中欧における鉱泉療養地と芸術文化・医療・健康のリンケージ――鉱泉を利用したチェコの「小ウィーン」に滞在した3週間|第20回記念!文化と地域デザイン講座

主催 文化と地域デザイン研究所
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。
  • 日時:2025年10月11日(土曜) 午後1時~午後3時すぎまで (終了後、簡単な交流会を予定しています。差し入れ大歓迎!)
  • 会場:アカデミックスペース「本のある工場」 (大阪市此花区西九条5-3-10)
    ※JR大阪環状線・阪神なんば線 西九条駅下車。徒歩7-8分。階段で2階の会場に上がります。エレベーターはありません
  • 参加費:無料
  • 詳細・申込:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSftLDRwja4HKQbfvRJrDcl67fIQMTckuk98CWRMqmBFw25h2g/viewform

内容

藤野先生はドイツの文化政策に精通された研究者。兵庫県養父市で設立された「医療文化経済グローカル研究所」の理事および主任研究員(文化的コモンズ研究室)に就かれました。
フランツェンスバートは、ドイツ国境沿いのまち。「小ウィーン」と呼ばれ、人口5000人。ホテルのベッド数も5000室。1783年にまちづくりが始まり、21世紀の今も19世紀とまったく変わらない都市景観が維持され、世界遺産に認定されています。劇場、音楽堂、オーケストラ、温泉プール等も設けられており、平均滞在日数は「11.5日」。ドイツ人と地元チェコ人が各45%ずつ滞在しています。
鉱泉とは温泉+冷泉を合わせた総称。鉱泉から発生するガスを濃縮して関節や脊柱に注射することで血行を強力に良くする「ガス注射」療法、患部に泥炭を塗る療法、重炭酸ガスで体の芯から温める「炭酸泉浴」、水の中で運動する「水中足踏み」などの自然療法が医師によってプログラムされます。産婦人科では人工授精前に3週間の鉱泉治療を受けると、半年後の妊娠率が10%上昇することが実証されました。藤野先生の場合は、2種類の鉱泉を食事前に飲み続け、味覚障害が大幅に改善されました。
こうした鉱泉療養地は、ドイツ、チェコ、ハンガリーなどに広がっており、「鉱泉療法+芸術文化鑑賞+自然散策+観光」を組み合わせた複合的な「コモンズ」として、今、新たに注目されています。
お元気になられた藤野先生に会いたい方、中欧の鉱泉文化と療養地に関心のある方、文化的コモンズをもっと知りたい方、「文化×地域×デザイン」に関心のある方! ぜひ、お越しください!