【受付終了】「創造人材×近代建築遺産」がまちを変える-芥川賞第 1 回受賞作品『蒼氓』の舞台になった昭和 3 年のブラジル移民施設がアートセンターに-

主催 文化と地域デザイン研究所
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。

趣旨

アート NPO 法人「芸術と計画会議」(C.A.P.)理事長の下田展久さんが「本のある工場」に来たる!

神戸を代表する坂道「トアロード」や「鯉川筋」をご存知でしょうか? 坂を上りきると、クリーム 色の洋館が見えてきます。それが神戸市立海外移住と文化の交流センター。1928 年(昭和 3)建築の元 国立神戸移民収容所で、阪神・淡路大震災(1997)後に使われなくなっていたものの、神戸の芸術家た ちがアートセンター「CAP HOUSE」(キャップハウス)に改装。自主的に運営するようになりまし た。現在、同交流センターとして芸術創造の場となっています。こうした経緯や使われ方について、開 館当時から運営に関わってこられた下田展久さんをお招きして、お話を聞く運びとなりました。 文化政策研究者の松本は、博士論文『芸術創造拠点と自治体文化政策 京阪神 3 都の事例分析』(同 志社大学、2009)や博士論文を書籍化した松本茂章著『官民協働の文化政策 人材・資金・場』(水曜 社、2011)にて「CAP HOUSE」について論じました。

文化政策・アートマネジメントを考えるにあたり、「芸術家主導の運営の大切さ」、「歴史的建築物を 活用する意義」を考える契機にしたいと企画。文化行政を担当する公務員、文化財団職員、アートマネ ジャー、学生、歴史建築物に関心を有する建築関係者など、多彩な方々に参加していただければ幸い。 本講座はインタビュー形式で進めます。アットホームな運営を心掛けており、「文化の現場」で働く 方々が下田さんに自由に質問を行うことのできる時間を設けます。絶好の機会となります。 会場の「本のある工場」と神戸は阪神電車で直結しており、神戸の方も、ぜひお越しくださいませ。

ゲスト

下田展久(しもだ・のぶひさ)さん

川崎市生まれ。大学時代からバンド活動を続け、卒業後は音楽関係の仕事に。1988 年、神戸市の音響 メーカーに入社。C.A.P.事務局長、CAP HOUSE 館長を経て C.A.P.の 2 代目理事長に就任。同志社女子 大学非常勤講師。松本茂章編著『ヘリテージマネジメント』(学芸出版社)にも登場していただいた。