イギリス政府が文化芸術分野を対象とした総額15.7億ポンド規模の緊急支援パッケージを新たに公表 コロナ禍からの復旧を助成や融資で下支え
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- イギリス政府は5日、新型コロナウイルス感染症の影響で営業や活動の停止を余儀なくされている、国内で世界規模の文化芸術や文化財保全に携わる組織・団体を対象とした、総額15億7,000万ポンド(約2,121億円)に上る財政的な支援パッケージを公表した。
- 発表によれば、主な内訳は以下のとおり(※端数切捨てで記載しているため上記総額と誤差あり)。
- 11億5,000万ポンド(約1,553億円):
イングランドの文化組織を対象とする支援金。2億7千万ポンド(約364億円)は融資に、8億8千万ポンド(約1,188億円)は助成に充てられる。 - 1億ポンド(約135億円):
イングランドの国営文化組織や政府指定の歴史的遺産への支援金。 - 1億2,000万ポンド(約162億円):
新型コロナウイルス感染症の蔓延を理由に停止された、文化的なインフラの再建やイングランド内の歴史遺産建設事業の再開といった設備投資の資金。 - 1億8,800万ポンド(約253億円):
地方政府向けに新設する基金。北アイルランドに3,300万ポンド(約44億円)、スコットランドに9,700万ポンド(約131億円)、ウェールズに5,900万ポンド(約79億円)。
- 11億5,000万ポンド(約1,553億円):
- ボリス・ジョンソン首相は「象徴的な舞台やミュージカル、世界レベルのギャラリーで開催される魅力的な展示から、町場の地下の会場で開かれるライブに至るまで、イギリスの文化産業はこの国の鼓動と言えるものだ。今回の資金は、未来を担う次世代のために業界を保護し、国中の芸術集団や会場となる施設等が、扉を閉じ幕を下ろしている間も苦境を耐え抜きスタッフをサポートできるようにするためのものである」と述べている。