タイム誌のウェブサイトに掲載されている、建築家 レム・コールハウスへのインタビュー
- TIME誌によるインタビューで、建築家 レム・コールハースは「新型コロナウイルス以前に公共空間をリデザインすべきだった」と指摘している。
- コールハースは、空港が高度に合理化され選択の自由がはく奪された場所だとしたうえで、空港以外にも、このパンデミックの時代に再考・再組織・再設計されるべき多くの公共空間がある、と話す。
- ここ20~30年の間に、都市が比較的裕福な人々や観光客が集まる場所になった。一方で、最近の彼自身の関心は地方にある。
世界の人口の50%以上が集まる主要都市の土地が、世界中でわずか2%しかないことは、今のように「ソーシャルディスタンシング」という言葉が使われるはるか前から課題とされてきた。 - 公共空間の役割として見落とされがちなものの一つは、アマゾンやアップル・グーグル社などの企業の、広大な工場やデジタルセンターである。同時に彼は、新型コロナウイルスが流行する前から、建築家はこれらの施設の設計に関わるべきだと呼びかけてきた。
- コールハウスは、現在75歳。第二次世界大戦下のヨーロッパにおける困窮や窮乏を思い出せる世代である。幼少期をインドネシアで過ごした彼は、未手配の医療システムで発生しうる伝染病のことも熟知している。今のパンデミック下の生活は、幼い頃を想起させるものだ。
- 重大な局面が訪れたときの世界の変わり方の速さには、彼自身驚嘆しており、とくに気候環境への支援を受ける難しさをあげながら、「驚くほどの財政手段が出されたことは、大きな驚きである」と話す。
Architect Rem Koolhaas Says Redesigning Public Spaces Was Necessary Before the Pandemic
https://time.com/5836599/rem-koolhaas-architecture-coronavirus/
2020/05/14/TIME