近刊『ポスト・オーバーツーリズム 界隈を再生する観光戦略』
学芸出版社の近刊
『ポスト・オーバーツーリズム 界隈を再生する観光戦略』(仮題)
世界8都市から学ぶコロナ時代の観光のかたち
――ヴェネツィア、バルセロナ、ベルリン、アムステルダム、サントリーニ島、京都、由布院、倶知安町(ニセコ)
市民生活と訪問客の体験の質に負の影響を及ぼす過度な観光地化=オーバーツーリズム。不満や分断を招く“場所の消費”ではなく、地域社会の居住環境改善につながる持続的なツーリズムを導く方策について、欧州・国内計8都市の状況と住民の動き、政策的対応をルポ的に紹介し、アフターコロナにおける観光政策の可能性を示す。
編著者
阿部大輔
龍谷大学政策学部教授。博士(工学)。1975年ホノルル生まれ。早稲田大学理工学部土木工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程・博士課程修了。カタルーニャ工科大学バルセロナ建築高等建築院DEA取得。博士(工学)。政策研究大学院大学、東京大学都市持続再生研究センターを経て、現職。バルセロナ自治大学客員研究員(2018-19)。著書に『バルセロナ旧市街の再生戦略』(学芸出版社)、共編著に『小さな空間から都市をプランニングする』(同)、『アーバンデザイン講座』(彰国社)など。
著者
石本東生
(公)静岡文化芸術大学文化・芸術研究センター教授。博士(Doctor of Philosophy)。1961年、長崎県生まれ。ギリシャ国立アテネ大学大学院歴史考古学研究科博士後期課程修了。ギリシャ観光省ギリシャ政府観光局日本・韓国支局、奈良県立大学地域創造学部、追手門学院大学地域創造学部を経て、2018年4月より現職。専門分野は国際観光政策、EUの観光政策、初期ビザンティン史。著書(監修)に『世界遺産検定公式テキストブック第2巻・第3巻』(2008年、世界遺産アカデミー)、『すべてがわかる世界遺産大事典(下)』(2020年、世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局刊)など。
江口久美
九州大学持続可能な社会のための決断科学センター(助教)。博士(工学)。東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了後、フランス国立科学研究センターフランス政府給費研修生などを経て現職。専門分野は都市工学。著書に『パリの歴史的建造物保全』(単著)(2015年、中央公論美術出版)、『Vocabulaire de la spatialité japonaise(日本の生活空間)』(共著)(2014年、CNRS)など。
岡村祐
東京都立大学都市環境学部観光科学科准教授。博士(工学)。1978年、東京都生まれ。専門分野は都市計画、観光まちづくり。東京大学大学院博士課程修了後、首都大学東京特任助教・助教を経て、2016年4月より現職。この間、2013年にウェストミンスター大学(英国ロンドン)に客員研究員として在籍。(一社)おおたクリエイティブタウンセンター副センター長、NPO法人アーバンデザインセンター・茅ヶ崎副センター長。共著書に『観光まちづくり』(2009年、学芸出版社)、『まちをひらく技術』(2017年、学芸出版社)ほか。
西川亮
立教大学観光学部助教。博士(工学)。1985年東京都出身。2008年東京大学工学部都市工学科卒業、2010年同大学院修士課程修了。(公財)日本交通公社研究員を経て、2018年同大学院博士課程修了後、現職。専門分野は観光政策・計画史。著書(共著)に『観光地経営の視点と実践』(2014年、丸善出版)や『観光学全集第8巻』(2019年、原書房)など。
沼田壮人
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 政策研究事業本部 主任研究員。博士(地球環境学 京都大学)。1977年大阪府生まれ。2003年京都大学大学院経済学研究科 博士前期課程修了。専門分野は自治体計画、地域政策。著書に『いま、都市をつくる仕事』(2011年、学芸出版社(共著))、など。
後藤健太郎
公益財団法人日本交通公社 観光地域研究部 主任研究員。1981年岐阜県生まれ。2005年京都大学工学部建築学科卒業。2008年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修了。同年、財団法人日本交通公社入社、現在に至る。専門分野は観光まちづくり、観光政策・観光計画。共著書に『観光地経営の視点と実践』(2013年、丸善出版)、『観光学全集 第7巻 観光計画―理論と実践』(2018年、原書房)、『観光学全集 第8巻―事例に学ぶ』(2019年、原書房)、『観光文化 240号 特集 観光客急増で問われる地域の“意思”』(2019年、(公財)日本交通公社編)。
目次
第1章:観光は地域・都市をどのように変えつつあるか?
第2章:日本の観光政策の現段階
第3章:ヴェネツィア
―テーマパーク化からの脱却を目指す古典的観光都市
第4章:バルセロナ
―都市計画を通した観光活動適正化の試み
第5章:ベルリン
―DMOを軸に観光の質を追求する
第6章:アムステルダム
―住民生活の優先を明確化した網羅的な政策対応
第7章:サントリーニ島
―歴史的町並み保全制度の奏功と観光インフラ整備の推進
第8章:京都
―オーバーホテル問題に直面する世界的観光都市の岐路
第9章:由布院
―生活型観光地が模索する暮らしと観光の距離感
第10章:倶知安町
―外国化した地域の主権を取り戻す地域住民の模索と努力
終章:オーバーツーリズムから包摂的な観光へ
発行予定
2020年12月中旬
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