メディアアート・フェスティバル「アルス・エレクトロニカ」が2022年度コンペティションの作品募集を開始(締切:2022年3月2日)
世界最先端のメディアアート・フェスティバル「アルス・エレクトロニカ(ARS ELECTRONICA)」が、コンペティション「プリ・アルスエレクトロニカ 2022(PRIX ARS ELECTRONICA 2022)」への応募受付を開始している。
アルス・エレクトロニカは、オーストリアにある人口20万人の町、リンツで毎年行われる、イベントや展示、コンペなどを含む国際的なプロジェクト。
衰退した工業都市であったリンツを文化芸術都市へと転換させるきっかけになった、市民主体の事業としても知られている*。
一連の祭典の目玉となるプリ・アルスエレクトロニカは1987年から実施されており、今年は「コンピューター・アニメーション(Computer Animation)」「デジタル・コミュニティーズ(Digital Communities)」「インタラクティブ・アート+(Interactive Art +)」と、19歳以下のクリエイターを対象とした「u19 – create your world」の4つの部門を設定。受賞者には、最高1万ユーロの賞金とフェスティバルでのプレゼンテーションの機会などが与えられる。
昨年、2021年のプリ・アルスエレクトロニカには、86カ国から3,158のプロジェクトが応募。
コンピューター・アニメーション部門では、中国出身のアーティストGuangli LIU氏が、共産党政権による抑圧が続いた1970年代後半のカンボジアをアーカイブ映像と3Dで再構成した映像などで描写した作品“When the Sea Sends Forth a Forest”を、最高賞のゴールデン・ニカ(Golden Nica)に選出している。
応募の締め切りは3月2日。
*詳細は『アルスエレクトロニカの挑戦』(鷲尾和彦 著/アルスエレクトロニカ・博報堂 協力)参照
詳細
Cover Image: ARS ELECTRONICA website screenshot