松本茂章『地域創生は文化の現場から始まる』出版記念!【文化と地域デザイン学会 例会/第10回文化と地域デザイン講座】明治期・徳川慶喜研究の第一人者をお招きして「徳川家と珈琲」の話を楽しむ!「味覚・NHK大河ドラマ・ミュージアムの連携-慶応3年のパリ万博をめぐって-」

主催 文化と地域デザイン研究所
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

開催主旨

松本茂章著『地域創生は文化の現場から始まる 全国35事例に学ぶ官民のパートナーシップ』(学芸出版社、2024年2月10日刊行)の出版を記念した開催となります。同書には文化芸術を活かした地域振興を図る各地の<地域文化デザイン人材>に登場いただいており、出版を機に、書物だけでなく、リアルな人物に触れていただこう、と企画いたしました。今回ご紹介する千葉県松戸市の事例は、本書の第6章「まちの個性を市民の誇りに育てる」の2節にて掲載しております。
元印刷工場で実際に珈琲を体験しながら、楽しく歴史談義を行い、ミュージアムの将来像を考えます!

内容

千葉県松戸市には、徳川家の邸宅「戸定邸」が残されている。<最後の水戸藩主藩士>徳川昭武(1853-1910)が長く暮らした。敷地のなかに松戸市戸定歴史館が設けられ、幕末・明治期における徳川家を顕彰する文化拠点となっている。昭武の実兄である<最後の将軍>徳川慶喜(1837-1913)も再々にわたり同邸を訪れて、弟と狩猟に出たり、魚釣りや写真撮影を楽しんだりした。
昭武は、兄・慶喜の命を受け、将軍名代としてパリ万博(1867年)に参加。随行員として渋沢栄一(1837-1913)も付き添った。これら幕府一行の渡航は、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)(主演:吉沢亮)で巧みに描かれた。(パリに出向いた昭武役は人気上昇中の若手俳優・板垣李光人)
昭武は、パリなどで本格的に珈琲を愛飲していた。「カツフヘエー」を楽しむ姿を、随行の渋沢が日記に記している。日本人として本場欧州にて珈琲文化に接した最初の人物とされている。
一方で、慶喜は慶応3年(1867年)の3月25日、大坂城にて、各国公使を招いて、フランス料理のフルコースを接待する外交を展開した。最後に珈琲が給仕された。これが幕府の公式行事に初めて珈琲が登場した瞬間だった。同じ大阪で、同じ3月に、157年後、珈琲の物語を聞き、<幕末のフランス風珈琲>を試飲してみようと考えた。齊藤名誉館長のお話を聞きながら、慶喜の心境に思いをはせたい。

ゲストのプロフィール

齊藤洋一さん(千葉県松戸市立・松戸市戸定歴史館名誉館長)

1958年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。千葉県松戸市が徳川昭武邸に歴史館を開館させるため設けた準備室に入庁。開館後、学芸員と館長を務めた。徳川慶喜・昭武などの徳川家関連資料の保存・収集・研究に懸命に取り組んだ。館にはパリ万博などに寄せて仏語資料も収蔵されている。気さくな人柄から松戸市民にファンが多い。古文書だけの歴史研究にとどまらず、味覚、音楽、ドラマを通じて多くの人々に関心を持ってもらえる博物館づくりを心掛けてきた。この一環として、珈琲製造会社の商品開発にも助言する形で関わった。講座では自身が淹れる<徳川の珈琲>を体験してもらう。

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公開日:2024/01/18
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