- 米国の国立公園における人種差別の歴史や実情に関する議論のラジオ収録が、米国ポッドキャストメディア「WNYC Studios」のHPで公開されている。
WNYCの記者であるBrigid Berginと、フリーランスジャーナリストのJAMES EDWARD MILLS による対談の抄訳は以下のとおり。 - ルーズベルト元大統領などの米国のリーダーたちは長年、国立公園を国家・国民による民主的で優れた業績として評価してきたが、現状は必ずしもそうではない。
1916年に国立公園局を設立したウィルソン元大統領の政権時代から変わらず、当時と同じ人種によるエリアの分割が、1940年代から1950年代にかけての国立公園やその他の自然かつ景観的な場所でも続いていた。これらの公共空間の多くは、1964年に公民権が制定されるまで人種差別による分離が廃止されてこなかった。 - フリーランスジャーナリストである James Edward Mills が指摘するように、人種による分離やその他の人種差別は、今日の公園でもなおみられる。2018年の研究によれば、国立公園の利用者のうち黒人は2%にも満たなかったという。
- 一方で、この数字は変わりつつあるとも指摘され始めている。20世紀の公共空間は、一般的に想像されるような開かれた平和主義的な場ではなかったが、現在は次第に、さまざまな人種の人が歓迎され携わるようになってきている。
詳細
People of Color Have Been Systemically Excluded from National Parks
https://www.wnycstudios.org/podcasts/takeaway/segments/people-of-color-systemically-excluded-from-national-parks