美しい英国の産業景観~その魅力を探る

主催 イギリスを知る会
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。
  • 日時:2025年9月28日(日)13時00分~15時00分(ティータイムをセミナー終了後約1時間)
  • 会場:自由学園 明日館 東京都豊島区西池袋2-31-3
  • 参加費:一般 3000円、イギリスを知る会会員 2000円
  • 詳細・申込:https://ssbc203.peatix.com/view

内容

イギリスには各地に産業革命以来の工業化のレガシーが残っています。フォース橋やパターシー発電所のような壮麗な土木建築遺産から小さく愛らしい噴水やポンプに至るまで大小さまざま。これらが醸し出す特徴ある景観は産業革命発祥の地であるイギリスならではのものではないでしょうか。
講師に、イギリスの産業景観に詳しい近畿大学理工学部教授の岡田昌彰さんをお迎えし、その魅力についてお話しをうかがいます。

《講師の岡田昌彰さんから》
1997年、人生初の国際学会発表の帰途、初めて訪れたロンドン。その街の風景に強い衝撃を受けました。歴史と現代が見ごとに共存する風景に心を奪われたのです。
ロンドンの老舗書店フォイルズで早速入手した専門書を片手にテムズ川沿いを歩き、当時まだ廃墟だったバターシー発電所やガスタンク、陶窯などの「産業遺産」に夢中になりました。以来30年近く英国の産業景観を研究し、新聞や雑誌などでも多数ご紹介いただきました。2018年に「美しい英国の産業景観」を出版し、2023年にはこの分野の世界的草分けであるイギリス産業考古学会(AIA)の特別賞を受賞しました。
今回の講演では、私が長年探し求めてきた「華麗なる英国の産業景観」と、それぞれの背後にある産業と人々との結びつきについてご紹介します。街のランドマークとなった壮麗な配水塔,過去の栄華を偲ばせる崇高なる鉱山、羊の群れる田園風景に溶け込む18世紀の繊維工場、道端にひっそり佇む深紅の共用水栓… まだあまり知られていない“産業景観”という新たな視点をもとに、知られざる「もう1つのイギリス」を旅してみましょう!

◆講師プロフィール
岡田昌彰さん
1967年 茨城県日立市生まれ
1991年、東京工業大学工学部土木工学科卒業。米国ワシントン大学都市計画デザイン学科交換留学生を経て、1996年東京工業大学大学院博士後期課程修了 博士(工学)。その後、株式会社長大,国土交通省国土技術政策総合研究所研究員,東京大学アジア生物資源環境研究センター研究機関研究員などを経て、2003年近畿大学理工学部 社会環境工学科講師,2013年より現職。英国ケンブリッジ大学マクドナルド研究所客員研究員。
●研究室Website:http://techno-scape.com/
●主な研究テーマ:土木遺産・産業遺産を対象としたヘリテージ・スタディ,テクノスケープ(産業景観)研究,土木史研究 など。
●受賞:
イギリス産業考古学会特別賞(2023)
日本都市計画学会石川奨励賞(2020)
日本観光研究学会観光著作賞(2019)
日本造園学会賞(著作部門)(2018)
日本造園学会研究奨励賞(2006)
●著書(単著):
「美しい英国の産業景観」(創元社 2018年)
「日本の砿都:石灰石が生んだ産業景観」(創元社 2017年)
「テクノスケープ~同化と異化の景観論」(鹿島出版会 2003年)
その他、「環境共生の歩み」(明石書店 2019年),「Industrial Heritage Re-Tooled」(Carnegie Publishing Ltd 2013年)など共著多数。

[問合せ] ※その他、何かご不明点がありましたら、事務局へのメール、
igirisu.o.shirukai@gmail.com
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