米ディズニー社が大規模なコミュニティ開発プロジェクト「ストーリーリビング」を発表 専門のキャストが地区の自治会を運営
アメリカのウォルト・ディズニー社(The Walt Disney Company)がこのほど公式ブログで、ディズニーの世界観を取り入れた大規模なコミュニティ開発プロジェクト「ストーリーリビング・バイ・ディズニー(Storyliving by Disney)」をスタートすると発表した。
リリースによれば、このプロジェクトはディズニー社のテーマパーク部門の一部として運営されるもので、エリア一帯の住宅開発やコミュニティサービスの提供も含む。
「それぞれの地区では、ディズニーの有名なゲストサービスのトレーニングを受けたキャストが、コミュニティの自治会を運営」するとともに、ウェルネス(健康増進)プログラムやライブパフォーマンス、料理教室などのエンターテインメント、社会貢献活動、セミナーといったコンテンツが、会員制度を通じて提供される。なお一般のゲストも1日券を購入することでコティーノに“入場”できるという。
第一号となるコミュニティ「コティーノ(Cotino)」は、創業者ディズニーがかつて暮らした地でもあるカリフォルニア州ランチョミラージュのコーチェラバレーの中心部を予定。
コティーノには、24エーカー(約9万7千平方メートル)のラグーン「グランドオアシス(grand oasis)」を囲むように、集合住宅など1,900戸のほか、ヴィラやコンドミニアムといった宿泊施設などが建設されるという。
公式YouTubeチャンネルで、プロジェクトメンバーへのインタビューやイメージパースが公開されている。
各地での住宅の所有や建設、販売については、ディズニー社が各地のディベロッパーや住宅建設業者と提携を結ぶ形で進められる見込み。コティーノでは、米国内外で高級地区の開発経験が豊富な「DMB Development社」との提携を予定している。
なお、宿泊施設の価格や資金調達の方法、住居の着工時期や入居時期などはまだ明らかになっていない。
詳細
- Storyliving by Disney
- Announcing Storyliving by Disney: New Business to Develop Residential Communities
- Disney is developing planned communities for fans who never want to leave its clutches
関連
- ディズニーランド・パリがヨーロッパ最大規模の太陽光発電所の建設に着手
- トヨタが閉鎖予定の工場跡地を活用した“コネクティッド・シティ”プロジェクト「Woven City」を発表 実証に参画する企業・研究者を募集
Cover Image: Screenshot on Disney Parks Blog