チェコ・プラハ市 公共交通機関の定期券所有者向けに無料のシェアサイクルプログラムを提供へ

チェコの首都・プラハ市でこのほど、公共交通機関の定期券を所有する人を対象に、一定条件の下でシェアサイクルを無料で利用できるようにするプログラムの提供が開始されることになった。

このプログラムは、プラハ総合交通局と、プラハ発のシェアサイクルサービス「Rekola」、それにヨーロッパを中心とするシェアサイクルサービス「nextbike」らの協力で行われるもの。

3者は2021年10月から、プラハの公共交通パス「Lítačka」の所有者を対象に、両サービスのシェアサイクルを、1日4回まで、15分までは無料で利用できるようにするパイロットプロジェクトを実施。

交通局のリリースによれば、過去3カ月間には、約7,200人の乗客がシェアサイクルを利用し、累計利用回数も約72,000回に上ったという。

利用は、午前は7時ごろ、午後は14時~17時ごろのラッシュアワーの時間帯に集中しており、約5分前後の利用が一般的だった。

この結果を受け、プラハ市が3者に対し、公共交通機関の拠点にシェアバイクの常設を許可し、本格的なプログラム導入に至った。2022年中にプラハ市内の地下鉄やトラムの駅に設置が進む予定になっている。

公共交通機関とシェアサイクルの連携に関しては、駅から目的地までの「ラストワンマイル」の移動への需要を満たすものとして、国内で注目されている手法の1つ。国土交通省の資料によれば、日本国内でも金沢市や横浜市が公的な計画に位置付ける姿勢を見せている。

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Cover Image: ROPID (CC-BY 4.0)