地域創生は文化の現場から始まる

地域創生は文化の現場から始まる 全国35事例に学ぶ官民のパートナーシップ
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内容紹介

施設から地域に広がった文化の現場を歩く

「文化の現場」は従来の文化施設だけでなく、観光・産業振興、地域活性化・まちづくりなど地域のあらゆる分野に広がり、地方自治体における文化政策をめぐる状況は激変している。全国の現場を歩いてきた著者が、歴史・環境・食文化などの視点から、人材や官民協働のあり方に焦点を当て、よりすぐりの35事例を紹介。


松本 茂章 著
著者紹介

体裁A5判・256頁

定価本体2800円+税

発行日2024-02-10

装丁美馬智

ISBN9784761528799

GCODE5682

目次著者紹介レクチャー動画関連イベント関連ニュース
はじめに

第1章 地域は文化の現場から元気になる

1 文化の現場は「従来の文化施設」だけでなく「地域」へ広がった
2 曲がり角に差し掛かった文化施設経営
3 変容する地域経営―地域ガバナンスの重要性
4 官民協働は文化の現場でこそ現れる

第2章 産業・食・建築・風景×観光 身近な地域の資源で交流を生み出す

1 伝統的な地場産業を活かしたまち歩き─大阪市・くすりのまち道修町の「ミュージアムストリート」
2 地元の食文化から生まれる食べ歩き観光─神奈川県小田原市「小田原かまぼこ通り」
3 被災文化財の復旧工事を観光資源に─熊本市・熊本城「くまもとよかとこ案内人の会」
4 地域の風景を再顕彰、回遊型まち歩きルートを文化施設がつくる─奈良市「入江泰吉記念奈良市写真美術館」
5 古い建物がなくても「復元」で観光文化資源はつくれる─和歌山市「和歌山市立有吉佐和子記念館」

第3章 芸術家・歴史資産・劇場×まちなか 芸術文化と市街地活性化をつなげる

1 地元ゆかりの芸術家にちなむまちじゅう美術館─岡山県井原市「井原市立田中美術館」
2 音楽文化を育む駅前芝生広場─姫路市「姫路駅前芝生広場」
3 地域の歴史文化遺産を活かす開業支援─奈良県斑鳩町「法隆寺周辺地区特別用途地区」
4 ビルの公開空地を芸術創造の場として活用─横浜市「NPO法人STスポット横浜」

第4章 国際交流・図書館・農・芸能×産業振興 地域の文化から仕事をつくる

1 友好都市との国際文化交流を活かすまちおこし・仕事づくり─島根県美郷町・中国山地の山里が取り組むバリ島との文化交流
2 地域の伝統農作物を活かす産業振興─滋賀県草津市・市の花「アオバナ」による地域振興
3 図書館が特産品の技術保存・展示を展開─滋賀県愛荘町立「愛知川びんてまりの館・愛知川図書館」
4 伝統芸能を支える伝統工芸の振興─京都市・「伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(TARO)

第5章 自然・空き家×移住 既に地域にあるものが創造人材を呼ぶ

1 山里が取り組む自然を活かした芸術家移住策─奈良県川上村「匠の聚」
2 清流・湧き水を活かした移住促進─福井県若狭町「若狭鯖街道熊川宿」
3 空き物件を活用したアーティスト滞在制作と芸術家移住─千葉県松戸市「パラダイスエア」
4 移住美術家が主導する芸術祭─丹波篠山市「丹波篠山まちなみアートフェスティバル」
5 空き家を芸術家に斡旋、暮らしと創作活動を多角的に支援─京都市東山区「HAPS」

第6章 歴史・建築・施設×シビックプライド まちの個性を市民の誇りに育てる

1 郷土文化遺産を活かした地域住民による「名物」づくり─奈良県大淀町「おおよど遺産」
2 市民に親しまれてきた歴史的建築を保存活用─千葉県松戸市「徳川家ゆかりの戸定邸」
3 都市の記憶をつなぎ、まちの個性を伝える─鎌倉市「川喜多映画記念館」
4 被災建物の保存で地域の記憶をつなぐ─仙台市・震災遺構「荒浜小学校」と震災語り部
5 歴史的住宅を住民が管理し、コミュニティの場に─滋賀県彦根市「足軽組辻番所と屋敷群」
6 行政と企業による都市の「らしさ」を活かしたシティプロモーション─大阪府豊中市・ストリートピアノによる音楽のまちづくり

第7章 演劇・環境×教育 文化と学びでまちの未来をつくる

1 演劇を通じた次世代育成とコミュニティ再生─岩手県滝沢市・1600人が支える「劇団ゆう」
2 こどもたちとともに歩む演劇教育とまちづくり─筑後市・サザンクス筑後「こどものためのえんげきひろば」
3 運営ボランティアが「卒業」後、環境活動の担い手に─地域創造人材を輩出する「京エコロジーセンター」

第8章 演劇・映画×共生社会 文化・芸術の分野から誰もが参画できる社会をつくる

1 高齢者の表現活動支援─京都市・シニア劇団支援に取り組む「NPO法人劇研」
2 視覚障害者の映画鑑賞支援・交流事業─横浜市・映画文化の振興を目指す「シネマ・ジャック&ベティ」
3 俳優が取り組む視聴覚障害者への鑑賞サポート事業─兵庫県・尼崎青少年創造劇場「ピッコロシアター」

第9章 文化ホール・芸能拠点×まちづくり 地域に開く新しい文化施設のかたち

1 自治体ホールにおける「コモンズ」創出の試み─大阪府・八尾市立文化会館「プリズムホール」
2 元小学校校舎を芸能文化拠点に─新宿区「芸能花伝舎」
3 家族経営の指定管理者が運営するアットホームな公立文化施設─兵庫県西宮市「西宮市フレンテホール」
4 郊外住民の参加でつくる文化施設─長久手市「長久手市文化の家」
5 都市広報戦略としての公立文化ホール改革─神戸市「神戸文化ホール」と座付き楽団

第10章 文化の現場から地域の未来が見えてくる

1 どのような「場」でも「文化の現場」になりうる
2 文化の現場には幅広い分野の「地域文化デザイン人材」がいる
3 地域活性化のためには人々の主体性が大切
4 官民協働の絶妙なさじ加減とは
5 地域創生の原石やヒントは文化の現場に転がっている
おわりに

松本 茂章(まつもと しげあき)

専門は文化政策、文化を活かした地域デザイン。日本アートマネジメント学会会長、日本文化政策学会理事、文化と地域デザイン研究所代表、法政大学多摩共生社会研究所特任研究員。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業、同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程(後期課程)修了。博士(政策科学)。読売新聞記者・デスク・支局長を経て、県立高知女子大学(現、高知県立大学)教授(2006~ 2011)、公立大学法人静岡文化芸術大学教授(2011~2022)を歴任。全国各地の文化施設等を訪ね歩き、時事通信社の行政専門誌『地方行政』などに連載を執筆している。2022年5月、元印刷工場を改修してアカデミックスペース「本のある工場」を開設して主宰している。
単著に『芸術創造拠点と自治体文化政策 京都芸術センターの試み』(2006)、『官民協働の文化政策』(2011)、『日本の文化施設を歩く』(2015)。編著に『岐路に立つ指定管理者制度』(2019)、『文化で地域をデザインする』(2020)、『はじまりのアートマネジメント』(2021)、『ヘリテージマネジメント』(2022)など。共著に『入門 文化政策』『地域の自立的蘇生と文化政策の役割』『都市自治体の文化芸術ガバナンスと公民連携』など多数。

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