作品賞には「京都市美術館」など 日本建築学会が2021年の各賞受賞者を公表
4月19日、日本建築学会が2021年「日本建築学会大賞・学会賞・教育賞・著作賞・作品選奨・奨励賞・作品選集新人賞・文化賞」の受賞者を公表した。以下、各賞受賞者を一部抜粋して紹介する。
- 2021年の日本建築学会大賞は、「建築形態論を基盤とする建築意匠研究の確立と建築設計教育・創作を通じた建築文化への貢献」で香山壽夫さん(東京大学名誉教授/香山壽夫建築研究所所長)、「建築構造工学、特に海洋建築工学への流体力学理論の導入とその発展に尽した功績」で松井徹哉さん(名古屋大学名誉教授/(公財)名古屋産業科学研究所研究部上席研究員)、「音環境の設計手法の体系化、および建築学の分野横断的議論の場の創生に関する一連の功績」で安岡正人さん(東京大学名誉教授)の3名が受賞した。
- 日本建築学会賞(論文)では、『コンパクトシティの拠点づくり』著者の一人・浅野純一郎さん(豊橋技術科学大学教授)の「通時性を考慮した地方都市の都市形成計画に関する一連の研究」をはじめとする9つの論文が受賞した。
- 同賞(作品)では、安部良さん(安部良アトリエ一級建築士事務所代表)による「島キッチン」、『構造設計を仕事にする』編著者の一人・山田憲明さんが構造設計を担当した「上勝ゼロ・ウェイストセンター」、『ディテールから考える構造デザイン』著者・金箱温春さんが構造設計を担当した「京都市美術館(通称:京都市京セラ美術館)」の3作品が受賞した。
- 教育賞(教育貢献)では、『公共施設のしまいかた』編著者の堤洋樹さん(前橋工科大学准教授)らによる「土に学ぶ教育-今甦る、版築~実践的建築教育の試み~」、著作賞では『素が出るワークショップ』の編著者の一人・饗庭伸さん(東京都立大学教授)らによる『津波のあいだ、生きられた村』、『地域と大学の共創まちづくり』の執筆者・小篠隆生さん(北海道大学准教授)、小松尚さん(名古屋大学教授)による『「地区の家」と「屋根のある広場」―イタリア発・公共建築のつくりかた』などが受賞した。
なお、今年は新型コロナウイルスの影響により、「作品選奨」「作品選集新人賞」の作品募集・審査・刊行が中止のため、該当なしとなっている。
詳細はこちら
2021年「日本建築学会大賞・学会賞・教育賞・著作賞・作品選奨・奨励賞・作品選集新人賞・文化賞」受賞者(HTML版公開)
(2021/04/19|日本建築学会)
https://www.aij.or.jp/2021/2021prize.html