【受付終了】まちをはかる ―間地(まち)から紐解く都市の生態―

主催 東京大学建築学専攻Advanced Design Studies
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

東京大学建築学専攻Advanced Design Studies(以下、T_ADS)では、2015年5月、文化・経済活動が多様に相互作用する都市生態の把握と、都市デザインへの応用に取り組むDesign Think Tank(以下、DTT)を、NTT都市開発、新建築社との共同で立ち上げ、2019年度で最終年度を迎えました。

研究完了を迎え、2020年3月に実施予定だった共同研究発表シンポジウム「まちをはかる ―間地(まち)から紐解く都市の生態―」は、新型コロナウィルス感染症の拡大防止の目的で延期となりましたが、このたびオンラインシンポジウムに形を変え、下記の日程で実施に至りました。

2020年5月現在、コロナウィルスがもたらした影響として、今後都市部のオフィスに変化が生まれてくることが議論されています。社会は急速に分散型に移行していくだろうという議論もあります。

対して本研究では、そもそも都市開発の現場で用いられてきた駅近さ、築年数の浅さ、スケールメリット、集約性などの評価軸の中で見過ごされてしまっている、「都市が元来もっていた土地や文化に紐づく微差が生み出す魅力」を拾い出す、新しい尺度の提案を模索してきました。駅前に集約するだけではない都市の価値をどのように生み出していくのか、突如浮上したこうした課題に対し、本研究からも何がしかのヒントを発信できないかと考えます。

過去5年間のDTTの研究成果から、広く都市に関わる多くの専門家、研究者の方々を迎え、都市開発の可能性について提示し、来る研究や実務へその成果をつなげる機会にできればと考えています。

日時

2020年6月4日(木)10:00-12:00(開場09:30)

会場

オンライン

【アドレス】
https://apj27.webex.com/apj27-jp/onstage/g.php?MTID=e0fb88a08620577e04215576934470b42
【パスワード】
0604

注意事項

  • 上記URLにアクセスいただくと、Webexのオンラインシンポジウム用参加画面に誘導されますので、
    ❶お名前とメールアドレスを入力し、「今すぐ参加」をクリック、
    ❷初めてwebexをご利用の方は、ブラウザにwebexのアドオンを追加する手続きを求められますので、誘導に従って、インストールを実施して参加して下さい。2回目以降の方はそのまま参加して下さい。
    ❸シンポジウム開始後、音声が聞こえない場合は、画面下部に表示されている丸ボタンの内、・が3つ表示されている右から2番目のボタン「他のオプション」をクリックし、音声接続がつながっているか確認下さい。視聴するだけでも接続する必要があります。
  • 上記手続きでアドオンを追加したくない方は、「ブラウザから参加」を選択することも可能ですが、その場合システムの制約上、発表で予定している動画共有をご覧いただけない為、別途ストリーミングからご覧いただくかたちとなります。予めご了承下さい。
  • Webex経由でのイベント資料のダウンロードに時間がかかるようです。宜しければ、こちらからもイベント資料をダウンロードいただけます。 https://drive.google.com/file/d/1hCJ5R81ZVnCBx_84T9Y0–7e-e6HzDZD/view?usp=sharing

プログラム

ゲスト講演(10:05-)
  • 島原万丈(官能都市指標ディレクター・LIFULL HOME’S総研 所長)
    『Sensuous City [官能都市] –都市の本当の魅力を測るあたらしいモノサシの提案』
  • 岩嵜博論(博報堂ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター)
    『REFRAMING THE OPPORTUNITY SPACE』
基調研究発表(10:45-):

Design Think Tank研究チーム、東京大学建築学専攻小渕研究室

公開ランドテーブル(11:15-)

パネリスト

  • 島原万丈(官能都市指標ディレクター・LIFULL HOME’S総研 所長)
  • 岩嵜博論(博報堂ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター)
  • 隈研吾(東京大学大学院工学部研究科建築学専攻 教授)
  • 小渕祐介(東京大学大学院工学部研究科建築学専攻 准教授)
  • 楠本正幸(NTT都市開発株式会社 代表取締役副社長)
  • 篠原宏年(NTT都市開発株式会社 常務取締役 開発本部長)
  • 四方裕(株式会社新建築社 取締役副社長)

研究概要

どんな都市開発にとっても地形・歴史・文化は重要な要素である一方、それらにもとづく開発対象の界隈性を深く読み取り、元来備わっている周辺との相対的な差異を界隈の価値として具体的に打ち出す事例は皆無と言えます。本研究では、地図情報さえあればどこでも入手できる街区データにより都市界隈を類型化し、また地域に住まい働く人の主観的な界隈への視点を収集することで、古くから界隈で培われながら、現代の都市開発では見過ごされてしまっている価値を、現代的なデータ解析の手法により可視化することを試みます。

データから都市を見渡すこと、また都市指標研究では収集されることが少ない人々の主観的視点をデータに含め、定量的な分析に紐づけることの価値を提示します。

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