『社会的処方』『色を使って街をとりもどす』が第11回不動産協会賞を受賞しました

公開日:2021/03/18/最終更新日:2021/03/30

薬ではなく地域での人のつながりを処方する「社会的処方」の取組を紹介した『社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法』(西智弘 編著)と、ペンキ塗りボランティア活動をまちづくりに繋げた研究と運動について記録した『色を使って街をとりもどす コミュニティから生まれる町並み色彩計画』(柳田良造・森下満 著)の2作品が、第11回不動産協会賞の受賞作に選ばれました。

『社会的処方』編著者の西智弘さんは、受賞の吉報を受け、

この度は、私たちの『社会的処方』が第11回不動産協会賞を頂けるとのこと、本当にうれしく思っています。思えば、本書が刊行された当時はほとんどの方が「社会的処方」という言葉すら耳にしたことがなく、関心もない状況でありました。それが今は、孤立や孤独を解決する手段のひとつとして、国の政策にも「社会的処方」という文言が登場するようになっています。この本が、少しでも現在の状況に寄与し、日本の今後に良い影響を与えることができたのであれば私たちにとって本望です。この度はありがとうございました。

とコメント。

『色を使って街をとりもどす』の共著者・森下満さんは今回の受賞について、

第11回不動産協会賞受賞、大変嬉しく思います。
私は自宅の木の窓枠や物置に自分でペンキを塗りますが、それは楽しいものです。本で詳述したように、もし周りの住民と協働して通りや街区まるごと塗り替えると、街の表情は一変し、そのことに関わった人々にとって、「自分たちの手」で街を変えることができ、「自分たちの手」に街をとりもどすことができる、という自信が得られるだろうと確信しています。

と喜びの声を語りました。また柳田良造さんは、

ルネッサンス以降、建築学が見失ってきた色彩を建築から再発見した新たな町並み論の提起である。ハコダテ、セントジョンズ、キンセール、リオデジャネイロ、ティアナから、色を使ってコミュニティが町並みを演奏する姿を描き出している。

と自著の魅力についてコメントを寄せています。

同賞は、一般社団法人不動産協会が「社会貢献活動の一環として、日本経済や国民生活に関する著作物の中から、世の中の多くの方々に読んでいただくことにより、当協会が直面する幅広い課題についてご理解をいただくのに資する著作物を表彰するもの」で、「国際競争力を高める都市再生」「良好な住宅ストックの形成」「防災・減災」「環境問題」「持続可能なまちづくり」「コンプライアンス」「法制度」「エネルギー問題」など、幅広い分野から毎年3~4著作が選出されています。

学芸出版社の刊行物の受賞歴は以下の通りです。

第11回不動産協会賞について

http://fdk.or.jp/f_etc/pdf/newsrelease_2021.pdf

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