新卒/既卒採用(編集・広報・販促)のお知らせ

学芸出版社では、新卒(2025年春入社)・既卒・第二新卒(2024年夏以降入社)採用を実施します。私どもと、出版の未来を拓こうという方、是非、ご応募ください。

更新情報

どんな仕事か、どんな方に来て欲しいか

人物像(経験の有無に関わらず共通)
  • 本が大好きで、本に関わる仕事をどんな仕事よりもやってみたい方
  • 書籍企画にとどまらず、販促・広報においても新しい挑戦に意欲のある方
  • 空間と生活を豊かにする分野に関心がある方
  • チームワークのなかで自分の意見を積極的に発信できる方
  • 実現のために地道にねばり強く取り組める方
  • 将来、当社の経営に参画することに関心を持てる方
新卒・既卒とは
  • 新卒:大学または大学院を2025年3月卒業・修了見込みの方
  • 既卒:大学または大学院を卒業・修了後3年未満の方(第二新卒含む)
職務内容

書籍の企画から販売促進まで、本の出版に関わる一連の仕事です。

入社後1年は下記全てを経験していただきます。その後、当社の機構改革、人事異動により職務が変わる可能性があります。

  • 市場のニーズを探り、著者・切り口・読者層を定めて企画をつくる
  • 著者に執筆を依頼し、原稿完成までをサポートする
  • 本の構成・デザイン・スケジュール・コストの管理を行う
  • 原稿の整理、組版、校正等の実務と管理を行う
  • 著者と協力し、イベントやインターネット等で読者へ広報しニーズを探る
  • 書店等に案内し受注促進をはかる
  • 教科書を開発し、大学研究室・専門学校等に対し教科書の採用販促を行う
入社日
  • 新卒:2025年3月21日
  • 既卒:随時(応相談)

社員インタビュー・座談会

インタビュー

山口智子(2021年入社、編集スタッフ)

*インタビューは2022年3月実施

◎この会社を選んだ理由は?

魅力的な建築関連の書籍をたくさん出版していたからです。学生時代に設計課題やキャリアを考える上で参考にした本が、よくよく見返すと当社の本が多かったことに採用面接の前に気がつきました。身の回りに溢れる建築の魅力を伝えたいと思い、編集者の道を選んだので、ここならできること・学べることが多そうと感じ、入る前からとても楽しみでしたし、入ってからもこの会社を選んでよかったと思っています。面接で会社に来たときに、京都駅に近くオフィスが綺麗と感じたのもひとつの決め手です(笑)

※外構の緑が綺麗な当社オフィス

◎入社後の1年間、どんな仕事をしてきましたか?

入社後の3ヶ月は全部署で研修を受けました。午前中は営業・製造・経理・広報のいずれかの研修があり、午後は編集の研修という1日が続きます。入社の翌日から上司に同行して書店営業の出張があり、また、その週に原稿も読ませてもらうなど、どの部署でも実践から学ぶことがほとんどでした。

研修期間が終わっても、書店営業が月に一度あり、広報では毎日メールマガジンとインスタグラムを投稿しています。また学校訪問等もあるので、編集部でも編集の仕事だけできるわけではありません。ただ、書店営業では書店員さんとの会話の中に企画のタネがあったり、インスタグラムではどんな写真の撮り方や文章にするとより多くの反応がもらえるかを考えながら投稿しているので、どの仕事も本づくりに役立っていると感じます。

編集では一年で10点近い書籍の制作に関わることができました。いずれも上司の書籍企画で、原稿を読ませてもらい、組版作業や校正、著者とのやり取りや販促のためのイベント企画など、制作の一連の流れを経験しました。

平行して自分の書籍企画も進めています。気になるテーマや人を見つけて、企画書の素案を作り執筆を打診。執筆してもらえることになれば打ち合わせを繰り返して目次や紙面を検討し、企画書をまとめる。そして社内の企画会議に出して決裁をもらう。企画会議に通ってからが本づくりの本格的なスタートですが、通るように整えるまでが大変で、前述したように営業や広報、制作の仕事もあるので、毎日やらなければいけないことが頭をぐるぐるしています(笑)

※担当しているインスタグラムでは、平日の20時頃に新刊やオフィスの日常を投稿しています。ぜひチェックしてみてください◎

◎この仕事の一番の魅力は?

入社して一年なので、ゼロから自分で企画して制作した本はまだありません。ただ、企画が通った本はあり、完成が今からとても楽しみです。

どの瞬間も楽しいことが自分にとっては何よりの魅力かなと思います。自分が気になるテーマで気になる人に声をかけて、執筆を引き受けてもらえたとき、著者の想いや経験から得られたものをたくさんの人に届けるために、打ち合わせを繰り返して分かりやすい目次や紙面を夢中で考えるとき、社内の企画会議に通って本格的に本づくりが始まるとき、原稿があがって本という形に仕上がっていくとき。本当に本一冊ができるまでにこんなに時間がかかるのかといつも思うのですが、検討に検討を重ねて作られた本は、なかなか古びない価値のある一冊になると信じています。そんな本が社会に出たとき、どんな反応をもらえるだろうと、ずっとワクワクしています(もちろん不安の波もたくさんありますが…(笑))。

◎一日のタイムスケジュールは?

  • 9:00  出社・始業、まち座メールマガジン配信、メールチェック
  • 10:30 制作中の書籍の原稿チェック
  • 12:30 昼休憩
  • 13:20 社内ミーティング
  • 14:00 企画会議
  • 16:00 書籍企画のオンライン打合せ
  • 17:00 製作した書籍の販促用チラシ作成
  • 18:00 企画関連の情報収集など
  • 20:00 インスタグラム投稿、終業

◎後輩へのメッセージを

この会社には、自分がやってみたいこと、改善した方がいいと思うこと、悩んでいること、分からないことをきちんと聞いてくれる環境があります。週に一度あるブレストでは、編集部で企画のネタやコメントを出し合い、月に一度のワーキングでは、若手が集まり社内の環境改善や広報について話し合っています。小さい会社なので、ただ与えられた仕事をこなすよりは、一人一人が常に疑問やアイデアを持って取り組むことが求められているのだと思います。大変と感じることもあるかもしれませんが、なんでもまずやってみる、挑戦させてくれる、風通しの良い会社です。

本の企画やSNSを使った販促方法など、いろいろなアイデアが聞けること、一緒に挑戦できることをとても楽しみにしています。

※4ヶ月に1回の書籍振り返り会では、本によって違う造本の工夫やこだわりをシェアしています

松本優真(2015年入社、編集スタッフ、現・従業員兼務取締役)

*インタビューは2017年1月実施

◎この会社を選んだ理由は?

京都という、自分の肌に合った土地に身を置きつつ、キャリアの早い段階から本格的に本の制作に取り組めそうだと感じたのが、最大の決め手です。チームの一員として役割を果たしつつ、なるべく早く一人の出版人として力をつけたいという青臭い意欲を歓迎してもらえる環境があるように感じました。また、実は建築やまちづくりなど学芸出版社が従来手がけてきた分野の門外漢だった私にとっては、コミュニティデザインやソーシャルデザインなど自分の関心により近い領域にラインナップを展開しはじめていたことも、ひとつの魅力でした。

◎入社後の2年間、どんな仕事をしてきましたか?

まだまだ補佐的な仕事を担う場面も多いですが、基本的に本の企画・編集から広報・営業まで、1冊の本をつくって読者に届けるまでに必要なさまざまな工程にかかわってきました。

初めて携わった編集の仕事は、住まいに係わる金融制度や税金の仕組みを学ぶ専門書の制作補助です。入社して2日目の朝、不意に原稿の束を渡された時には、ほとんど馴染みのない話題について書かれた文章に戸惑いを覚えました。校閲やDTP(組版)の経験もまったく無かったため、まさしく本物の原稿を前に、校正記号や組版ソフトのイロハから習得してゆく日々。著者の方々をはじめ、関係者との基本的な連絡まで任されるも、時間に追われて焦るあまり、時に申し伝え方に配慮が足りず、先方からお叱りを受けることもありました。3カ月後にはなんとか無事に発売の日を迎えましたが、社会人としての基本的な振る舞いの未熟さを痛感した仕事になりました。

次に編集補佐として携わった書籍の制作では、さらに大きな失敗を犯すことになりました。基本中の基本の仕事である「引き合わせ」(原稿と校正刷の異同を確かめる作業)の不備による致命的なミスが本の完成直後に発覚し、すべてつくり直すことになってしまったのです。タイミングも悪く、ちょうど社内は決算前の繁忙期。資材発注や商品管理、経理などあらゆる業務の先輩スタッフたちに余計な負担を強いることになりました。さらには、やむを得ず発売日も延期になったことで、注文を頂いていた書店さんや、書籍の流通を担う取次会社さん、そして出版を心待ちにされていた著者や読者の方々にもご迷惑をおかけする始末。編集者としての基礎を疎かにしてしまった自分に呆れ、一時はすっかり気落ちしてしまいました。
しかし、影響を最小限にとどめようと奔走してくれたスタッフのみなさんにも支えられつつ、私自身もミスを取り返すべくオンライン上での情報発信やイベントを通して広報に努め、何とか数カ月後には重版が決まるまで販売数を伸ばすことができました。当時は入社してちょうど半年が過ぎたころ。重大な結果を招く小さなミスの責任について早くも深い反省ばかりが心に刻まれる仕事となりましたが、同時に、本をつくり、読者に届けるまでの過程を裏方で支えるさまざまな人の力や仕組みのあり方について、ある意味で研修以上に学び直す機会にもなりました。

そうして、これまで6点の書籍に制作補助として携わりながら、自分自身で企画した本づくりも少しずつ進めています。1月末には、初めて企画から一貫して担当した書籍『海外でデザインを仕事にする』が構想から1年3カ月を経て出版されることになりました。世界のさまざまな地でデザインの職能を武器に活躍している日本人の仕事と暮らしを知るエッセイ集で、建築をテーマに刊行している姉妹編(『海外で建築を仕事にする』『海外で建築を仕事にする2』『地方で建築を仕事にする』)とおおむね軌を一にしつつも、デザインならではの読み応えに満ちた一冊にまとめ上げることを心がけて編集に取り組みました。執筆者の人選、原稿のやり取り、掲載する写真の選定、各タイトルの検討、装丁の工夫──すべてに頭を悩ませながらつくりあげた分、発売が目前に迫る今、この一冊に託す思いもひとしおです。一人でも多くの読者の手に渡るよう、いろいろな人の助けを借りながら、引き続き力を尽くすつもりです。

『海外でデザインを仕事にする』の装丁検討

 

以上のような企画や編集の仕事と並行し、基本的な研修を一通り受けた後からは、書店や大学・専門学校への販促にも単独で出かけています。
書店については、1年目は大阪市内の難波や心斎橋などミナミ方面の大型書店を、2年目からは東京都内の品川や銀座界隈の中小規模書店を中心に担当し、平均して月に2~3日程度、企画の仕事も兼ねて出張し、訪問しています。新刊をご案内したり、テーマを立てて開催する選書フェアをご提案したりすることが目的のひとつですが、書店員さんもお忙しいので、必ずしも毎度じっくりと商談ができるわけではありません。まずは、数ある中で学芸出版社がどのような魅力を持った版元であるかを知ってもらうこと。そのために根気強く足を運び、コミュニケーションを重ねることが大事だと感じています。

一方の大学や専門学校についても、おおむね東京都内の比較的大きな学校を中心に担当し、春と秋の2度、集中的に訪問しています。第一には、当社の大きな柱である教科書や参考書を講義テキストとしてご採用いただくべく、各科目の担当教員の先生にご案内することが目的です。どのような授業が行われているのか、どんな先生が担当しているのか、どういう意欲を持った学生が通っているのかなどを調べ、訪問の約束を取りつけ、適切なテキストをご案内しつつ、新たなニーズを探る…という地道な準備と実践の繰り返しです。先生方と関係を築いてゆくためには、バリエーション豊かな自社の書籍についての知識を適宜アップデートすることはもちろん、建築や土木をめぐる業界の動向を掴んでおくことも大切で、日々いろいろな情報にアンテナを張っておくように心がけています。

この2年間で、こうしたいわゆる営業的な仕事が、企画や編集の仕事と互いに連関し合っているという実感を得はじめています。定期的に書店を訪れ、棚のようすを眺めて注目が集まっているテーマを確認したり、目利きの書店員の方から自社・他社の書籍について時に厳しい意見をもらったりすることは、企画の精度や編集の質を高めることにつながります。同様に学校への訪問においても、先生方と会話を重ね、学生の興味関心や進路志向を知ったり、テキストが不足している分野の需要を探ったりする中で得られた意見が、企画の開発段階で有益なフィードバックになることがよくあります。

元来、不器用なこともあり、すでに書いたように当初から失敗の連続で、まだまだ要領よく仕事を進めることはままなりませんが、企画・編集と営業の仕事に良い相乗効果をどれだけ導けるか、それが今後の大きな課題のひとつです。

書籍発売後に著者を交えて開催する出版記念イベントのようす(『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』刊行記念トーク・馬場正尊×小野裕之/2015年5月12日@スタンダードブックストア心斎橋)

◎この仕事の一番の魅力は?

やはり「この時代に本をつくっている」ということ、それ自体に尽きます。
情報が溢れ、人々の知の拠り所が曖昧模糊としがちな今、出版、ひいてはメディア産業を取り巻くさまざまな課題に対してどう向き合っていくか。もちろん綺麗事ばかり言っていては仕事として続けていけませんが、ごく小さな出版社の人間だからこそ、自分なりの意見と戦略を持っておくことが必要だと感じています。まだまだ模索中ですが、まずは目の前にいる人に手渡せる「もの」をつくっているということ、その貴さは見失いたくないと思います。

◎一日のタイムスケジュールは?

《平常時の一例》
  • 8:50 出社
  • 9:00 始業。メールチェック、書籍や著者に関する情報収集など
  • 10:00 書店営業担当チームと近刊の販促方針についてミーティング
  • 12:15 昼休憩
  • 13:00 京都市内での書籍企画の打ち合わせへ
  • 15:00 帰社。制作中の書籍の原稿を読む
  • 18:00 SNSで新刊やイベントの情報を発信
  • 19:00 終業
《東京出張時の一例》
  • 9:30 東京着
  • 10:00 品川方面の書店を訪問。新刊やフェア企画を案内
  • 12:00 昼食
  • 13:00 渋谷近辺で進行中の企画打ち合わせ
  • 14:30 銀座方面の書店を訪問。客層や売行きについて情報交換
  • 17:30 建築関係の企画展を見学
  • 18:00 著者候補として注目している方のトークイベントに参加
  • 21:30 宿泊先着

◎後輩へのメッセージを

入社直後、研修である書店を訪れた際に、棚に目をやっていた大ベテランの営業スタッフが、「本が1冊売れるというのはすごいことなんやで」とぼそっと口にしました。その瞬間は当たり前のように受け取ったこの素朴な言葉も、日を追うごとに自分の中で重みを増しています。

1冊の本が売れるまで、すなわち、ある本がつくられ、各地に届けられ、そして1人の読者の手に渡るまでの過程には、想像以上に長い手間と多くの人の労力がかけられていて、誰か独りでは到底完遂できるものではありません。だからこそ、制作に携わった書籍の読者の方から感想を伝えられた時や、書店員さんに陳列を勧めた本がその後1冊でも売れたと知った時には、自分が確かにその過程に参画できたことが実感でき、代えがたい嬉しさを感じます。

当社は決して大きな会社ではありません。雑誌や文芸書のようなキラキラとした制作現場のイメージともきっと異なるでしょう。しかし、流行や人脈を単に持て囃すのではなく、具体的で現実的な企画に活かす力や、地道に根気よくコミュニケーションを図る力があれば、つくるべき本をつくり、届けるべき人に届ける仕事を、自分なりにとことん追求できる環境があります。ぜひこの京都の地で、これからの出版の風景を一緒に描いていきましょう。

京都タワーがそびえる京都駅前までは徒歩すぐ
※インタビューは2017年1月実施
岩切江津子(2012年入社、編集スタッフ、現・副編集長)

*インタビューは2014年7月実施

◎この会社を選んだ理由は?

建築と地域に対して、あらゆる問いを持てる場所だと思ったからです。大学では建築を学んでいましたが、もともと出版にも興味があり、学生時代から建築展のカタログをつくるなど、ずっと建築出版に憧れをもっていました。就職活動の時期にちょうど震災が起こり、自分の進路について、建築の役割や都市のあり方自体について悩んでいる真っ只中で手に取ったのが、『コミュニティデザイン』(山崎亮著)でした。この本がきっかけで山崎亮さんの事務所、studio-Lにインターンに行き、ものとしてだけでなく、場としての建築に向き合うきっかけをもらいました。そんな設計以外の建築の見方や可能性を示してもらった会社で、自分も何かを考え、つくっていきたいと思ったのが志望動機です。

◎入社後の2年間、どんな仕事をしてきましたか?

1年目はとにかく出版社の全容を把握することが課題でした。まず、流通に関わる3ヵ月の現場研修があり、出荷や納品のシステムを学び、出荷場での発送・梱包作業や、在庫管理や伝票処理など、流通業務全般を覚えました。その後は営業研修でした。上司について書店・学校営業のために全国を行脚し、書店員さんや先生方の話を聞いては、本が人の手に渡るまで、渡ってからの姿を目の当たりにしてきました。時にはシビアな声も聞くことで、読者あっての本づくりだということを意識するようになりました。同時に社内では、本の制作補助も経験しました。著者やデザイナー、印刷所などとのやりとりのなかで、組版、校正、出稿、装丁など、本ができるまでの工程も一通り担当させてもらいました。

2年目以降は、営業中心の1年目から編集中心の仕事にシフトしていき、社内の企画会議に参加し、自分の企画も出すようになりました。何度も企画書を書き換えて何とか企画を通せるようになったり、本の構成にもアイデアを採用してもらえるようになったりと、より深く、本をつくる面白さを知った時期です。この頃、編集補助として担当した『海外で建築を仕事にする』は、世界中で活躍する17人の著者とリアルタイムでやりとりをした、本当に刺激的な仕事でした。その他にも、販促ツールの作成、ブックフェアの提案、イベントの運営、SNSによる情報発信など、制作以外の仕事も広く任せてもらえるようになりました。また一方で、教科書や実務書、受験書といった書籍開発にも関わりはじめました。他社の類書リサーチや需要アンケート調査などを行いながらチームでアイデアを出し合い、新シリーズを企画しています。教科書や実務書は、より「正確さ」や「明快さ」を打ち出せる編集能力が求められる、私が苦手な分野でもありますが、地道にこつこつ向き合っています。

そして気づけば3年目の現在ですが、恥ずかしながらもうてんやわんや綱渡りの毎日です。先ほども苦手と書きましたが、日々の業務のなかで一番苦手なことは、スケジュール管理、そして仕事・校正の正確さです。編集者の基本中の基本であるこの二つなのですが、正直私は素質ゼロです。抱える企画の本数も増え、それにともない増える出張、営業、打ち合せ、イベント運営、販促……。そんな日々の自分のスケジュール管理もままならないのに、加えておこがましくも他人(著者)の進行管理に原稿催促……。完全にキャパオーバーです。でも、その向いてなさが何かプラスを生んでいるはずだと日々自分に言い聞かせながら、あらゆる方々にご迷惑をかけては謝りつつ、何とか今日まで働けています。日々のスケジュール管理や校正を「正確に」「丁寧に」こなすことが目下の目標、漸進あるのみです。

そうこうしながら、これまで制作補助として9冊の本の制作に携わってきましたが、5月には、初めて企画から主担当となった本『森ではたらく!』を出版することができました。建築への興味から自然と行き着いた「林業」を題材にした本ですが、広く一般の人にその世界を知ってもらうため、書籍の構成から編集、装丁まで、本当に思考錯誤を重ねた1冊です。構想から1年半、全国の著者探しから、矢口史靖監督(映画『WOODJOB!』の監督)や三浦しをんさん(原作小説『神去なあなあ日常』の著者)への寄稿依頼まで、本当に体当たりな作業の連続であり、さらに入社のきっかけをくださった山崎さんとのお仕事でもあり……と、色々な思いが詰まった1冊です。社内では「林業本なんて売れないのでは?」と疑問視されていたのですが、少しでも平台に積んでもらえるよう、映画関連のフェア台に並べてもらえるようにと書店さんに掛け合ってくれた営業部の皆さんの後押しのおかげで、当初絞り気味だった初版部数を1000部上乗せすることができました。また発売後2週間で重版がかかったときにも、できるだけ流通に支障をきたさないような形で出荷のコントロールをしてくれた商品管理(業務課)の皆さんの支えは、本当に心強かったです。再版後もメディア露出情報や書店情報の共有など、編集一人では取りこぼしてしまいがちな販促の契機を、様々な角度からフォローしてもらいました。書籍販促は商品管理(業務課)、営業と編集の連携なしにはありえないと実感した出来事でした。

◎この仕事の一番の魅力は?

ものづくりとことづくりの両輪で成立つ仕事だと思っています。本という2次情報をつくる仕事だからこそ、できるだけ現場で起こっている出来事を体験し、共有させてもらって本づくりのお手伝いをしたいと考えていますし、またそれを口実にずうずうしく色々な現場に飛び込んでいけるところも、この仕事の面白さだと感じています。

◎一日のタイムスケジュールは?

  • 8:20 出社、掃除など
  • 9:00 始業。メールマガジンGD配信、メールチェック、企画アイデアブレストなど
  • 12:15 昼休憩
  • 13:00 制作中の書籍DTP作業
  • 15:00 コーヒーブレイク
  • 15:10 DTP作業をしつつ、販促作業(イベント企画、拡材作成、SNS)など
  • 16:00 書店をのぞきつつ、企画の打ち合せに大阪へ
  • 19:00 書籍関連のイベントや研究会に参加
  • 22:00 帰宅

◎後輩へのメッセージを

「パソコンの前に座っていても良い企画は生まれない」入社後、上司に言われた一言です。「建築は実際に体験しないとわからない」と言われていた建築学生時代も、今の仕事でも、現場を見ること、直接人に会って話をすることは一番大切なことだと思っています。学生時代は時間を気にせずたくさん本を読むことができます。たくさん本を読んで、興味をもったこと、場所、人に出会ったら、実際に現場に足を運んだり、会いに行ったりしてみるといいと思います。良くも悪くも本とは違った世界を、ほんの摘み食いではありますがより深い面白さを、垣間見ることができるはずです。

最後に、学芸出版社は、これがしたいと手を挙げたら、それをさせてもらえる会社です。もちろんその分辛く大変なこともたくさんありますが、そんな状況を楽しめる人には絶好の環境だと思います。

インタビューは2014年7月実施
中川亮平(2015年入社、販促・広報スタッフ)

*インタビューは2022年2月実施

◎この会社を選んだ理由は?

元々書店でバイトしていたこともあり、書店員さんと関わる仕事がしたいと思い、出版社の営業職を求めて就活していました。 京都の出版社ということに惹かれて、応募して今に至ります。(当初は営業・広報ではなく販売管理部門の採用でしたが)

◎入社後の7年間、どんな仕事をしてきましたか?

入社して4年間ほどは販売管理業務(出荷、在庫管理・再版検討など)を担当していましたが、社内の編成が変わったことで書店営業にもいくようになり、現在は書店営業と広報が主な仕事です。

書店営業ではいかに学芸出版社の書籍を置いてもらうか、どうすればお客さんの目に止まる棚にできるのかを考え、書店員さんと相談し商品展開の提案をしています。 自分がおすすめした書籍が多くのお客さんの手に渡るのは嬉しいですし、やりがいのある仕事だと感じています。 最近では学芸出版社では滅多に行わないパネル展を全国各地の書店に提案し、その書籍が初動好調で再版した時は、家で祝杯をあげましたね。

日常の絶景』パネル展の様子(@ジュンク堂書店池袋本店)

広報については携わり始めて日が浅いので、まだまだ経験不足ですが… 担当しているイベント「がくげいラボ×Talkin’ About」はホスト役の山納洋さんのお力を借りて、毎月開催することができています。 様々なジャンルのプロフェッショナルと呼べるゲストをお招きしているイベントですが、直接読者の方と触れ合う場になるので、広報としてやりがいを感じます。 勉強不足な自分の自己研鑚の場にもなるので、引き続き開催していきたいですね。

学芸出版社の会員サービス「まち座プラス」に登録すれば、無料で参加できますので、こちらをご覧いただいた方はぜひ一度ご参加ください!

◎この仕事の一番の魅力は?

著者・編集者が丹念に作り上げた書籍を読者のもとへ届けることができるのが営業・広報の醍醐味だと思います。 特に書店員さんと協力した展開がハマって、多くのお客さんのもとに書籍が届けられた時は嬉しいです。 受注書作成や新刊の情報登録など地味でしんどい仕事も乗り越えられるのは、その嬉しさがあるからこそですね。

◎一日のタイムスケジュールは?

  • 8:30 出社 メールチェックしながら朝食
  • 9:00 始業 担当店の売れ行きチェックなど
  • 11:00 販促チームのミーティング
  • 12:15 昼休憩
  • 13:15 書店向け案内、新刊受注書作成など
  • 15:00 イベント内容の検討、告知ページ作成など
  • 16:30 書店営業の販促資料準備
  • 18:30 終業

※書店営業時は9:00~18:00で書店を回る

◎後輩へのメッセージを

人数も少なく小さい会社なので、編集部であっても書店営業や広報に携わることが多いです。 業務が多くしんどくなることもあるかもしれません。 でもその分書籍を作る楽しさ・書籍を売る喜び、双方を味わえます! ぜひ一緒に書店さんを盛り上げる販促を考えましょう!

※インタビューは2022年2月実施

座談会

メンバー

古野咲月

古野咲月
(入社7年目)

山口智子

山口智子
(入社3年目)

沖村明日花

沖村明日花
(入社1年目)

安井葉日花

安井葉日花
(入社1年目)

松本優真

松本優真
(入社9年目)
学生時代には何を専攻していましたか?

山口智子

建築専攻(歴史・意匠系)でした。

安井葉日花

建築専攻(計画)です。

古野咲月

学部時代は景観と建築意匠で、世界遺産候補地における観光公害を抑え歴史を追体験するアプローチ計画を研究していました。その後大学院では建築史で、建築誌上における「ポストモダニズム」の思潮の変化について研究していました。

松本優真

私は哲学を専攻していて、もともと建築やまちづくりについては門外漢でした。私たちを含め当社の編集者は、全体のおおむね半分が建築系出身という感じですね。

沖村明日花

私は国際関係系の学部で社会学(ジェンダー関連)を専攻していました。私も建築分野については完全に素人のため、わからないことだらけの毎日なのですが、新しい知識が増えていくのが楽しいです。

松本優真

当社の柱は、歴史的には建築・都市・まちづくり・デザインといったあたりにあり、特にここ数年は少しずつ近い分野を開拓しているところです。これからいろいろなバックグラウンドの同僚が増えていくと、ブレストなど日々のコミュニケーションが広がって面白そうですね。

就職活動では何社に応募しましたか?

安井葉日花

30社くらい……? ほとんどだめでした。

松本優真

受けたのはどういう業界ですか?

安井葉日花

主に大手〜中小の出版業界(7割)、設計事務所(2割)、福祉業界(1割)などです。
当社の選考と並行していたのは他1社だけでした。福祉は、研究分野が社会福祉などそっち系だったので関心高くて受けてみていました。

山口智子

私は出版業界に絞っていました。きちんと書類を作って応募したのは出版大手2社と当社だったと思います(今考えると恐ろしい)。

松本優真

確かに、出版社を目指す学生にしては少ないかもしれないですね。と言いつつ私も、出版社で受けたのは東京の大手雑誌社と当社だけでした(笑)

古野咲月

私は当社1社のみでした。

松本優真

さらに強者がいましたね。どうして他社は受けなかったのですか?

古野咲月

受けなかったというか、受けられなかったの方が正しいです。
私は様々な分野に対して次々に興味が湧いてきたり、人よりナイーブだったりする性格もあり、特定の企業で働き続けることができないかも、と考えていました。地元に帰ればバイトでも生活できるという見積もりもあったので周りが動き始める時期に就職活動をしていなかったんです。

松本優真

一転して就職活動をする気になったのは何がきっかけだったのですか?

古野咲月

きっかけは忘れてしまったんですが、たぶんだんだん周りに影響されて「就活しなきゃまずい」という気持ちになっていった気がします。それで、修士論文を書き終えるころに採用情報を見ていたら学芸出版社がちょうど募集していて、2月に説明会に参加し、2月末に企画書を提出し、3月上旬に面接があって、修了式の1週間前くらいに採用が決まったという流れです。

松本優真

飛び込んでみたら一気に事が運んでそのまま決まった、という感じだったのですね。

沖村明日花

私は出版業界を目指しはじめたのが遅かったので、出版社だと当社を含めて2〜3社ほどでした。

山口智子

私は建築系の出版社がよかったのですが、そもそも少なくて新卒採用をしている会社は全然なかったです。どこもダメだったら留学したいなと漠然と思っていました。

沖村明日花

私も、今年ダメだったら就職浪人して再チャレンジする…というのも頭の片隅にありました。

松本優真

出版社は必ずしも毎年採用活動をしていない会社も多いので、タイミングや運もモノを言いそうです。出会った機会を逃さないことが大切そうですね。

学芸出版社の面接で印象に残っている問答はありますか?

安井葉日花

上手く答えられなかったという意味で印象深いです。「出版業界への志望度はどれくらい高いの?」という質問があって、要はよくある就活の軸みたいな話だったんだと思いますが、高いの低いのか分からない答え方をしてしまったような・・・

山口智子

私は、「10年後どうなっていたいか」と聞かれたことを覚えています。

安井葉日花

私も、「考えている編集者像はどんなものか?」という質問がありました。「どうあっても誠実・実直でいたい」みたいなことを言って変な空気になったような・・・

松本優真

けっこう何度も変な空気になったのですね(笑)

山口智子

あとは企画ネタをたくさん質問されて、即興で知っている人やネタを当社っぽい企画に合わせていろいろ話した記憶があります。

松本優真

なるほど。アドリブで乗り切ったんですね。例えばどういう企画ネタを話しましたか?

山口智子

デンマークの建築留学プログラムに参加したことがあったので、その経験が浮かんで、建築学生向けにいろんな国の建築留学体験や注意点をまとめた本はどうか~とか、そのプログラムを主催してる矢野拓洋さんにデンマークの教育(特にフォルケホイスコーレ)について書いてもらうのはどうか~とかだったような…。

松本優真

矢野拓洋さんはその後、共著で『パブリックスペース活用事典』や『タクティカル・アーバニズム』を当社から出されていますね。

沖村明日花

私は事前提出していた書籍の企画についての問答がメインだったのですが、あらゆる角度からどんどん質問が飛んできて、とにかく何か答えなければと必死でした。1000本ノックを受けている気分でした…!

松本優真

そのノックはどうやって乗り切ったのですか?

沖村明日花

iPadや販促案として作った栞を念の為にと面接当日バックに忍ばせていたのですが、最終的に全部出しました(笑)
本の内容はもちろんですが、販促や広報といった「どうやって売るか」というところまでをすごく重視している会社なんだなと思ったことが印象に残っています。

古野咲月

私は、「本は好きですか?」という質問が印象に残っています。好きなのが大事なんだ、と思いました。

松本優真

でも確かに、本への前向きな気持ちは絶対条件だろうなと思います。仕事中に限らず、日頃から本にアンテナが向いていて、生活の中に本がある。当社の編集者はみんなそういう人な気がします。もちろん人によっては、それが必ずしも「好き」とイコールではないのかもしれませんが。

ふだんの仕事で楽しいことを教えてください

古野咲月

企画を考えることです。

山口智子

私も、これ売れるかも…と思いながら企画書を書いてるときと、著者のみなさんと打合せしながらいろんな種をもらって企画や本の中身をよりよくしていこうとする時間が好きです。

松本優真

多種多様な著者の方々と出会い、アイデアを練る時間は充実感を覚えますよね。

山口智子

著者さんはいろんな分野に精通している方々なので、オンライン打合せの背景が宿のときもあったり、電波の繋がりにくい山にいて車中のときもあったり、設計事務所のときもあるし、今日はこの著者さんどこにいて、背景どこだろ~と考えるのも少し楽しいです。名刺一枚でいろんな世界と繋がれるのは贅沢な仕事だな~と思います。

松本優真

そういった面での企画・編集の仕事の醍醐味については、前編集長(現社長)の井口さんのインタビュー記事も参考になりますね。

安井葉日花

私は、色々調べられることです。調べているうちにどんどんそのことについての興味が深まっていけると嬉しいです。

松本優真

編集者は、分野についての専門家ではないけれど素人でもないユニークな立場で、その両面の切り換えが求められる機会も多いですね。例えば企画会議では時に著者の代弁をしつつ、著者の方からの原稿に対しては読者目線でフィードバックする、といったように。

沖村明日花

私は、企画とそれに伴った販促案を考えることに楽しさを感じます。この企画だったら、この書店でこういう展開をしてもらえると素敵なのでは!?と思いついた時はとてもわくわくします。また装丁を眺めるのが好きなので、どの紙でどんな雰囲気の装丁が良いかなと思いをめぐらすのも楽しいです。

松本優真

装丁を考えるのは本づくりのプロセスではクライマックスに近いですが、醍醐味の1つですよね。

ふだんの仕事で辛いことや課題を感じていることを教えてください

古野咲月

1つは、原稿整理です。「著者の書きぶり」と「読みやすさ・意味的正しさ」のバランスを取るのが難しいです。

松本優真

著者の方々から届いた完成原稿をチェックし、読者目線で整えていく作業ですね。読みやすさは大切ですが、個性が消えるような校正をしてしまうと、文章が帯びるリズムや温度みたいなものがなくなってつまらなくなることもありますからね。

山口智子

私は、原稿がきてから本が完成するまではもうずっと不安です。ちゃんと終わるか、いい本になるか、これで良かったのか、ずっといろんなことを考えています。

松本優真

原稿が来るとほっとしますが、校了・出版に向けてスケジュールや社内調整を詰めていくプロセスなど、独特の緊張感やプレッシャーがありますよね。

山口智子

編集者は決めて進めなきゃいけない仕事ですが、優柔不断なので、何度も振り返りたくなります。

松本優真

時には勇気を出して手を止めてみることも必要ですが、克服できるといいですね。

山口智子

自分を信じることが課題だねってこの前先輩と話してました。それができる上司たちに憧れます。

古野咲月

私はもう1つ、著者や関係者の方々とのやりとりに課題を感じています。

松本優真

例えばどういうことですか?

古野咲月

それぞれ立場によって大事にしていることが違うので、相手の意向を失礼にならないよう聞き出したり、汲みとったりするのが大変です。どんな時も相手に敬意を払って、謙虚でいないといけない。当たり前のことだけど、つい自分本位になってしまうので、常に注意しています。

松本優真

編集者の仕事というと、一般的には原稿を催促したり、ゲラに赤字を入れたりすることがイメージされそうです。でも実はもっと手前にある、“コミュニケーション”としか言いようのない仕事のほうが、時間的にも精神的にも大変な部分ですよね。

沖村明日花

私は建築出身ではないこともあり、教科書や実務書の企画を考えるのが大変です。使い手側の気持ちがなかなか想像できないので、いつも建築出身の同期に質問させてもらっています。ただ、建築初心者だからこそ持っている視点もあるとは思うので、そこは活かしつつ建築の知識もしっかり付けていきたいです。

松本優真

そうですね。私の場合、建築分野に限らず各自の専門性を究めている著者と同じレベルに編集者が立つ必要はそもそもないと割り切っている気持ちもあります。著者の方々に満足していただきながら、読者の目線に徹する。この両立は編集者として生涯の課題なのかもしれません。

平日の仕事帰りや休日は何をしていますか?

山口智子

平日の仕事帰りは直帰することが多いです。作業が増えてしまう時期もありますが、自分自身の裁量によるところが大きく、会社全体に“定時で帰らせない”という雰囲気は全くないですよね。

松本優真

そうですね。経験を積み、仕事の差配の仕方やスケジュール管理などに慣れてくれば、集中して仕事に取り組む時期とそうでない時期のメリハリもコントロールできるようになると思います。私含め、週末に合わせて有給休暇をとって旅行を楽しむ人も多いです。

山口智子

私は休日は市内を散歩したり、絶対するのは家の掃除です。町家に住んでいるのですが、埃がたまりやすい気がします(笑)

松本優真

編集部Y」の屋号でマイペースに更新されているXで、たまに町家のようすを伝えてますね。

山口智子

隔週で金曜に配信を担当しているニュースレターでは、一緒に暮らす愛猫「おこげ」のようすを綴っています。

松本優真

詳しすぎるくらいに毎回、生態をお届けしてくれていますよね(笑)
私は平日の退勤後には、ジムで水泳をするか飲み歩いています。最近は会社からも歩いて行ける烏丸五条下ルの「サントレス」というお店によく通っています。

山口智子

休日は何をしているんですか?

松本優真

週末は朝から泳いで飲みに行って……

山口智子

平日とあまり変わらないですね(笑)

松本優真

(笑)
あとは、1年に少なくとも1度は海外に行くと決めていて、夏や冬の長期休暇にはよく旅に出ています。うっかり仕事があまり締まらないままに出発の日を迎えてしまい、旅先でも心休まらないこともありますが……。
都市やデザインにまつわる書籍の編集で学んできたいろいろな視点が、旅先の街や人のふるまいをみるときの助けになることもよくあります。

仕事を通して、将来どのような夢を叶えたいですか?

山口智子

学芸は場づくりやまちづくりに関する本が多いですが、そういった本に関わっていると、自分でもいつか誰かの拠り所になったり、文化を守れる場所を作れたらいいな~とふんわり思います。

松本優真

いいですね。例えばどういう場所が浮かびますか?

山口智子

本屋とかカフェとかゲストハウスとか…。仕事しながら著者さんからそのノウハウや原動力をもらったりもします。

松本優真

もうすぐ発売の『ときを感じる お宿図鑑』の本づくりも、その一つになってそうですね。

山口智子

はい。場や人の魅力を広めることができる編集という仕事+上記のような場を実際に作っていけたら最高だなと思います。

安井葉日花

何とも抽象的ですが、本づくりを通して「良かった~」「助かった~」と思える人を増やしたいなと思います。何か新しいことを考えられたとき、しようとしたとき、学んだときに芽生える不安を「あ大丈夫じゃん」と流せるような本をつくりたいんだと思います。

山口智子

そう思うようになったきっかけは何ですか?

安井葉日花

例えば私は、都市計画を勉強し始めたとき「コンパクトシティをなんか好きになれない、どうしよう」と思ったのですが、学芸の『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』を読んでその理由が分かり一気に気が楽になったことを覚えていて。

松本優真

本で「解けた」感覚があったのですね。

安井葉日花

世界を少し軽く広く見れるようになるような…?
まちづくりってそういう視点がたくさんあるような気がしています

山口智子

確かに。

沖村明日花

私は、読んだ人にとっての選択肢を増やせるような本を作りたいと考えています。

松本優真

選択肢……どういうことですか?

沖村明日花

当たり前かもしれせんが、大学での研究を通して「知識は選択肢になり、選択肢はその人を助ける」と強く実感しました。あの本があったからこの選択肢を持てた、と思ってもらえるような本を作りたいです。

山口智子

いいですね。

沖村明日花

あとは少し個人的な目標ですが、家族や友人、大学の先生などお世話になってきた身近な人たちが喜んでくれるような本も作っていきたいと思っています。そしてそれが結果的にもっと広い読者の方にも届くようになれば良いな…と!

松本優真

そうですね。私も、身近な人に必要とされる本をいつか作りたい、と常々考えています。
私は入社からちょうど10年目に入るところですが、まず編集者としては、あらためて“「切実な本」をつくりつづけたい”という思いに立ち返っています。

山口智子

何かきっかけがあったのですか?

松本優真

直近だとやはり、2024年始の能登地震でしょうか。奇しくも、2年前くらいから準備してきた『トイレからはじめる防災ハンドブック』という本が、ようやく2023年末に校了を迎えたところで。時期が重なったこともあり、年始に刊行を迎えた本が、書店さんはもちろん、特に全国の図書館にたくさん旅立っていきました。

山口智子

避難所のトイレ運営について書かれた一部のセクションは、復旧・復興関連資料の一部として特別公開も実施していますね。携帯トイレ1個付きの販売企画も、今までになかった試みではないでしょうか。

松本優真

はい。読んで身につく知見をお届けするだけでなく、そのまま最初のアクションに少しでもつながれば、という思いで企画しました。
話を元に戻して、誤解を恐れずに言うと……決して万人受けする派手な内容ではないかもしれないけれども、いざという時に頼りにされる・必要とされる本。それが私にとっての「切実な本」です。そんな書籍を一緒に考え、作れる著者の方々と、これからも出会っていきたいです。

山口智子

編集者としての仕事以外についてはどうですか?

松本優真

創業70年を超えた当社ですが、働いている自分たち自身が株主=オーナーとなって会社を継承していくユニークな経営体制になっていて、私も近くそのバトンを受けるひとりになります。

山口智子

意欲次第では早くから会社全体の経営に参画できるのは、当社の特長ですよね。

松本優真

自分がごきげんに働いて暮らすことはもちろん、いろいろな強みと弱みを持つスタッフが集まって機嫌よく働いていくためには、一体どんな会社であったらいいのか……その着地点を探っていきたいと思っています。“新しい出版”とか“業界の変革”といった大きなマニフェストをいきなり掲げるのではなく、まずはこれまでの蓄積を活かすちょっとした挑戦や、地に足の着いた経営のあり方を、実験しながら考えていくつもりです。

募集内容・条件等

募集する職務

編集・広報・販促

採用人数

若干名

待遇

正社員(契約期間の定めなし。試用期間3ヶ月。60歳定年制度、定年後再雇用制度あり)

給与

新卒・既卒(未経験者)
  • 大卒月額21万2200円、院卒月額22万3000円
  • 各種手当含む、試用期間終了後役職手当1万円(残業見込み月6時間含む。超過分の残業手当は別途支給)昇給年1回
経験者
  • 当社規定による(経験により応相談)

福利厚生

  • 通勤費、出張手当、別途支給(上限あり)
  • 賞与:年2回、正規従業員平均9ヶ月以上(過去5年間実績)
  • 雇用保険・労災、社会保険(厚生年金および出版企業年金基金、出版健康保険組合加入)
  • 勤務:9:00~18:00(8時間。休憩12~13時)、残業あり。
  • 休日:完全週休2日(土日)制、国民の休日及び年末年始
  • 年次有給休暇・育児休暇・介護休暇(法定)あり、慶弔休暇・私傷病休職制度あり、退職金制度あり
  • 勤務地:京都市下京区木津屋橋通西洞院東入
会社概要
  • 設立:1950年
  • 社員・役員数:常勤21名(うち役員7名)、非常勤1名(2024年1月現在)
  • 出版分野:建築、まちづくり、コミュニティデザイン等の専門書、および大学・専門学校向け建築系教科書
  • 当社の歴史:こちら

採用スケジュール

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予定一覧

2024年

  • 1月31日:採用情報公開
  • 3月8日:会社説明会詳細、応募書類申込+説明会参加申込フォーム公開
    ※応募書類は3月下旬以降、お申込みいただいた方に順次お送りする予定です。
  • 5月10日:会社説明会
    (京都・学芸出版社にて:オンライン併用。10時~11時半、14時~15時半の2回)
  • 5月17日:会社説明会
    (東京・ちよだプラットフォームスクエアにて:オンラインなし。10時~11時半、14時~15時半の2回)予定
  • 6月7日:応募書類提出締切

※書類選考の上、面接にお進みいただく方には、履歴書記載のメールアドレスへご連絡いたします。
※二次面接以降は所定の交通費(上限1万円)をお支払いいたします。
※選考基準・選考結果に関するお問い合わせにはお答えできません。
※応募書類は返却いたしませんのでご了承ください。

なお、上記の予定に変更が生じる場合もございます。その際には本ウェブサイトにてお知らせいたしますので、ご注意ください。よろしくお願い申し上げます。

応募書類申込フォーム

応募書類の申込は締め切りました。たくさんのごお申込み、ありがとうございました。

お寄せいただいたご質問と回答

皆様から今までにいただいたご質問を分類・整理し、回答を掲載しています。順次最新の内容に更新する予定です。

学芸出版社の出版活動について
本を作りそれを流通させる過程の中で、学芸出版社が担っている業務の範囲を教えてください。
当社は本を企画・編集・発行する出版社ですが、本づくりにあたってはデザイナー・印刷所・製本所など様々な外部の方々と協力が必要です。また流通に当たっても取次会社・書店・生協・運送会社など、多数の外部の方々と協力しながら出版活動を行っています。
1冊の書籍を制作するときは何人くらいのチームで取り組まれるのでしょうか。また、編集・販促・広報はそれぞれ別の方が担当されるのでしょうか。
著者、編集者、DTP担当者、デザイナー、製作担当者、広報担当者、販促担当者が協力しながら本をつくっていきます。販促広報は編集担当者と広報・販促担当者が協力して行います。
学芸出版社から出版されている書籍の表紙のデザインは、社員の方が手がけているのでしょうか?あるいは社外のデザイナーの方が手がけているのでしょうか?
外部のデザイナー(装丁家)の方に作成していただいています。
建築学に馴染みのない読者にも親しんでもらえる書籍を作るために心がけていることは?
企画の際には建築と社会のつながりを意識していることが多いと思います。本づくりの場面では、予備知識のない読者にとってもわかりやすい表現、親しみやすい紙面になっていることを心掛けています。(ただし、プロ向けの技術書の場合は、実務者が求める知識や情報をわかりやすく伝えることを追求します)
学芸出版社の強みと弱みは?また、京都で出版活動をすることの強みは?
強みと弱みは表裏一体のものと考えています。販売力という面では大手出版社のような強みはありませんが、建築・まちづくり分野を中心に長年にわたり専門性とブランドを構築してきたことは強みであると考えています。また、地域からの視点で発信するにあたり、首都圏・東京ではなく、関西・京都で出版活動をすることの意義もあると考えています。
今後「建築と地域」に関連して注目しているテーマは?
「空間と社会」を核に、デザイン、福祉、地域経済など、関連分野の企画も進めています。
5年後、10年後のビジョンは?
編集・販促・広報担当者それぞれが個性・能力を発揮して活躍し、これまでの当社の強みを活かしつつ新しい挑戦を続けている未来を描いています。
社内の男女比は?
男性:女性=3:4の割合です。
コロナ禍での変化は?
  • 書店が一時休業を迫られるなど流通が不安定になる時期があった。
  • オンラインのイベントや打合せが増えた。
  • 書籍企画もコロナをふまえたものがいくつか生まれた。
  • 一部在宅勤務が導入された(ただし、まん延防止等重点措置・緊急事態措置の期間のみ)。

といった変化がありました。売上げは幸い下がりませんでした。

コロナ禍を通してまちづくりや建築に対して求められる要素や変化として考えられるものがあればお聞きしたいです。
コロナによって住宅やオフィス・商店の建築や、都市計画や観光・交通・コミュニティ活動などまちづくりの各分野で影響が出ていますが、変わったこともあれば、変わらないこともあり、従来からの課題が鮮明になったという側面もあると認識しています。各方面で求められることをここで簡単にまとめることは難しいですが、当社でもコロナとまちづくりに関わる書籍を出版していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
本の形態が紙媒体から電子媒体に変わりつつあると思いますが、それに対して取り組まれている事はございますか。紙媒体のこだわりや新しい取り組みをお聞きしたいです。
2010年頃から電子書籍の出版に取り組んでおり、一般読者向け、図書館向け、学校教科書向けに様々な書籍を展開していますが、まだまだ専門書の電子書籍市場は紙の本と比べる規模ではありません。紙の本とウェブ上の+αの情報や読者特典を連動させて販促に活かす事例も増えてきています。
編集や広報活動の中で、著者の方との関わりはどのくらいあるのでしょうか。また、どのようなやり取りをするのでしょうか。
著者の方とは、書籍企画の段階(誰に向けてどういう本をつくるか)から執筆・校正、(企画の狙いをどう実現するか)、その後の広報・販促(いかに多くの人に届けるか)まで一貫して協力して出版活動を進めます。著者の方と一緒にトークイベントを開催したり、時には著者の方と一緒に書店を訪問したり、といったこともあります。
仕事について
仕事をするうえでやりがいを感じる場面は?
やはり自分のつくった本が飛ぶように売れ、読者の方から反響をいただけたときが一番うれしいです。
仕事をしている中で壁にぶつかることはありますか。もしあった場合、どのように乗り越えられますか。
基本的に仕事は壁だらけです。「何のためにこの仕事をするのか」という目的意識を強くもつことが大事です。
これまで仕事をしてきた中で、自分が成長できたと感じる体験はありましたか。また、強みを活かせたのはどのような場面ですか。
自身で本を企画し、著者の方をはじめ外部の方と円滑な協力関係を築いて本づくりが進められるようになったときですね。自分の専門性や強みを活かして本づくりができたときや会社の仕事の改善ができたときは、自分の力を活かせたと実感できると思います。
繁忙期によって変わると思いますが、平均残業時間はどのぐらいでしょうか?
時期や人によっても違いますが、月10~45時間くらいです。月40時間におさめることを心がけていますが、必要な残業・休日出勤は厭わないことも求めています。
在宅勤務制度はありますか?
在宅勤務について就業規則で規定しています。まん延防止等重点措置、緊急事態措置などの場合は在宅勤務が認められる場合がありますが、通常は出勤が基本です(一部、裁量労働制のスタッフなどは月上限4日まで認められています)。
女性にとって働きやすい環境や制度は整っていますか?
当社の賃金体系では経験年数・役職・実績による差はありますが、性別による差はなく、女性であることを理由に何らかの業務を指示されることはありません(力仕事が免除される場合はあります)。就業規則ではセクシュアル・ハラスメント、マタニティ・ハラスメント防止のための規定を設けており、産前産後・育児休業・看護休暇・時差出勤に関する規定も整備し、運用しています。
子育てをしながら長く活躍している女性も多くおられ、社としても子育てや介護に携わるスタッフ(男女共)を支援しています。とはいえ、同時に本人の意欲、周囲との協力関係を築くコミュニケーションは必要です。
社内制度や離職率について教えていただきたいです。
労務面では各種就業規則が細かく整備されています。労働組合はありませんが、従業員代表を選出して三六協定を締結しています。従業員の経営マインド育成の一環として従業員持株会があります。その他具体的な制度についてご質問があれば採用担当者にお尋ねいただければと思います。
2022年5月までの一年間の離職率は4.5%です。
ワークライフバランスについて教えていただきたいです。
各種休業制度に加えて時差出勤・フレックスタイム・裁量労働制に関する規定も定めて運用しており、本の出版の仕事にやりがいを感じつつ、人生のそれぞれの段階において、家庭や地域生活において充実した生き方ができるように支援しています。
今回の説明会や採用方針について
説明会に参加する際に必要なものは?説明会へはスーツでの参加でよろしいでしょうか。
必要な資料は事前にメールでお送りしますので、特に必要な持ち物はありません。服装についても特に指定はありません。
今後の選択として進学を選択することも考えているのですが、今期以降の募集があるとすれば、いつ頃になるのでしょうか?
まだ確定はしていませんが、今のところ数年に1度以上の頻度で採用を実施する予定です。
今回の正社員募集では何名ほどの採用を予定されていますか。
若干名です。
一次面接と二次面接の具体的な形式は?
一次も二次も原則として当社にお越しいただいての対面形式を予定していますが、ご来社いただくことが難しい事情がある場合はオンライン面接も検討させていただきます。2次および最終面接は出来る限り対面で行いたく、場合によっては日程変更の可能性もございます。
求める人材、必要なスキル等について
今回の採用ではどのような人材を求めていますか?/学芸出版社で働く上での必要なマインドは?/学生時代に身につけておくべきスキルは?/新卒入社の社員に期待することは?
主な点については募集ページに「人物像(経験の有無に関わらず共通)」「職務内容」等として記載しておりますので、そちらをご覧ください。入社前に出版・編集・販売の知識や、当社書籍や建築・まちづくり分野に関する知識があればより早く仕事を身につけられると思います。(内定者には出版流通・著作権に関する入門書や参考書をお送りします)
学んでいる分野が建築分野とは全く違うのですが応募しても構いませんか。またもしそういった方がいらっしゃればどのくらい在籍されているかも教えてほしいです。/建築意匠系の研究室所属でなくても活躍できますか?/グラフィックを学んでいない学生でも応募できますか?
建築やデザインが専門でない方もぜひご応募ください。編集部は建築分野の出身者と文系の出身者がほぼ半々です。いずれにしても大量の文章を読む力は必要です。
仕事の中で建築の知識が活かされる場面を具体的に教えてください。
建築関係の書籍の企画や編集の場面では活かせますが、研究者的な高度の専門性は必須ではなく、読者にわかりやすくつたえるための意欲と能力が重要です。
御社で活躍されている方々の特徴を教えてください。
本が好きなことに尽きます。大量の文章を読むことが好き(苦ではない)、新しい本の企画、本を売るためのアイデアを考えている人の集まりです。
新卒の仕事内容の中に「本の構成・デザイン・スケジュール・コストの管理」とありますが、どのくらいデザインに携われますか?
ここで言う「デザインの管理」とはディレクションのことで、デザイナーやDTP担当者、著者、営業担当者とのやりとりを通して、書籍の紙面や販促物のデザインの方針を決めます。自身で手を動かすことは、一部のチラシやポップ作成を除くと、あまりありません。
編集やDTPではどのようなアプリケーションを使っていますか? 働く際に使えるとよいソフトや必須なスキルがあれば教えていただきたいです。
一般的な事務ソフトに加え、Indesign・Edicolor(組版)、Illustrator・Photoshop(図版・写真)等のDTPソフトを使用します。DTPは外部の方に依頼する場合が多いですが、指示を出す際にも基本的な知識が必要なため、入社後の研修で一通り経験していただきます。また、著者やデザイナー、印刷・製本関係者、書店関係者など外部の方々と協力関係を築き、企画の狙いをスムーズに実現していくための計画力、段取り・調整の能力も重要です。
既卒で、現在異業種で勤務しておりますが、採用に不利になりますでしょうか。現在の仕事の経験や得られたことを活かし活躍したいと考えています。既卒であり異業種からの応募は未経験という認識で間違い無いでしょうか。
新卒・既卒を問わず「人物像(経験の有無に関わらず共通)」に当てはまる方なら採用において不利にはなりません。異業種であれば、今回の募集に関しては未経験と認識しております。
入社後について
配属先職種・部署は採用時には決まっているのでしょうか、それとも採用決定後に決まるのでしょうか。/配属希望はどの程度反映されますか?/所属している部署以外の部署の経験はできますか?
新卒・既卒の方は入社後一年間、販売営業・商品管理・製造業務・広報・総務・編集にわたる当社の様々な部門の仕事を経験していただいた後、正社員募集ページで示した職種へ配属されます。その後、当社の機構改革、人事異動により職務が変わる可能性はあります。
新卒入社後の社員の研修内容や仕事内容について教えてください。
新卒・既卒の方は入社後一年間、販売営業・商品管理・製造業務・広報・総務・編集にわたる当社の様々な部門の仕事を経験していただきます。正社員募集ページで若手社員のインタビューを掲載していますので、ご覧ください。
社宅制度はありますか?
社宅はありません。
家賃補助などの住宅手当はありますか?
就業規則上は支給することができることとしていますが、現在は実施していません。
通勤手当の上限を教えていただきたいです。
月2万5000円です。
転勤や勤務地はどのように決まりますか?
勤務地は京都の当社です。転勤はありませんが、出張はあります。
会社はどんな雰囲気で、どんな性格の方がいますか?
編集作業に没頭している人が多く、必ずしも賑やかではありませんが、後輩が先輩に質問をしていたり、ブレストでは新しい企画アイデアで盛り上がっていたりと、会話や相談ごとはしやすい雰囲気だと思います。経験年数の違いや、組織として仕事をするための役職はありますが、基本的に個人間のフラットな関係性を重視する会社です。性格については様々な個性の人がいますので、一概には言えませんが、「社員インタビュー・座談会」も参考にしてみてください。
新人研修やサポート制度に関して、メンター制度のような具体的な体制はありますか?
入社後1年間は、研修担当の役員が研修全体を計画し、各部署の責任者がそれぞれの研修を実施します。2年目以降も、書籍企画や制作の実務について先輩がついて指導します。仕事の相談はしやすい雰囲気・関係にあると思いますが、メンタル面でのサポートという意味での「メンター制度」と称した制度は設けていません。
語学力(英語)を活かすことができる場面・お仕事などありますでしょうか?
翻訳出版関係、書籍企画の際の海外情報の収集、書籍編集の際に図版転載等で海外とのやりとりがあった場合、などに活かしていただけると思います。
説明会にご参加している社員の方々が将来どのような夢を仕事を通して叶えたいのか(10年後の理想の姿)をそれぞれお伺いしたいです。
これを書いている編集者は「本の出版を通して(様々な意味で)地域を良くしていきたい」と思って取り組んでいます。「座談会」でも順次更新していきますので、ご覧ください。