Uberがロンドンのテムズ川を運航するボート事業に今夏以降参画へ 既存の運営企業と提携し通勤・観光ニーズ狙う

Image: Thames Clippers

  • イギリス・ロンドンのテムズ川で通勤・観光用のボート事業を手掛ける「テムズ・クリッパーズ(Thames Clippers)」社(以下、テムズ社)が8日、アメリカのライドシェアサービス大手「Uber」社(以下、Uber)と今夏中にも提携を締結する予定であると明らかにした。
  • テムズ社のプレスリリースによれば、今回の提携は、Uberが事業のネーミングライツ(命名権)を取得する形で実現。運営主体はテムズ社のままだが、事業名が “Uber Boat by Thames Clippers” に変更されるほか、テムズ社が所有するボートも外装がリニューアルされるなど、リブランディングが進められる。
  • 提携により、Uberのユーザーはアプリを使用して予約・乗船することが可能となり、支払いもUberのアカウント上で管理できるようになる。Uberを利用していないユーザーは、従来と変わらずテムズ社の所定手続きで購入等が可能。
  • 開業から22年目を迎えるテムズ社のボードサービスは、2019年のデータで約430万人が利用。定期運航される通勤用ボート事業にUberが参画するのは今回が初めてとなるが、コロナ禍で通勤形態など生活様式の変化がみられる中で、すでにロンドン市内にも展開している自動車のライドシェアと併せ、通勤客や今後の観光ニーズを取り込む狙いがあるとみられる。

詳細

Uber Boat by Thames Clippers

https://www.thamesclippers.com/about-thames-clippers/news/uber-boat-by-thames-clippers