ニューヨーク市運輸局 路面の飲食店等による歩道・道路上への座席設置を臨時的に認める「Open Restaurants」プログラムをスタート 具体的なガイドラインも公開
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ニューヨーク市運輸局(DOT)が、新型コロナウイルス感染症蔓延下での経済活動の段階的な再開にあたり、主に路面の飲食店等に対して、道路等の一部を占用して席を設けることを許可する施策「オープン・レストラン(Open Restaurants)」をスタートさせている。
このプログラムは、営業を再開しようとする飲食店が、感染拡大防止のための対人距離、いわゆる “ソーシャルディスタンス” の確保を容易に行えるようにすることを目的としたもの。あくまでも臨時的な措置として、条件を満たした申請店舗が、私有地ではない店舗沿いの道路や歩道上にテラス席を設置することを認める。
プログラムのウェブサイトには専用の申請フォームが開設されているほか、道路・歩道への座席設置にあたっての条件・遵守事項として、以下の内容が列挙されている。
歩道に座席を設置する場合
- 座席の設置エリアは、店舗が路上に面している部分の長さを超えてはならない。
- 座席は建物に接する形でなければならず、座席と縁石の間には障害物のない通路を8フィート確保しなければならない。さらに、席の両側にはそれぞれ3フィートの通路を確保しなければならない。
- 座席はバス停に設置してはならない。
- 座席の設置エリアは、建物の出入り口や消防用の送水管や注入口の利用を妨げないようにしなければならない。
- テーブルや椅子は申請者が用意しなければならない。
道路(車道)に座席を設置する場合
- 座席は縁石の端から8フィートの幅に収めなければならず、店舗が路上に面している部分の長さを超えてはならない。
- バス停内に座席を設置することはできない。
- 座席は、消火栓から15フィート以上、横断歩道から8フィート以上離れた場所に設置する必要がある。
- 「終日立ち入り禁止」や「終日駐車禁止」の規制のある場所、カーシェアの駐車場、自転車専用レーン、バス専用レーンや停留所には座席を設置できない。
- 時間限定で立ち入り禁止や駐車禁止の規制が敷かれる場所である場合、そうした規制が有効な時間中にはすべての柵や座席、スロープを撤去することを条件に、座席を設置することができる。
- 座席は自動車の走行車線から柵で区切られている必要がある。
- 2車線以上の走行車線がある通りに設置する場合は、柵は植木鉢のように18~24インチ幅のものを用いなければならず、最大4フィートの間隔を空けなければならない。
- 2車線以下の道路に設置する場合、柵はスタンション(※ロープで繋ぐ支柱)やバリケード、植木鉢などの垂直な物体を、最大5フィート間隔で設置しなければならない。
- 柵の高さは、植栽物を除いて、36インチを超えてはならない。
- テーブル、椅子、障害物は申請者が用意しなければならない。
詳細
Open Restaurants
https://www1.nyc.gov/html/dot/html/pedestrians/openrestaurants.shtml