気候変動対策の国際拠点に デンマークの臨海都市に建つハブ施設の建築案が決定

Photo Credit: 3XN Architects

デンマークで、気候変動対策の国際的なハブになることを目指した施設の建設が始まっています。

中央ユラン地域主導で中部の都市レムヴィー(Lemvig)に建設されるセンター「Climatorium」は総工費約790万ドル(約9億円)で、デザインは9月に開催されたコンペに勝利したコペンハーゲンの設計集団「3XN」などが担当することになりました。
北海に面した2階建ての建物の内部には、オフィス区画のほか、気候変動対策についての展示や、会議、コンサートなどのイベントを開催できるパブリックスペースと、常設のカフェが設けられる計画で、2020年中のオープンが目指されています。

デンマークの中央ユラン地域は、「Coast to Coast Climate Challenge(C2C)」と呼ばれる6カ年の気候変動対策プロジェクトを2017年初頭にスタート。
EUからの約5200万デンマーククローネ(約9.1億円)の補助も合わせ、予算総額は約9000万デンマーククローネ(約15.8億円)で、公私31の参画機関、19の支援機関の協力を得て進められています。

今回の施設整備もこのプロジェクトの一環で、将来的には気候変動対策に関する専門家や関係企業が集い、取り組みを通じた雇用創出や経済成長を促す拠点になることが期待されています。

詳細


関連書籍

『北欧の建築 エレメント&ディテール』

小泉隆 著
シンプルで美しく機能的な77のディテール
https://book.gakugei-pub.co.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-3232-1.htm

記事をシェアする

タグ:
公開日:2018/10/03/最終更新日:2023/08/30
学芸出版社では正社員を募集しています
学芸出版社 正社員募集のお知らせ