今日のGD|新刊発売!『コンパクトシティの拠点づくり』ほか

魅力的な拠点をどのように計画・設計・管理していくのか。市民・企業の居場所づくりや、立地適正化計画・公共施設再編計画等による個々の施設づくりをどうやって生活を豊かにする都市再生に繋げるのか?地方都市で少しずつ作られている魅力的な拠点や計画を紹介し、市民の拠り所をどこにどう作るのか、その方法を提案する。

B5変判・188頁・本体3600円+税

編著者

野嶋慎二

[担当:序章、4章解題、5章解題、6章解題、6章33、終章]
福井大学学術研究院建築建設工学専攻教授。博士(工学)。1960年東京都生まれ。1984年東京大学工学部建築学科卒業。1998年早稲田大学大学院博士後期課程建設工学(建築)専攻修了。2005年から現職。

松浦健治郎

[担当:はじめに、1章09、2章解題、2章11、4章26、5章32、6章36、7章解題、終章]
千葉大学大学院工学研究院建築学コース准教授。博士(工学)。1971年岐阜県生まれ。1994年早稲田大学建築学科卒業、1996年早稲田大学大学院修了、三重大学助教などを経て現職。共著書に『〔新版〕図説城下町都市』(2015年、鹿島出版会)、『まちづくり教書』(2017年、鹿島出版会)など。

樋口秀

[担当:1章解題、1章01、02、4章24、終章]
新潟工科大学工学部建築・都市環境学系教授。博士(工学)。1966年島根県生まれ。1989年長岡技術科学大学建設工学課程卒業。1991年同大学院建設工学専攻修了。共著書に『中心市街地再生と持続可能なまちづくり』(2003年、学芸出版社)など。一級建築士。

目次

序章 都市・地域における拠点とは何か

【事例編 魅力的な拠点づくりで街・地域が変わる】

1章 公共施設の再編により都市の中心拠点をつくる
2章 コミュニティの拠点を再編集する
3章 中山間地域における小さな拠点を核としたまちづくり

【考え方編 拠点づくりのための方法】

4章 新しい行政計画の枠組み
5章 公民連携による拠点化の方法
6章 拠点を設計する
7章 拠点を運営する
終章 変化する時代に対応するプロセスプランニング

 

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新刊『ストリートファイト』刊行記念イベント

都市の研究者たちは『ストリートファイト』をいかに読んだか

タイムズスクエアの歩行者空間化や400マイルにも及ぶ自転車レーンの整備など、多数の画期的なプロジェクトを手がけた元ニューヨーク市交通局長、ジャネット・サディク=カーン氏。
2020年9月に著書『Streetfight』の日本語版『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』が発行されました。
都市における公共空間の創出については、日本でも近年さまざまな取り組みが行われてきましたが、このコロナ禍において道路空間の活用や自転車レーンの整備などがますます注目されています。
このたび本書の刊行を記念し、都市に関する各分野(景観、都市政策、社会学)の研究者・専門家をお招きして、翻訳者らとのクロストークを行います。さまざまな角度から本書の内容に関する話題提供をいただき、議論を深められればと思います。ぜひご参加ください。

概要
ゲスト

服部圭郎 氏
龍谷大学政策学部教授
1963年生まれ。専門は都市計画・都市政策。主な著書に『ドイツ・縮小時代の都市デザイン』(学芸出版社)、『人間都市クリチバ』(学芸出版社)、『衰退を克服したアメリカ中小都市のまちづくり』(学芸出版社)、『若者のためのまちづくり』(岩波書店)など。「都市の鍼治療」の観点から、ニューヨークのほか世界中の都市においてフィールド調査を行う。

佐々木葉 氏
早稲田大学大学院創造理工学研究科建設工学専攻教授
1961年生まれ。専門は景観デザイン・まちづくり・土木史。主な著書に『ゼロから学ぶ土木の基本・景観デザイン』(オーム社)、『ようこそドボク学科へ』(学芸出版社、土木学会出版文化賞)、主な作品に、「恵那駅前広場・バスシェルター」(土木学会デザイン賞)、「歴史的トラスのリ・デザインによるりんどう橋のデザイン」(土木学会論文賞)。2015年にプラット・インスティテュート訪問研究員としてニューヨークに滞在。

笹島秀晃 氏
大阪市立大学大学院文学研究科人間行動学専攻准教授
1981年生まれ。専門は都市社会学、芸術社会学。1940年代以降のニューヨークにおけるsocially engaged artをめぐる制度変化についての歴史研究を進めている。主な著書に『応答する〈移動と場所〉』(ハーベスト社)、『フローと再帰性の社会学』(晃洋書房)。2010年に日本学術振興会優秀若手研究者海外派遣事業研究員としてニューヨーク市立大学大学院に派遣。2012年~2013年、コロンビア大学社会学部客員研究員としてニューヨークに滞在。

ホスト(訳者)

中島直人(監訳/東京大学大学院工学系研究科准教授)
石田祐也(翻訳/一般社団法人ソトノバ共同代表理事、株式会社ヌーブ一級建築士事務所)
関谷進吾(翻訳/プレイス・ソリューションズ・グループ合同会社代表社員)
三浦詩乃(翻訳/東京大学大学院新領域創成科学研究科特任助教)

書籍詳細

『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』
ジャネット・サディク=カーン、セス・ソロモノウ 著
中島直人 監訳 石田祐也、関谷進吾、三浦詩乃 訳

歩行者空間化したタイムズスクエア、まちに溢れるプラザや自転車レーン。かつて自動車が幅を利かせていたニューヨークの街路は、歩行者と自転車が主役の空間へと変貌を遂げた。小さな実践を足掛かりに大きく都市を変え、人間のための街路を勝ち取った、元ニューヨーク市交通局長による臨場感とアイデアに満ちた闘いの記録。

A5判・400頁・本体3500円+税

『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』ジャネット・サディク=カーン、セス・ソロモノウ 著/中島直人 監訳/石田祐也、関谷進吾、三浦詩乃 訳

 

今月の学芸出版社

こちらにて、予約受付中の近刊と発売中の新刊、開催予定のイベントをご紹介しています。

『全貌 日本庭園 象徴庭園から抽象枯山水へ』中田勝康 著・写真
『中村好文 百戦錬磨の台所 vol.1』
『分断された都市 再生するアメリカ都市の光と影』アラン・マラック 著 山納洋 訳
『アルヴァ・アアルトのインテリア 建築と調和する家具・プロダクトのデザイン』小泉隆 著
『地域価値を上げる都市開発 東京のイノベーション』山本和彦 著
『都市の〈隙間〉からまちをつくろう ドイツ・ライプツィヒに学ぶ空き家と空き地のつかいかた』大谷悠 著
『インバウンド再生 コロナ後への観光政策をイタリアと京都から考える』宗田好史 著


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公開日:2020/10/13
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