『地元を再発見する!手書き地図のつくり方』跡部徹さんに聞いた「いま気になる人・コト」

3月に入り、本格的に春めく日も増えてきました。コロナ禍に負けず、新年度に向けてあたらしいチャレンジの種を模索している方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな方のヒントになればと、『地元を再発見する! 手書き地図のつくり方』著者で株式会社空気読み代表の跡部徹さんに、いま気になっている話題について伺ってみました。


最近、地図やまち歩き関連で注目している取り組みの事例はありますか?

小学校の「総合的な学習の時間」授業として、自分たちのまちの魅力を発見する手書き地図の授業をお願いされることが多くなっています。
自分がNHK教育テレビの『たんけんぼくのまち』を授業中に見ていた世代です。
自分の子供が小学生のタイミングで手書き地図が授業に活かせるのは嬉しいですね。

横浜市立東市ヶ尾小学校での授業についての活動レポートを拝見しました! 小学生のみなさんから直々にメールでオファーがあったのですね。
「『主観』でいいということが一番心に残ったようです」と担任の先生がコメントされていますが、手書き地図作りのエッセンスのひとつがしっかり伝わったようですね。

あともう一つ。面白い動きになるんじゃないのかなぁと思っているのが、地域おこし協力隊の方が手書き地図をつくるという取り組みです。
広島県東広島市安芸津町の「安芸津満喫探訪MAP」は取材もビジュアルも最高の逸品です。

満載のスケッチに1つずつ目を凝らしてみたくなる、圧巻の手書き地図ですね…! たしかに、地域に根を下ろした活動のスタートとして、手書き地図づくりは良い取っ掛かりになる気がします。

地域おこし協力隊の方が赴任したときに、手書き地図の取材が地域の挨拶まわりを兼ねることにもなるし。こんな素敵な地図があちこちにできたら嬉しいですし。

“協力隊お手製地図”が各地で生まれてほしいですね。

ところで最近、よく視聴されているオンラインコンテンツはありますか?

手書き地図に関連するコンテンツとしては、Podcast『Good News for Cities』ですかね。都市に関してのさまざまなトピックスを話しているPodcastです。

先日、都市体験デザインスタジオ「for Cities」をローンチされた杉田真理子さん・石川由佳子さんのおふたりによる番組ですね。

特に第9回の「主観的都市比較シリーズ」が面白い!
靴に注目して都市を比較、電車での体験比較、路上・公園の使い方、空港……。
ミクロな視点から社会のあり方を読めるかもしれないという知的好奇心話は大好物です。



“エスカレーター、右に乗るか左に乗るか”問題のような都市生活上のローカルルールからまちを読み解く……いろいろと妄想がふくらみそうなお題です。
エピソードで登場する「『主観的地図』ワークショップ」について、パーソナリティの杉田さんが書かれたレポート記事も、とても興味深かったです。


最後に、何か告知あればお願いします!


代官山蔦屋書店で「地と知の再発見」フェアを3月15日〜4月14日で開催します。
東京スリバチ学会」「暗渠マニアック」「境界協会」「低山トラベラー」「手書き地図推進委員会」といった地図にまつわる独自の視点を持ったややこしいメンバーですw
手書き地図推進委員会では本だけでなく、特製Tシャツの販売なども行いますのでぜひお越しください。


楽しげな面々による企画、とても面白そうです!
ぜひ足を運んでみたいと思います。
ありがとうございました!
跡部徹さんら手書き地図推進委員会のみなさんによる好著
地元を再発見する!手書き地図のつくり方
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