MUJIがデザイン提供の自動運転バス「GACHA」 ヘルシンキでプロトタイプが一般公開

“MUJI”の名称で世界的にブランドを拡大中のライフスタイル小売大手・良品計画が、フィンランドの企業Sensible 4とともに、全天候型の自動運転バス「GACHA」を発表しました。

Sensible 4が技術面の、MUJIがデザイン面の開発を担った世界初の自動運転シャトルバス「GACHA」。今年4月に控えた一般向けの試験運行開始に向け、3月8日(金)に、ヘルシンキ市内に昨年オープンしたばかりの新図書館”Oodi“前で試験走行が披露されました。

最大の特長である「全天候型」の性能は、Sensible 4のチームが同国内北極圏のラップランドで厳しい冬季の気候下に実験を重ねて実現。理想的な環境下での走行しか想定されていない多くの自動運転車とは一線を画しています。

加えて、フロント(前方)とリア(後方)の区別がない車体や、車内スペースを最大限に確保する円形のシート、車体外部でヘッドライトとコミュニケーションスクリーンを兼ねたベルト状のLEDライトなど、MUJIのデザインにも注目。名前の通り、ガチャガチャのカプセルにインスピレーションを受けたものです。

「GACHA」は、4月にはまず南部の都市エスポーで試験導入が始まり、その後ハメーンリンナ、ヴァンターでも展開、そして今年中にはヘルシンキでも試験運行が行われる予定です。

両社は2020年中に、フィンランドのその他の都市や国外の公道で実用化することも目指しているほか、翌21年中には自動運転シャトルバスを各都市で交通システムの一翼を担う存在とするべく、世界の先駆的な都市との連携を図っていくとみられます。

(Cover Photo: MUJI

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