令和3年度「都市景観大賞」が決定 「出島地区」「清水港・みなと色彩計画」がそれぞれ大賞に
- 令和3年度の「都市景観大賞」各賞が選定され、都市空間部門で「出島地区」(長崎県長崎市)、景観まちづくり活動・教育部門で「清水港・みなと色彩計画」(静岡県静岡市)が大賞(国土交通大臣賞)に輝いた。
- 都市空間部門で大賞を受賞した「出島地区」は、1951年から長崎市が公有地化を進めて以降、70年かけて整備されてきた。行政内の部局の壁を越えた連携、市民参加による計画決定や一括発注の設計プロセス、その後の活用状況などが総合的に評価された。
- 同部門ではこのほかに、特別賞に、大火により焼失した中心市街地を公民連携で復興した「糸魚川市駅北地区」、優秀賞に、重要文化財建造物と新築の高層オフィスビルが連続性のある都市空間をつくりあげた「日本橋二丁目地区」、衰退する温泉街を地元有志との官民連携で新たな観光地として再生した「山口県長門市深川湯本地区(長門湯本温泉)」、再開発事業の白紙撤回後に改めて徹底した市民参加プログラムによって整備された「さいき城山桜ホール周辺地区」が選ばれた。
- 景観まちづくり活動・教育部門で大賞を受賞した「清水港・みなと色彩計画」は、清水港の魅力を高めていくために市民・行政・専門家・関連業者等によって30年以上にわたって取り組まれてきた。長きにわたり継続して美しい港の風景づくりのために港に関わるすべての主体が集まり、連携を取りながら、時代の変化や状況に合った仕組みなどをブラッシュアップしてきた活動が評価された。
- 同部門ではこのほかに、優秀賞として、2014年のオープニングイベントが好評を得たことで継続的な取り組みに変化し札幌を代表するイベントにまで展開させた「SAPP‿ RO フラワーカーペット」、江戸時代の地図がそのまま使えることで街中を博物館として景観の保全・継承に取り組んできた萩市の「町歩きガイドツアー『古地図を片手に、ぶらり萩あるき』」が選ばれた。
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令和3年度「都市景観大賞」各賞の選定
~良好な景観に資する地区・活動について、特に優れたものを表彰~
(2021/06/10|国土交通省)