テキサス州・ヒューストンの急速な都市化 水はけの悪さから洪水リスクが高まるとの指摘も
- The Kinder Institute for Urban Researchの調査により、アメリカ・テキサス州に属する都市、ヒューストンの大都市圏では、1997年から2016年の間にフットボール場およそ187,000個分を満たす面積が、コンクリートなどで人工地盤化されたと明らかにされた。この面積は、両年を比較すると63%の増加にあたる。
- この20年間で舗装が施されたり建物が建設された土地の面積は、1000㎡にのぼる。この「1000㎡」という面積は、
・NY市の面積の1.25倍以上
・ボストン、フィラデルフィア、ピッツバーグ、ワシントンの4都市を合わせた面積以上
であり、その広さがうかがえるだろう。 - この都市化により、気温が上昇したり生物が生息地を失うだけではなく、舗装化により水がはけないため洪水リスクが高まることが指摘されている。これは、本来なら森林や公園、農地などでは水を分散させて処理できる一方、舗装道路にはその機能がないことが原因だ。
- また都市化の原因について、この研究では、その地域や近隣に大学卒で働いている住民が転居したり、持ち家が建設されたりすることで、地域が舗装化されるからとしつつ、一方で、白人居住者が多い地域では舗装化・都市化がより進められていることも明らかになった。
詳細
The rapid urbanization of Houston: how it happened and why it matters
The Social Dynamics of Houston’s Urban Expansion
https://www.planetizen.com/news/2020/10/110766-social-dynamics-houstons-urban-expansion