藤木庸介・柳沢 究 編著

内容紹介

建築製図を初めて学ぶ学生を対象に、どのように描いていくのかをやさしく導く、入門製図テキスト。シンプルな箱の建物をもとに、空間の把握、図面のしくみを学んだあと、本格的に木造の製図を描く練習をする。つまずきやすいところ、誤解しやすいところなどを、楽しげなイラストを交えて、わかりやすく解説している一冊。

体 裁 A4変・92頁・定価 本体2800円+税
ISBN 978-4-7615-2587-3
発行日 2015/01/01
装 丁 KOTO DESIGN Inc. 山本剛史

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目次著者紹介はじめに訂正情報

はじめに/目次/本書の使い方/精確な線を引く練習をしてみよう

1 描くまえの基礎の基礎

製図用具の種類

シャープペンシル/ホルダー/消しゴムと字消し板/羽ぼうきまたは製図用ブラシ
三角スケール/三角定規と勾配定規/図形テンプレート/コンパス
T定規と製図版または平行定規/用紙、判のサイズ/用紙のセットのしかた

線の引き方

線を引くコツ/水平線/垂直線/斜め線/自由に線を引いてみよう
描いてみると分かること/線を引く際に気をつけるポイント
精確な線を引く練習をしてみよう/尺度とは/縮尺の違いによる図面表現
文字と寸法の入れ方/製図に使用する線の種類

2 図面のしくみを理解しよう

建物のしくみ/建物と図面の関係/練習のためのボリューム

実際に描いてみよう

図面記号・表記の例

表示記号/家具/便器・浴室・洗面台・システムキッチン/屈折階段/らせん階段
乗用車の寸法/駐車場(直角駐車)の寸法/駐車場(一般・車椅子利用者用)
自転車の寸法/自転車の駐輪場(4台駐車)/オートバイの寸法/オートバイの駐輪場
斜路(車)/斜路(人)/植栽表現の例

アクソメ図・アイソメ図・透視図

アクソノメトリック図/アイソメトリック図/1点透視図/2点透視図
奥行き方向の面を分割する方法
折 図

木造図面を描こう(3章参考図面)

3 木造図面を描こう

配置図の描き方/1階平面図の描き方/2階平面図の描き方
断面図(A-A)の描き方/立面図(西側)の描き方/矩計図の描き方
COLUMN

レイアウトに注意しよう

4 RC造図面を描こう

配置図/1階平面図/2階平面図/A-A断面図/B-B断面図/南側立面図
北側立面図/西側立面図/東側立面図/矩計図
COLUMN

プレゼンテーションは「プレゼント」

COLUMN

締切前の三原則

5 CAD製図のコツと注意点

CADの使い始めは製図の基本を忘れがち/代表的なCADソフトの種類
レイヤとグループ/CAD製図の表現上の注意
CADを活用したプレゼンテーション/他ソフトや手作業との連携
CADを使った製図時の注意点

6 模型のつくり方・使い方

考える模型/伝える模型/模型製作のコツ
編集者の家(3章)をつくってみよう/木造模型パーツ図

付 録 製図演習のFAQ(よくある質問)

編著者

藤木庸介(ふじき・ようすけ)

滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科准教授・遊工舎一級建築士事務所
一級建築士・博士(工学)

柳沢 究(やなぎさわ・きわむ)

名城大学理工学部建築学科准教授・一級建築士事務所究建築研究室
一級建築士・博士(工学)

執筆者

田中建史(たなか・たけし)

田中のデザイン研究所
イラストレーター・パースデザイナー

長野良亮(ながの・りょうすけ)

長野良亮建築設計事務所・京都精華大学ならびに大阪府立大学工業高等専門学校非常勤講師
一級建築士

梅本友里恵(うめもと・ゆりえ)

遊工舎一級建築士事務所
二級建築士

模型協力

茨木香穂里(立命館大学大学院理工学研究科)
宮田侑果利(立命館大学大学院理工学研究科)
太田沙希(滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科)

建築設計を行うには、まず、製図板の前を離れ、自らの求める空間や建築の造形について十分にイメージしてみることが大切です。また、こうしたイメージをスケッチしてみたり、あるいはスタディ模型を作ってみたりするのもよいでしょう。建築は、このような試行錯誤を経てはじめて創出されるのであり、建築設計の苦楽は、まさにここにあると言って過言ではありません、しかし、このようにして創出された建築のイメージは、当然のことならが、このままでは建築にはなり得ません。こうしたイメージを具体的な建築として形に表し、他者に対して伝達するための手段が必要です。そこで「図面」が、最も主要な手段として必要になるのです。

本書は、例えば大学の建築・住居系学部・学科における1~3年生を対象として、こうした建築設計の初学者が製図を学ぶ際に、図面の書き方や見方を容易に理解し、そして習得できるようにまとめたものです。特にこれまでの製図の教科書には無い試みとして、イラストを各所に用い、重要な点や留意すべき点を示しています。これによって、初学者がつまずきやすいポイントを易しく解説し、また、見過ごしてしまいがちなことに気付けるような工夫をしました。

巻末には建築設計の演習であがる「よくある質問」を取り上げ、これらに回答をしました。ここで取り上げた「よくある質問」は、初学者からのものはもちろん、次のステップに進んだ時にあがる質問や、プレゼンテーション時の留意事項、さらには日々の設計演習時における悩みなどにも及んでいます。また、こうした質問に対する回答は、できるだけ本文にリンクさせ、事例を参照しながら理解できるようにしました。したがって、既述したように本書は製図の入門時のみならず、学生諸君それぞれが建築設計を学ぶ多くの期間を通して使用することができるでしょう。

そして本書が必要でなくなった時、それは建築設計の基礎を習得したことを示しています。その日が来るまで、本書が学生諸君の一助となれば幸いです。

本書をまとめるにあたり学芸出版社の知念靖廣氏には、本書の企画段階から継続的に、ご助言とご尽力を頂きました。ここに心からお礼を申し上げます。

編者 藤木庸介

「初歩からの建築製図」(第1版第1刷)につきまして、以下のような誤りがございました。大変申し訳ございません。

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公開され次第、お伝えします。