【受付終了】ピート・アウドルフ×田根剛「自然に寄り添うガーデン×建築」
『オールシーズン美しい庭 ピートとヘンクの夢の宿根草図鑑』刊行記念イベント

主催 株式会社学芸出版社
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

内容

『オールシーズン美しい庭』の刊行を記念して

ニューヨークの空中庭園「ハイライン」などを手がけ、「植物の魔術師」とも呼ばれるオランダのガーデン・デザイナー、ピート・アウドルフ氏とその盟友で同じくガーデン・デザイナーの故ヘンク・ヘリッツェン氏。宿根草の魅力に注目し、植栽デザインに新しい流れを作り出した2人による著書“Planting the Natural Garden”は、一年中美しい庭を叶えるために、彼らがおすすめする宿根草とその組み合せを紹介し、世界8か国で翻訳されているベストセラーです。

この度、待望の日本語版『オールシーズン美しい庭』(学芸出版社)が田辺沙知氏により翻訳・出版されたことを記念して、著者ピート・アウドルフ氏とゲストに世界的建築家である田根剛氏をお迎えして、スペシャルな対談イベントを開催します。

ヴィトラ・キャンパスをとおして生まれた深いつながり

スイスとドイツの国境沿いに、スイスの家具メーカー「ヴィトラ」の広大な工場敷地があります。「ヴィトラキャンパス」と呼ばれ、家具の開発と製造、展覧会なども開かれるその地には、フランク・ゲーリー設計の博物館やヘルツォーク&ド・ムーロンが設計したヴィトラのショールームなど、数々のユニークな建物や施設が集まり、これまでに多くの訪問者を受け入れています。
2020年、ヴィトラ・キャンパスにピート氏が手がけた庭園「アウドルフ ガーデン」が完成し、さらに2023年、その隣に田根氏によってプリミティブな小屋「Tane Garden House(ガーデン ハウス)」がデザインされ、お二人は深いつながりをもつことになります。

自然に寄り添う建築×ガーデンデザインを目指して

本イベントでは、「ヴィトラキャンパス」という共通のプロジェクトを通して、それぞれ

  • デザインする上で何を大事にされていたのか
  • どんな発見があったのか
  • ピート氏は田根さんの建築に、田根さんはピート氏のガーデンに何を想うのか
  • 今後自然に寄り添う建築・ガーデンを実現するために必要だと考えること
  • 建築×ガーデンデザインの未来に期待すること

などなど盛りだくさんでお話しいただき、世界で活躍するお二人の考えに迫りたいと思います。

最先端を走るガーデンデザイナーと建築家の生の声を聞けるまたとない機会です。奮ってご参加ください。

プログラム

  • ①ピート・アウドルフ氏の講演(20分)
  • ②田根剛氏の講演(20分)
  • ③対談(30分)
  • ④質問タイム(20分)

登壇者プロフィール

Photo by Mark Ashbee, from Piet Oudolf at Work

Photo: Mark Ashbee

ピート・アウドルフ(Piet Oudolf)

1944年生まれ。オランダを代表するガーデン・デザイナー、プランツマン、著作家。
現代の園芸界・ランドスケープデザインの分野において最も革新的な人物の一人として知られている。妻のアンニャとともに、ランドスケープ&ガーデンデザインのスタジオと、苗生産のナーサリーを営む(現在はデザインスタジオのみ)。宿根草を主体としたナチュラリスティックなアプローチが特徴で、建築デザインや自然風景などからインスピレーションを受け、花色や鮮やかな彩り以上に、植物の骨格や草姿、シードヘッドなど、四季を通して美しい庭づくりと、信頼性の高い植栽に着目する。
代表作(プロジェクト)には、ニューヨークのハイライン、シカゴのルーリーガーデン、イギリスのサマセットにあるハウザー&ワースギャラリーのアウドルフ・フィールドなどがある。

Photo: Yoshiaki Tsutsui

田根剛(Tsuyoshi Tane)

建築家。1979年東京生まれ。ATTA – Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトに、現在ヨーロッパと日本を中心に世界各地で多数のプロジェクトが進行中。主な作品に『エストニア国立博物館』、『弘前れんが倉庫美術館』、『アルサーニ・コレクション財団・美術館』、『ヴィトラ・ガーデンハウス』、『帝国ホテル 東京・新本館』(2036年完成予定)など。主な受賞に、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ、フランス建築アカデミー新人賞、エストニア文化基金賞グランプリ、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞など多数受賞 。著書に『TSUYOSHI TANE Archaeology of the Future』(TOTO 出版)。
http://www.at-ta.fr

通訳

田辺沙知(Sachi Tanabe)

北海道在住のランドスケープデザイナー。
幼少期より海外で育ち、植物生態学、ランドスケープデザインを学び、株式会社イコロの森に勤務。現在は、これまでの経験や受けた影響をもとにした野趣ある庭づくりとともに、専門知識を活かしたオンライン講習や翻訳にも携わる。

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公開日:2024/03/08
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