新型コロナウイルスがきっかけ 環境を改善するスペキュラティブデザインのアイデア
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する最新の情報は、内閣官房のウェブサイトをご覧ください
- 新型コロナウイルスをきっかけに、住まうこと・働くこと・遊ぶことについて再考し既存の枠組みから外れるような、スペキュラティブデザインのアイデアが生まれ始めている。これらによって、公衆衛生や創造的デザインが密接に関わり合う、オルタナティブな未来を垣間見せられる。
- archpaper.comでは、最近発表されたユニークなデザイン提案について下記の5つが紹介されている。これらは、新型コロナ以後のトピックや関心にそれぞれ取り組んでいるものだ。
- 1)
オーストリアの中小企業Studio Prechtによる、生垣の迷路のような公園。訪問者は他人の存在を気にすることなく、瞑想をしたり健康的に過ごすことができる。もともとはウィーンの空き地につくるコンセプトだったが、都市部の未利用地にも転用できるアイデア。 - 2)
ロッテルダムが拠点のShift Architecture Urbanism は、感染リスクを抑制しながら、地元の農産物市場に、新鮮で栄養価が高い地元産の食品を置くことを試みている。市場は、人が集まるゆえに感染リスクが高い。
彼らの提案では、市場が16のブロックに分けられ、空間・場所・時間がコントロールされるなど、分散型の市場が検討されている。 - 3)
ミュンヘンを拠点にするBenedikt Hartlは、バッキンガム宮殿の避難所としての活用や、空港ターミナルの緊急活用を提言している。建設中の空港に、患者用の内蔵型治療ユニットを設置するよう推奨されている。 - 4)
ロンドンの建築系企業である Weston Williamson+ Partnersは、船上にコンテナの仮設医療施設を設ける提案をしている。このコンテナは、感染被害が大きい地域の港で降ろされ、その場で集中治療室として利用できるものだ。 - 5)
ベルリンを拠点とするPlastique Fantastiqueという芸術集団は、医療従事者用の場所を確保する PPS (personal protective space) というプロダクトを開発した。これは透明なポリウレタンによって製造され、内部にウイルスを入れることなくクリーンな空気が供給されるようになっている。
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2020/04/22/The Architect’s Newspaper