今日のGD|文化と地域デザイン講座 vol.1「持続可能な自然体験観光 ―エコツーリズムの取り組み」(松本茂章×西村仁志)ほか
日本アートマネジメント学会会長・文化と地域デザイン研究所代表の松本茂章さんが「聞き手」となり、気になっている方をゲストに招いて、文化を活かした地域づくりについて自由に話し合う連続イベント「文化と地域デザイン講座」。
記念すべき第1回にご招待するのは西村仁志さん(広島修道大学教授)です。
環境教育がご専門で、近年はソーシャル・イノベーション研究を進められています。カリフォルニア大学サンタクルーズ校に客員研究員として滞在され、海外の事例にも精通されています。
松本さんからのコメント
西村先生とは2004年からのお付き合いです。僕が同志社大学大学院総合政策科学研究科に社会人院生として学んでいた際、1年後輩でした。同じ院生研究室に所属し、しかも机が隣だったのです。当時、僕は文化政策研究に、西村先生は環境教育研究に励み、親しくしていたものの、「研究の道は違う」と思い込んでいました。
ところが、2020年3月に学芸出版社から出版された松本茂章編著『文化で地域をデザインする』には、共著者として加わっていただくことに。一緒に書籍を出すなんて夢にも思ってみませんでした。その理由については、対談の際に詳しくお話いたします。
西村先生は米国カリフォルニア州のヨセミテ国立公園にとても詳しいので、当地の事例について、どのような自然体験教育が行われ、どんな人材が関わっているのか、などをうかがいたいと考えています。お会いするのが今から楽しみです。
奮ってご参加ください!
概要
- 日時:8/10(火)19時~
- 場所:タイルギャラリー京都(学芸出版社3F)/オンライン
登壇者
松本茂章
公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部/大学院文化政策研究科教授。日本アートマネジメント学会会長、日本文化政策学会理事。文化と地域デザイン研究所代表。早稲田大学卒業、同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程(後期課程)修了。博士(政策科学)。読売新聞記者、支局長、県立高知女子大学教授を経て2011年から現職。
専門は文化政策研究。全国各地の文化施設を訪ね歩いている。
単著に『文化で地域をデザインする』(学芸出版社、2020)、ほか。
西村仁志
広島修道大学人間環境学部教授、博士(ソーシャル・イノベーション)。1993年、京都にて個人事務所「環境共育事務所カラーズ」を開業。同志社大学大学院総合政策科学研究科准教授を経て、2012年より広島修道大学に着任。編著書に『ソーシャル・イノベーションが拓く世界』(法律文化社)ほか。
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文化と地域デザイン講座 vol.1 「持続可能な自然体験観光―エコツーリズムの取り組み」松本茂章×西村仁志(2021/08/10|京都・オンライン)
『サーキュラーエコノミー実践』(安居昭博著)出版記念イベント
日本の社会問題に探る、サーキュラーエコノミー型ビジネス
田口一成×安居昭博
気候変動、環境汚染、不平等な富の分配、労働力の搾取、フードロス、廃棄物処理など、現在我々が引き起こしているさまざまな社会問題。本イベントでは、こうした社会問題に目を向け改善の糸口を探し続けてきた実践者、田口一成さん・安居昭博さんをお迎えし、社会問題を解決するビジネスの仕組みづくりについてお話を伺います。
またその際ヒントになるのは、根本的に廃棄を出さない「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の考え方。経済効果創出、環境再生、人々の幸福度向上など、多面的な成果を実現するために、どう仕組みをつくるのか?
今注目されている「社会課題改善型ビジネス」を展開するお二人による、一夜限りのクロストークです。
概要
- 日時:7/30 (金) 19:30~21:00
- 場所:六本松蔦屋書店(福岡県福岡市)またはオンライン
登壇者
田口一成/『9割の社会問題はビジネスで解決できる』著者
株式会社ボーダレス・ジャパン代表取締役社長
1980年生まれ。福岡県出身。大学2年時に発展途上国で栄養失調に苦しむ子どもの映像を見て、「これぞ自分が人生をかける価値がある」と決意。早稲田大学在学中に米国ワシントン大学へビジネス留学。卒業後、株式会社ミスミ(現・ミスミグループ本社)を経て25歳で独立し、ボーダレス・ジャパンを創業。現在、世界15カ国で40のソーシャルビジネスを展開し、従業員は約1500名、グループ年商は55億円を超える(2021年4月現在)。
2018年には、「社会起業家の数だけ社会問題が解決される」という考えのもと、社会起業家養成所ボーダレスアカデミーを開校。2020年には、誰もが参加できる地球温暖化対策として、自然エネルギーを広めていくための電力事業「ハチドリ電力」を自ら立ち上げた。
次々と社会起業家を生み出すボーダレス・ジャパンの仕組みは、 「グッドデザイン賞(ビジネスモデル部門)」「日本でいちばん大切にしたい会社大賞・審査委員会特別賞」を受賞。
また個人としても、日経ビジネス「世界を動かす日本人50」、Forbes JAPAN 「日本のインパクト・アントレプレナー35」に選出。
安居昭博/『サーキュラーエコノミー実践 ─オランダに探るビジネスモデル』著者
1988年生まれ。東京都出身。Circular Initiatives&Partners代表。世界経済フォーラムGlobal Future Council 日本代表メンバー。ドイツ・キール大学マスタープログラム「Sustainability, Society and the Environment」卒業。2021年日本各地でのサーキュラーエコノミー実践と理論の普及が高く評価され、「青年版国民栄誉賞(TOYP2021)」にて「内閣総理大臣奨励賞(グランプリ)」受賞。
サーキュラーエコノミー研究家 / サスティナブル・ビジネスアドバイザー / 映像クリエイター。これまでに50を超える関係省庁・企業・自治体に向けオランダでの視察イベント、200社以上へ講演会を開催しサーキュラーエコノミーを紹介する。複数の企業へアドバイザー・外部顧問として参画。「トニーズ・チョコロンリー (Tony’s Chocolonely)」を初めとしたオランダ企業の日本進出プロジェクトにも参画し、日本とヨーロッパ間でのサーキュラーエコノミー分野の橋渡し役を務める。2019年日経ビジネススクール x ETIC『SDGs時代の新規事業&起業力養成講座 ~資源循環から考えるサスティナブルなまちづくり~』講師。「サステナアワード2020」にて「環境省環境経済課長賞」を受賞。
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日本の社会問題に探る、サーキュラーエコノミー型ビジネス|田口一成(『9割の社会問題はビジネスで解決できる』)×安居昭博(『サーキュラーエコノミー実践』)(2021/7/30|オンライン、福岡)
『サーキュラーエコノミー実践』(安居昭博著)出版記念イベント
安居昭博×松島倫明
サーキュラーエコノミー先導国 オランダに探る未来のビジネスモデル
環境破壊の逼迫を目の前にしたこの時代、経済活動と環境保全を両立させるための具体的手法として世界各国で注目を集める「サーキュラーエコノミー」。
日本では「サーキュラーエコノミー」を「CSR企業の社会的責任」と捉えがちですが、「そもそも廃棄物を生み出さない」ビジネスモデルは、本来の経済効果や雇用の創出、環境保全、非常事態でのリスク削減、関わる人々の幸福度向上など、多面的なメリットがあるとして各国で積極的に推進されています。
他方で、Covid-19によるパンデミックは、私たちの日常から多くの自由を奪った一方、自身の暮らす地域や都市のあり方を見直すきっかけにもなりました。地域で循環する経済や新しい都市のあり方、暮らし方にも注目が集まっています。
パンデミックによって明らかになった、グローバルで単線的なサプライチェーンの限界は、人々の目線をリニアからサーキュラーへ、グローバルからローカル、そしてネイバーフッドへスライドさせていっているのではないでしょうか。そのような動向を反映した新しいビジネスは、日本を含む世界各国で少しずつ生まれ始めています。
本イベントでは、サーキュラーエコノミー先導国のオランダを拠点に活動され、このほど『サーキュラーエコノミー実践 ─ オランダに探るビジネスモデル』(学芸出版社)を上梓した安居昭博さんと、ゲストに「NEW NEIGHBORHOOD」と題した最新号で、グローバル経済に対するオルタナティブとしての地域の経済循環や、パンデミック以降の都市生活の可能性を特集した『WIRED』日本版 編集長の松島倫明さんをお迎えし、サーキュラーエコノミーとネイバーフッドの関係性やそこから生まれる新しいビジネスの可能性について深掘りしていきます。
概要
- 日時:8/3(火) 19:00~20:30
- 場所:オンライン
登壇者
安居昭博
『サーキュラーエコノミー実践 ─オランダに探るビジネスモデル』著者
松島倫明
『WIRED』日本版 編集長。
未来をプロトタイプするメディア『WIRED』の日本版編集長としてWebメディア/WIREDの実験区”SZメンバーシップ”/雑誌(最新号VOL.41「NEW NEIGHBORHOOD」)/WIREDカンファレンス/WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所/WIRED特区などを手掛ける。NHK出版学芸図書編集部編集長を経て2018年より現職。訳書に『ノヴァセン』(ジェームズ・ラヴロック)がある。
東京都出身、鎌倉在住。
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