以下、徳島県の報道発表資料より

徳島県営住宅「新浜町団地」は、建設から数十年が経過し、入居者の高齢化などの社会状況の変化に応じつつ、建物の老朽化・居住性能の改善などに対応する必要が生じています。

徳島県においては、こうした課題を踏まえ、旧3棟を1棟に集約化するための建替事業を行い、さらには周辺空地を活用し、地域住民における多様なニーズに応えるための施設整備を併せて実施することとしました。今般、この一連の事業を「awaもくよんプロジェクト」と称し、入居者を含めた地域住民にとってより良いまちづくりを進めるだけでなく、県内の建築に関わる事業者が主体的に活躍し、特に設計部門では県外の建築士事務所の協力を通じて、県内に新しい技術の導入や定着を図るチャンスを生み出す場として、本プロジェクトを進めることといたします。

awaもくよんプロジェクトとは

県営住宅新浜町団地は、戦後に徳島市中心部の「藍場浜」に形成されたバラック住宅地区を改善するため、その住民の移転先として昭和37 年度から39 年度にかけて整備された「改良住宅※1」である。

同団地が立地する「新浜町」は、徳島市の中心部からやや南寄りの「津田地区」を構成する地域であり、「金長（きんちょう）」という名のタヌキに代表される「阿波狸合戦」にゆかりのある「津田山」を抱き、さらには、今は埋め立てられて見る影もないが、かつては阿波藩の三大事業（藍・煙草・塩）の一角を担う「津田塩田」が広がっていた地域である。また、戦後の一時期には、地区の西から北にかけて流れている「園瀬川」に多くの木材が貯木されていた地域でもあった。

同団地は、建設から数十年が経過し、入居者の高齢化、建物の老朽化への対応と、居住室の広さや整備などの居住性能を改善する必要が生じている。こうした状況を踏まえて、既に平成15 年度から順次建替工事に着手しており、現在は新１号棟、新５号棟、新６号棟の３棟が完成している。

徳島県においては、今般、入居世帯の減少を踏まえて、最後に残っている旧10 号棟、旧11 号棟、旧12 号棟の３棟を１棟に集約化するための建替事業を行うこととしている。さらに、周辺の旧県営住宅の敷地（今回の建替対象となる３棟を含む）であった空地を活用し、周辺の地域住民も想定して、高齢者や子育て世帯などの多様な居住ニーズに応えられるよう、福祉・子育て・日常生活の利便性などに配慮した「住みやすさ」の実現を図るための施設整備を併せて実施することを予定している。

今般、これらの一連の県営住宅の建設や施設整備に関する事業を「ａｗａもくよんプロジェクト」と称し、入居者を含めた地域住民にとってより良い施設整備を図ることはもちろんのこと、県内の建築に関わる事業者が主体的に活躍することができる場として、さらには、設計部門に関しては県外の建築士事務所の協力を通じて、県内に新しい技術の導入や定着を図るチャンスを生み出す場として、新浜町団地の建替事業を進めることとする。

なお、新浜町団地は、元々は藍場浜からの移転対応という目的を有していたが、これまでも空室が生じた場合は移転者以外の入居を受け入れるなど「公営住宅※2」と同様に運営してきたところであり、建替後も同じ運営方針を継続する。

プロジェクトの概要

事業

設計コンペティション

概要

県営住宅の建替及び周辺空地の活用提案

用途:県営住宅

構造:木造

規模:地上4階

防火:準耐火構造

仕様:あらわし

スケジュール

• 実施要領書等公表:令和2年2月28日（金）
• 現場見学会申込締切:令和2年3月5日（木）
• 現場見学会の開催:令和2年3月9日（月），10日（火）
• 質問受付締切:令和2年3月10日（火）
• 質問回答公表:令和2年3月13日（金）
• 応募登録書類締切:令和2年3月19日（木）
• 一次審査書類締切:令和2年4月10日（金）
• 一次審査（非公開）:令和2年4月14日（火）
• 一次審査結果公表:令和2年4月14日（火）
• 二次審査書類締切:令和2年5月25日（月）
• 二次審査（公開）:令和2年5月27日（水）
• 二次審査結果公表:令和2年5月27日（水）

※スケジュールは、状況により変更する場合があります

実施要領書などその他詳細

https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kurashi/kenchiku/5034955/