日本建築協会が2021年度・第67回工高生デザインコンクールを開催 設計課題は「『新しい』オフィス」(応募締切:2021年9月30日)

  • 一般社団法人日本建築協会が、高等学校・高専・専修学校高等課程の生徒を対象とした、2021年度・第67回工高生デザインコンクールの開催概要を発表した。
    設計課題は「『新しい』オフィス」で、“既成概念にとらわれない「新しい」オフィスの提案(新築のほか、従来の建物の再利用も可能)”としている。
  • 審査員長は(株)大林組大阪建築設計部の担当部長、神谷浩司氏が務めるほか、『改訂版 名作住宅で学ぶ建築製図』『初歩からの建築製図』などの著書がある滋賀県立大学教授の藤木庸介氏や、『海外で建築を仕事にする』の編著者でジオグラフィック・デザイン・ラボ代表取締役の前田茂樹氏らが審査員として参加している。
  • 課題の趣旨は下記のとおり。応募締め切りは2021年9月30日(消印有効)となっている。

ひとつの場所に集まって働くスタイルが生まれたのは、18世紀後半から始まる産業革命が起源とされています。それから200年以上かけてオフィスに集まって働くスタイルが定着してきましたが、今日そのオフィスの在り方に、大きな転換期が訪れようとしています。

昨年来、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、それまで当たり前に過ごしていた日常が大きく変わり、多くの人々が働くオフィスには、働き方そのものにも変革が求められています。

これまでの対面型の働き方は、雑談から思わぬアイデアが浮かんだり、環境が整っている場で集中して仕事が出来たりするという大きなメリットがあります。
一方、IT技術の進歩と相まって、ワーケーションやテレワーク、地方都市のオフィスなどを活用した働き方の変革は時間や場所の制約がなく業務を遂行できるようになり、通勤による移動の減少に伴い、環境負荷を低減できる可能性も見出されています。

新型コロナウイルスの感染拡大を契機として、従来の職場としてのオフィスを見直し、時代の要請につながる新しいオフィスを考えることは今後、大変重要になってくると考えます。

新たな働き方とは何か、新たなコミュニケーションとは何か、それを行う「新しい」オフィスとはどのような場なのか、既成概念にとらわれない、新たな「未来」を提案してください。

詳細

2021年度 第67回工高生デザインコンクール
設計課題 『新しい』オフィス

http://www.aaj.or.jp/project/award/design67.html