イベント|ツーリズムと都市デサインの課題@大阪(10.21)

都市ツーリズムの拡大が都市に大きな影響をおよぼすだろうことは、これまでに予見されていたことであり、さらに1998年欧州都市計画家協会は改めてこのことを強調した。
都市ツーリズムに対して、都市デザインの役割は、まず、人を集める魅力の創出や維持・保全に求められるが、あわせて、宿泊、つまり一時的に都市に住まうことを支える施設の確保やその地域コミュニティとの融和にも求められる。近年は、ツーリストの爆発的増加を背景に、一時的な都市滞在をめぐる問題が大きな課題となっている。

バルセロナは諸都市に先立ってツーリズムの新しい動きにさらされ、先進的な取り組みを行ってきた都市として知られており、その取り組みについて紹介していただく。合わせて、日本都市が置かれている状況をいかに認識すべきか、さらにはそれに対していかに取り組むべきかについて語っていただく。

なお阿部さんには、2012年に、「バルセロナ旧市街の再生」のテーマでこのJUDIセミナーでお話をいただいている。

2012年セミナー詳細:
http://www.gakugei-pub.jp/judi/semina/s1205/index.htm

(セミナー委員長 鳴海邦碩)

━概要

  • 日 時:2019年10月21日(月)18:30~20:30頃(18:00頃開場)※終了後懇親会あり。場所等は未定、お店で実費精算
  • 会 場:大阪ガスエネルギー・文化研究所 都市魅力研究室
  • 参加費:会員500円/会員外1000円/学生500円
  • 定 員:30名
  • 詳細・申込み:
    http://i.r.cbz.jp/cc/pl/daax9784/fnm0j8r4nxv2/vpp8l6ob/

━講師

阿部大輔(あべ・だいすけ)

龍谷大学政策学部政策学科教授、バルセロナ自治大学客員研究員。

1975年ホノルル生まれ。早稲田大学理工学部土木工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了、同博士課程修了。2003~2006年カタル一ニャ工科大学バルセロナ建築高等研究院(ETSAB)博士課程に留学(この間、スペイン政府給費奨学生)。博士論文提出資格(DEA)取得。博士(工学)。専攻は都市計画・都市デザイン。政策研究大学院大学研究助手、東京大学都市持続再生研究センター特任助教を経て現職。単著に『バルセロナ旧市街地の再生戦略』(学芸出版社、2009年)、共編著に『CREATIVE LOCAL エリアリノベーション海外編』(学芸出版社、2017年)、『地域空間の包容力と社会的持続性』(日本経済評論社、2013年)、『持続可能な都市再生のかたち』(日本評論社、2014年)など。

近刊

近刊『ポスト・オーバーツーリズム 界隈を再生する観光戦略』


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公開日:2019/10/09/最終更新日:2023/08/30
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