ヨーロッパでの学校再開への取り組み 各国での対応の違いとは
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数か月にわたるオンライン授業と夏休みを経て、対面授業の再開を政府が認めたため、欧州の学校が次第に再開され始めた。一方、国ごとに感染予防の対応は異なっている。それぞれの概要は下記のとおり。
イギリス
- 小学校は、数学年のみが6月1日から登校しはじめ、中学校は15日に再開された。今週(9/1現在)には、全各年・全講義の新年度がはじまる。
- 英語学校の調査によると、96%の学校が少人数クラス制を導入しており、小クラスごとに距離を保つよう心掛けられていた。労働組合NAHTの調査によれば、小クラスごとに休憩時間や授業の開始時間をずらしていた。
フランス
- 9月1日から学校が再開されたが、11歳以上の生徒は常時マスクの着用が求められている。小学校では8~15名ごとのグループに分けられ、学校での講義と自宅での学習を半日ずつ行っている。
- 中学校では、全生徒が少なくとも2,3日は登校している。
ドイツ
- 8月上旬から、生徒たちはフルタイムでの登校が許可されている。また自分の机にいるときを除いて、マスクの着用が義務付けられている。
- 一方、ノルトライン・ヴェストファーレン州では、保護者と医師たちからの要望により、高学年の生徒は授業中マスクの着用が不要になった。
イタリア
- 多くの地域では、9月14日に学校が再開される。登校時間は調整され、数週間以内には新たな机が搬入される。学校に出入りする際はマスクの着用が求められるが、授業中で生徒同士の距離が保たれている場合は外すことも許可された。
- また一部の中学校では、遠隔授業と対面授業を組み合わせ過密状態を防ぐ。また政府は、安全な登校のため公共交通を増やすべく、資金を増強することを決めている
そのほか、オランダ/ノルウェー/ポーランド/ロシア/スペイン/スウェーデンにおける学校再開の取り組みも下記で報告されている。