竹内彩乃×杉並区長・岸本聡子×饗庭伸「ガバナンス――参加の仕組みづくりを読む」『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』レクチャー Vol. 17

主催 株式会社学芸出版社
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

内容

都市について学ぶなら押さえたい話題について、気鋭の実務者・研究者が24のテーマ・約230のキーワードでまとめたハンドブック『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』。
このレクチャーシリーズでは、本書の編著者・執筆者をゲストに迎え、テーマについて参加者とともにディスカッションするトークライブを開催します。

第17回目のテーマは、「ガバナンス」です。

民主主義の社会では、普通の人々が直接的あるいは間接的に、課題解決のための仕組みを制御できることが重要であり、その仕組みや行為が「ガバナンス」です。
ガバナンスは時に硬直化してしまったり、機能不全に陥ってしまったりするので、PCのOSの更新のように、新しい方法を既存のガバナンスに組み合わせ、更新し続けないといけません。

この分野について、どういったキーワードや事例を押さえ、また何を手引きに学びを深めていけばよいのか、ゲストとともに考えます。

今回は本テーマの執筆者である竹内彩乃さんと、東京都・杉並区長の岸本聡子さんをゲストにお招きして開催します。
ガバナンスのデザインにかかわる実践、その手ごたえや悩みについて、杉並区の取り組み「気候区民会議」などにも触れながらディスカッションします。
ぜひご参加ください。

出演

竹内彩乃(たけうち あやの)

東邦大学理学部生命圏環境科学科准教授。早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻博士課程修了。博士(学術)。ドイツの民間企業、名古屋大学大学院環境学研究科特任助教等を経て、2017年から現職。著書(共著)に『世界に学ぶ ミニ・バブリックス くじ引きと熟議による民主主義のつくりかた』(学芸出版社)。

岸本聡子(きしもと さとこ)

東京都杉並区長。公共政策研究者。1974年東京生まれ。学生時代から環境NGOで気候危機問題に取り組み、20代後半に渡欧。アムステルダムを本拠地とする政策シンクタンク「トランスナショナル研究所」に所属。新自由主義や市場原理主義に対抗する公共サービスや公共財の民主的管理のリサーチ、市民運動と自治体をつなぐ国際コーディネートに従事。2022年の杉並区長選挙で勝利、初の杉並区長となる。著書に『杉並はとまらない』(地平社)、『地域主権という希望』(大月書店)、『水道、再び公営化!』(集英社新書)、共著に『コモンと「自治」論』など。

饗庭伸

饗庭 伸(あいば しん)

東京都立大学都市環境学部教授。1971 年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。同大学院工学系研究科建設工学専攻博士課程退学。博士(工学)。東京都立大学助手、准教授を経て、2017年より現職。主な単著に『都市をたたむ』『平成都市計画史』(花伝社)、『都市の問診』(鹿島出版会)、共編著に『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』『まちづくりの仕事ガイドブック』(学芸出版社)、『津波のあいだ、生きられた村』(鹿島出版会)、『シティ・カスタマイズ』(晶文社)など。

プログラム(敬称略)

  • [話題提供]「ガバナンス」について学ぶための事例とキーワード
    /竹内彩乃

    • 書籍で紹介しているキーワードについてのアウトラインや参照したい事例について解説します。
  • [クロストーク]ガバナンスの最近の話題
    /竹内彩乃×饗庭伸

    • 話題提供を受けて論点を共有します。
  • [話題提供]杉並区におけるガバナンスのデザインの実践
    /岸本聡子

    • ガバナンスのデザインの最先端ともいえる取り組みを、この3年間杉並区で仕掛けてきた岸本区長に、手応えや課題についてお話しいただきます。
  • [ディスカッション]ガバナンスのデザインとは
    /竹内彩乃×岸本聡子×饗庭伸

    • 話題提供とケーススタディを入口にディスカッションを行います。
  • [ブックレビュー]ガバナンス――参加の仕組みづくりを読む
    /竹内彩乃×岸本聡子×饗庭伸

    • ガバナンスをテーマに学びを広げるための書籍をピックアップしながらご紹介します。
  • [質疑応答]
    /竹内彩乃×岸本聡子×饗庭伸×参加者の皆さま

    • 学習・研究・実務にかかわる方々からの質問にお答えしながらディスカッションします。