ニュージーランド・オークランド市が取り組む、Slow Streets プログラム アーティストと協働したバリケードの設置で歩行者空間を実装
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- ニュージーランド・オークランド市が取り組む、Slow Streets プログラム。地域のコミュニティや文化への影響が期待されている。
4月にローンチされたこのプログラムでは、20マイル以上の道路で自動車通行を規制することにより、その場所での健康的な活動をサポートし、道路、公園、歩道における過密状態を軽減させた。 - もともと、オークランド市西部には歴史的に黒人コミュニティが多く、これまで長い間コミュニティへの投資がされてこなかった。
今回のプログラムの実装後、市はその評価と住民らからのフィードバックの収集に取りかかったが、住民からは自動車通行の規制のために設置されたバリケードに魅力を感じず困惑する、コミュニティのニーズに合ってない、などの声が寄せられた。 - そこで、市はアーティストの Jonathan Brumfield 氏と協働し、より美的で頑丈なストリートバリケードを試験的に導入した。オークランド市西部の文化に良い影響をもたらしつつ、コロナ禍での旅行や運動にあたってのソーシャルディスタンスを確保することが目的だ。
- Brumfield 氏は住民と協力し、バリケードになる4つのプランターを設置し、文化的な関わりのある看板をセットで配置した。
彼は、以前から地域の非営利高等教育機関で若者と活動しており、コロナによる黒人やラテン系アメリカ人への影響や、このプログラムに対する彼周辺のコミュニティの反応について自覚的な立場にあった。そのため、彼は近隣や住民と協力し、文化に根付き美的で頑丈なバリケードをデザインできたのだ。 - さらに、米国の非営利組織 Smart Growth America(SGA) は、パブリックアートに関わる組織 Forecast Public Art(FPA)と提携し、非営利組織クレスゲ財団と国立芸術基金から資金調達を受け、芸術・交通のための緊急検討イニシアチブを立ち上げた。
交通機関とアーティストを連携させ、コロナにまつわるクリエイティブな提案を生み出すことが目的だ(詳細はこちら)。
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