今日のGD|新刊発売!『ストリートファイト 人間の街路を取り戻したニューヨーク市交通局長の闘い』ほか

小さな実践から始める都市改革の手引き

歩行者空間化したタイムズスクエア、まちに溢れるプラザや自転車レーン。かつて自動車が幅を利かせていたニューヨークの街路は、歩行者と自転車が主役の空間へと変貌を遂げた。小さな実践を足掛かりに大きく都市を変え、人間のための街路を勝ち取った、元ニューヨーク市交通局長による臨場感とアイデアに満ちた闘いの記録。

ジャネット・サディク=カーン 著、セス・ソロモノウ 著
中島直人 監訳

A5判・400頁・本体3500円+税
9/15発売

著者

Janette Sadik-Khan(ジャネット・サディク=カーン)

1960年生。交通・都市の変革に関する世界的権威。マイケル・ブルームバーグ市政下における2007年~2013年のニューヨーク市交通局長。タイムズスクエアの歩行者空間化や400マイルにも及ぶ自転車レーンの敷設延長など多数のプロジェクトを手がけ、ニューヨーク市における公共空間の創成に改革を起こした。退局後はブルームバーグ氏とともにブルームバーグ・アソシエイツを立ち上げ、米国内外の都市デザインに携わるなど活躍している。全米都市交通担当官協議会(NACTO)常任議長。ニューヨーク市在住。

Seth Solomonow(セス ソロモノウ)

ブルームバーグ・アソシエイツ・マネージャー。ブルームバーグ市政期に、サディク=カーンおよびニューヨーク市交通局の広報担当。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修了。ニューヨークタイムズ紙のライターでもある。ニューヨーク市ブルックリン区在住。

監訳者

中島 直人

1976年生。東京大学大学院工学系研究科准教授。専門は都市デザイン・都市論・都市計画史。主な著書に『都市計画の思想と場所 日本近現代都市計画史ノート』(東京大学出版会)、『都市美運動 シヴィックアートの都市計画史』(東京大学出版会)、訳書に『パブリックライフ学入門』(鹿島出版会)。

訳者

石田 祐也

1988年生。株式会社ヌーブ一級建築士事務所、一般社団法人ソトノバ共同代表理事。東京大学大学院工学系研究科建築学修了。修士(工学)。専門は建築およびパブリックスペースのデザイン。

関谷 進吾

1983年生。プレイス・ソリューションズ・グループ合同会社代表社員。プラット・インスティテュート大学院修了。修士(アーバンプレイスメイキング・マネジメント)。ユニオンスクエアパートナーシップ、WXY建築・都市デザイン事務所を経て、2019年より現職。フルブライト大学院留学プログラム奨学生。日米教育交流振興財団吉田育英会(YKK)冠奨学生。『アーバンデザインセンター 開かれたまちづくりの場』(共著、理工図書)など。

三浦 詩乃

1987年生。東京大学大学院新領域創成科学研究科特任助教。東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。博士(環境学)。2020年より現職。専門は都市デザイン、公共空間のデザイン・マネジメント。国際交通安全学会特別研究員を兼務。日本都市計画学会論文奨励賞受賞。

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関連情報

原著者ジャネット・サディク=カーン氏について、昨年の来日講演などの記事をまとめて紹介しています!

『ストリートファイト』原著者 ジャネット・サディク=カーン氏 関連記事まとめ[随時更新]

 

2020年第4回都市環境デザインセミナー

色を使って街をとりもどす ~コミュニティから生まれる町並み色彩計画~

ペンキ塗りの町並み・函館の色を使ったまちづくりは、ペンキ層のこすり出しから始まった。
そこで得られた時層色環に浮かび上がった建物の色の歴史は、決して単調なものではなかった。その時々のペンキの性能や値段、そばに出来たステキな建物の色使いの模倣、地域を巡回し助言したペンキ屋さんの存在など、多様な要素が混じり合い、生活のなかに溶け込んだものだった。
そうした人々の街への思いをこめた色をとりもどす動きは函館色彩まちづくり基金やペンキ塗りボランティア活動に結実する。
色を使って街をとりもどす動きは函館に限らない。「自分の建物をカラフルに塗り替える」ことが「ダウンタウンを元気づけることにつながる」という住民の気づきから活気ある町並みを生んだセントジョンズ、あえてEUの基準を外れた鮮やかな色彩で市長が建物を塗り替えて人々に希望を与えたアルバニアのティラナなど、世界に広がっている。
こうした動きを紹介し、町並みの色彩とその計画について新しい視点を示す。
またコメンテーター&司会に大田省一さんをお招きし、議論を深めたい。

講師:柳田良造
コメンテーター:大田省一

概要
  • 日 時:2020年9月18日(金)18~20時
  • 会 場:大阪ガスエネルギー・文化研究所 都市魅力研究室 or ZOOM
  • 定 員:会場15名、Zoom50名 ※いずれも申込先着順
  • 参加費:会場【会員500円/会員外1000円/学生500円】、ZOOM【無料】

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新刊『図解 雨仕舞の名デザイン』刊行記念講演

新刊『図解 雨仕舞の名デザイン』の発売を記念して、オンライン講演会を開催することとなりました。
谷口吉生/内藤廣/ズントーなど、国内外全 39 の優れた雨仕舞のデザイン。
機能と見せ方がうまく両立された先行事例を、断面詳細図・屋根伏図などの豊富なスケッチと、「きる」「みたてる」など 7 つのデザイン手法で解き明かした書籍です。
当日は、著者の堀啓二さんのほか、タニタハウジングウェアの谷田泰さん、mosakiの大西正紀さんにご登壇いただきます。

概要

  • 日 時:2020年9月28日(月)15時30分~17時
  • 場 所:zoom
  • 参加費:無料

プログラム

第一部『図解 雨仕舞の名デザイン』出版記念講演

講師:堀啓二

第二部 雨のみちトークイベント

モデレーター:真壁智治
登壇者:堀啓二×大西正紀×谷田泰
タニタハウジングウェアの連載8年目を迎える雨のみちデザイン編集部が、お取り寄せ頂いたご質問にお答えしながらこれまで取り上げてきた建築家、学者、有識者、そして建築など様々な視点から雨のみちデザインについて語って頂きます。

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