今日のGD|新刊発売!『都市の〈隙間〉からまちをつくろう ドイツ・ライプツィヒに学ぶ空き家と空き地のつかいかた』 ほか

まちを面白くするのはいつも素人の暇人だ!
日本に先駆けて急激な人口減少を経験した都市、ライプツィヒ。空き家と空き地の大量出現に大混乱する行政と市場をしり目に、〈隙間〉で生き生きと活動を始めたのは、資金もスキルもない「素人」たちだった!自分たちの手でまちをつくりつづける6事例の試行錯誤から、不安定な時でもシステムに頼らず生き抜くヒントを探る。

大谷悠 著

四六判・240頁・本体2200円+税

著者

大谷悠(おおたに・ゆう)
まちづくり活動家・研究者。1984年東京生まれ。2010年単身渡独、2011年ライプツィヒの空き家にて仲間とともにNPO「日本の家」を立ち上げ、以来日独で数々のまちづくり・アートプロジェクトに携わる。2019年東京大学新領域創成科学研究科博士後期課程修了、博士(環境学)。同年秋から尾道に在住、「迷宮堂」共同代表として空き家に住みながら改修し、国籍も文化も世代も超えた人々の関わり合いの場にしようと活動中。2020年4月より尾道市立大学非常勤講師。ポスト高度成長とグローバリゼーションの時代に、人々が都市で楽しく豊かに暮らす方法を、欧州と日本で研究・実践している。
主な著書・論文・作品:『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』(共著、学芸出版社、2017)、「都市の〈間〉論 1990年以降のライプツィヒ東西インナーシティを事例に」(博士論文、東京大学、2019)、映像作品『40㎡のフリースペース ライプツィヒ「日本の家」2015-2017』(2018)

詳細はこちら

紙面見本、目次、まえがき、あとがきをご覧いただけます!

『都市の〈隙間〉からまちをつくろう ドイツ・ライプツィヒに学ぶ空き家と空き地のつかいかた』大谷悠 著

馬場正尊さん、大谷悠さん登壇!『都市の〈隙間〉からまちをつくろう』出版記念イベント(2020/11/09|オンライン、東京)

馬場正尊×大谷悠「都市の〈隙間〉からはじめる、ぼくらのまちづくり」
都市は「プロ」が一方的につくるものじゃない。カネもコネもノウハウも乏しい「素人」であっても、都市の〈隙間〉というプラットフォームがあれば、共に手を動かすことでまちをつくっていくことができる。
ドイツ・ライプツィヒのコミュニティスペース「日本の家」の共同創設者である大谷悠さんが、自身の10年にわたる活動経験に加え、絵本工房やコミュニティガーデン、0円ショップなど、ライプツィヒの空き家・空き地で生き生きとパワフルに活動する人びとの視点からこれからの都市を論じた書籍『都市の〈隙間〉からまちをつくろう』が、11月に出版されます。
今回のトークイベントでは、日本の空き家・空き地・公共空間をアップデートしつづける第一人者である馬場正尊さんをお迎えします。大谷さんと硬軟織り交ぜながら「衰退をポジティブに逆転するアプローチのリアル」について語りつくしてもらいます。
絶望的に見える状況から次の一歩を踏み出し、空間と活動のクリエイティビティの連鎖を起こすヒントがたっぷり詰まった1時間半!ふるってご参加ください。

概要

日 時:11月9日(月)19:00~20:30(開場18:40)
会 場:二子玉川 蔦屋家電内ダイニング/オンライン
参加費(税込):【聴講のみ】1000円
【書籍ご購入】聴講280円+『都市の〈隙間〉からまちをつくろう 』 2420円(=2700円)
定 員:【会場】書籍購入:15名、聴講のみ:10名
【オンライン】書籍購入:100名、聴講のみ:100名
主 催:二子玉川 蔦屋家電 BOOK

詳細・お申込みはこちら!
https://store.tsite.jp/futakotamagawa/event/shop/16388-1734421008.html

登壇者

大谷悠(おおたに・ゆう)
都市の〈隙間〉からまちをつくろう』著者(詳細は上記書籍紹介に記載)

馬場 正尊(ばば・まさたか)
建築家、Open A代表、公共R不動産ディレクター。1968年生まれ。1994年早稲田大学大学院建築学科修了。2003年Open Aを設立。建築設計、都市計画、執筆などを行い、同時期に「東京R不動産」を始める。2015年にウェブメディア「公共R不動産」をスタート。建築の近作として「泊まれる公園 INN THE PARK」(2017年)、「佐賀城内エリアリノベーション」(2018年)など。近著に『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』(学芸出版社、2015)、『公共R不動産のプロジェクトスタディ』(学芸出版社、2018)など。

新刊『インバウンド再生』出版記念イベント(11/20、京都+オンライン)

「インバウンド再生 ~コロナ後へ向けて何をなすべきか」
激増した海外からの観光客が途絶えて半年。
まだまだ先が見えないなか、インバウンドの再生に向けて何をなすべきかを示す『インバウンド再生—コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える』を出版します。
本セミナーでは著者の宗田好史氏を迎え、オーバーツーリズムの愚を繰り返さず、市民に愛される観光に再生するための方策をお話しいただきます。
文化の底力、地域それぞれの文化と文化財の奥深さを伝えることで、イタリアも京都も発展してきました。異文化との交流を通じて自らを革新し、双方の文化を変容、発展させ文化産業を育ててきたのです。
ローマ市民は、観光客はむしろローマをよくした、観光がなければ、ローマは貧しい田舎町、ちょっと油断すれば変化に取り残されたと言います。
かつてイタリアがそうであったように、未来の地域社会では、多様な文化を受け容れて、われわれ自身も変わっていくでしょう。身近な場所での異文化交流は高齢化した地方都市を再生し、文化都市に転換する力になります。
本書では、世界の人々とともに、われわれと彼らの文化を発展させる道を探りました。セミナーで議論を深めたいと思います。
なお、ゲストには体験交流型ツーリズムを切り拓き、DMOなどデスティネーション・マネジメントの普及に力を尽くされている大社充さんをお迎えし、現場視点から議論いただきます。

概要

日 時:11月20日(金)19:00~21:00頃
会 場:学芸出版社3階(タイルギャラリー京都)/またはZoomミーティング
参加費:イベント参加・・・zoom:1200円、会場:1000円当日支払(Peatix申込時は無料)
イベント無料参加券付き書籍(送料込み)・・・zoom・会場とも:2640円

詳細・お申込みはこちら!
https://event-inbound-201120.peatix.com/view

登壇者

宗田好史
1956年浜松市生まれ。法政大学工学部建築学科、同大学院を経て、イタリア・ピサ大学・ローマ大学大学院にて都市・地域計画学を専攻、歴史都市再生政策の研究で工学博士(京都大学)。
国際連合地域開発センターを経て、1993年より京都府立大学助教授、2012年より同教授、2016年4月~2020年3月副学長・和食文化研究センター長。
京都市景観まちづくりセンター理事、(特)京町家再生研究会理事などを併任。国際記念物遺産会議(ICOMOS)国内委員会理事、東京文化財研究所客員研究員、国立民族学博物館共同研究員などを歴任。

大社充
1987年、エルダーホステル協会の創設に参画。地域資源を活用した集客コンテンツの開発のほか、観光人材育成に取り組む。「観光まちづくり組織(DMC)事業運営人材育成研修」を全国80地域以上で実施。2011年、日本観光振興協会理事として「DMO研究会」を立ち上げDMO研究および概念普及に取り組み「DMO推進機構」を設立。2014年「まち・ひと・しごと創生会議」委員としてDMO政策を主導、各地で導入支援と人材育成に取り組む。事業構想大学院大学客員教授(2015-2017)、琉球大学非常勤講師(2020-)。
現在、DMO推進機構代表理事、京都大学経営管理大学院で「デスティネーションマネジメント論」を担当。全国でDMOおよびデスティネーションマネジメントの普及・導入支援を行う。2021年4月から豊岡市に開学する芸術観光専門職大学(仮称)に勤務予定。

書籍詳細

『インバウンド再生 コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える』宗田好史 著

『地域プラットフォームによる観光まちづくり』大社充 著