営人材育成研修」を全国80地域以上で実施。2011年、日本観光振興協会理事として「DMO研究会」を立ち上げDMO研究および概念普及に取り組み「DMO推進機構」を設立。2014年「まち・ひと・しごと創生会議」委員としてDMO政策を主導、各地で導入支援と人材育成に取り組む。事業構想大学院大学客員教授(2015-2017)、琉球大学非常勤講師(2020-)。
現在、DMO推進機構代表理事、京都大学経営管理大学院で「デスティネーションマネジメント論」を担当。全国でDMOおよびデスティネーションマネジメントの普及・導入支援を行う。2021年4月から豊岡市に開学する芸術観光専門職大学(仮称)に勤務予定。

書籍詳細

『インバウンド再生 コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える』宗田好史 著

『地域プラットフォームによる観光まちづくり』大社充 著

ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』刊行記念イベント(10/30、オンライン)

「都市の研究者たちは『ストリートファイト』をいかに読んだか」
タイムズスクエアの歩行者空間化や400マイルにも及ぶ自転車レーンの整備など、多数の画期的なプロジェクトを手がけた元ニューヨーク市交通局長、ジャネット・サディク=カーン氏。
2020年9月に著書『Streetfight』の日本語版『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』が発行されました。
都市における公共空間の創出については、日本でも近年さまざまな取り組みが行われてきましたが、このコロナ禍において道路空間の活用や自転車レーンの整備などがますます注目されています。
このたび本書の刊行を記念し、都市に関する各分野(景観、都市政策、社会学)の研究者・専門家をお招きして、翻訳者らとのクロストークを行います。さまざまな角度から本書の内容に関する話題提供をいただき、議論を深められればと思います。ぜひご参加ください。

概要

日 時:10月30日(金)19:00~21:00頃
場 所:オンライン(Zoomミーティング)
参加費:ご視聴のみ1000円、本のご購入+ご視聴4500円

詳細・お申込みはこちら:
https://event-streetfight-201030-online.peatix.com/view

登壇者

ゲスト

服部圭郎さん(龍谷大学政策学部教授)
佐々木葉さん(早稲田大学大学院創造理工学研究科建設工学専攻教授)
笹島秀晃さん(大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻准教授)

翻訳者

中島直人さん(監訳/東京大学大学院工学系研究科准教授)
石田祐也さん(翻訳/一般社団法人ソトノバ共同代表理事、株式会社ヌーブ一級建築士事務所)
関谷進吾さん(翻訳/プレイス・ソリューションズ・グループ合同会社代表社員)
三浦詩乃さん(翻訳/東京大学大学院新領域創成科学研究科特任助教)

書籍詳細

『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』ジャネット・サディク=カーン、セス・ソロモノウ 著/中島直人 監訳/石田祐也、関谷進吾、三浦詩乃 訳

 

今月の学芸出版社

まもなく刊行される予約受付中の近刊と発売中の新刊、開催を予定している書籍の関連イベントを下記にてご紹介しています!

🎃 学芸出版社 2020年10月のラインナップ


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公開日:2020/10/23/最終更新日:2020/10/22
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