『福祉と住宅をつなぐ』『MaaSが都市を変える』が第12回不動産協会賞を受賞しました
『福祉と住宅をつなぐ 課題先進都市・大牟田市職員の実践』と、『MaaSが都市を変える 移動×都市DXの最前線』の2作品が、第12回不動産協会賞の受賞作に選ばれました。
一般社団法人不動産協会が主催する同不動産協会賞は、「不動産協会の社会貢献活動の一環として、日本経済や国民生活に関する著作物の中から、世の中の多くの方々に読んでいただくことにより、当協会が直面する幅広い課題についてご理解をいただくのに資する著作物を表彰する」(公式サイトより)ものです。
『福祉と住宅をつなぐ』著者の牧嶋誠吾さんは、受賞の吉報を受け、
第12回不動産協会賞受賞、大変光栄に思っております。
一見関係がなさそうに見える「住宅」と「福祉」ですが、「福祉」を「暮らし」に読み替えると、それぞれの垣根はなくなり、そこには新たな政策機会やビジネスチャンスが無限に広がっています。それを可能にするのが、「官民協働」「多職種連携」「パートナーシップ」というキーワードです。
本書は、少子超高齢化・人口減少縮退社会が進展するマチの元公務員だった筆者が、現場に足を運び、現場から学び、公務員としてなしうる仕事の可能性を綴ったものです。地方自治に携わる人たちに元気を与えられたら幸いです。
とコメント。
また『MaaSが都市を変える』の著者・牧村和彦さんは今回の受賞について、
第12回不動産協会賞というたいへん名誉ある賞を受賞できたこと、心から嬉しく思います。
MaaSやモビリティ革命は交通の話だと捉えられがちですが、モビリティ革命はまちづくりそのものであり、街に大きなインパクトを及ぼしていくとの強い思いから、筆を取りました。
Covid-19で人々の移動に対する価値観も大きく変わる中、本書がこれからのまちづくりへの具体的なヒントとなり、希望の光になれればと願っております。
と喜びを語りました。
なお学芸出版社の刊行物の受賞歴は以下の通りです。
- 第1回|『バルセロナ 旧市街地の再生戦略』(阿部大輔 著)
- 第1回|『都市の自由空間 街路から広がるまちづくり』(鳴海邦碩 著)
- 第3回|『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』(山崎亮 著)
- 第3回|『歴史に学ぶ減災の知恵 建築・町並みはこうして生き延びてきた』(大窪健之 著)
- 第4回|『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』(馬場正尊+OpenA 著)
- 第4回|『実証・仮設住宅 東日本大震災の現場から』(大水敏弘 著)
- 第7回|『ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる』(山崎満広 著)
- 第7回|『スポーツ都市戦略 2020年後を見すえたまちづくり』(原田宗彦 著)
- 第9回|『マーケットでまちを変える 人が集まる公共空間のつくり方』(鈴木美央 著)
- 第11回|『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』(西智弘 編著)、『色を使って街をとりもどす コミュニティから生まれる町並み色彩計画』(柳田良造・森下満 著)
第12回不動産協会賞について
- 『第12回不動産協会賞』決定|一般社団法人不動産協会