オランダが国内主要都市の交通標識に関する情報を世界で初めてオープンデータ化 API経由で取得できるデータプラットフォームも開設
- オランダのインフラ水管理省(Ministry of Infrastructure and Water Management)が、国内130の自治体の主要道路沿いに設置されている交通標識に関するデータについて、オープンデータとして提供を開始したと発表した。世界初の試みで、今後はより小規模な自治体内の道路にも対象範囲を拡大させる予定だという。
- 公開されるデータは、標識の表示内容、特定コード、正確な位置など。民間企業の協力を得て収集した情報を、交通情報センター「NDW(The National Data Warehouse for Traffic Information)」※を通じて提供する。約100万件のデータをAPI経由で取得できるデータプラットフォームもすでに開設されている。
- これまで、標識の正確な位置や内容、あるいは有効な範囲といった情報は必ずしも十分に把握されておらず、交通関連事業者や道路管理当局にとって課題の一つになっていた。今回のオープンデータ化により、交通系アプリや車のナビにリアルタイムで正しい情報を反映することが可能となるため、一時的な道路工事などによる仮設の標識なども含めた情報のより効率的かつ正確な提供が期待されている。
※日本道路交通情報センターと同様の機能を持った官民連携センター。オランダ全国の情報を集約し、交通管理やユーザーへの交通情報の提供を行う。3つの道路種別に区別して道路情報の価格を設定し、情報センターが購入するビジネスモデルを導入している。
(出典:高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(第3回ITSに関するタスクフォース資料、資料2)「道路交通情報の連携・共有化への取り組みと課題及び海外動向」2010年12月3日)
詳細
Traffic signs in the Netherlands are now digitally available – Nieuws – Nationale Databank Wegverkeersgegevens
https://www.ndw.nu/nieuws/bekijk/459/traffic_signs_in_the_netherlands_are_now_digitally_available/