都市と里山の循環を生み出す 棚田の「通い農」プロジェクトin越後松代

主催 比較住宅都市研究会
※詳細は主催団体等にお問い合わせください。
  • 日時:2025年8月5日(火)18:30~20:30
  • 会場:東京都立大学同窓会 八雲クラブ ニュー渋谷コーポラス10階 1001号室 渋谷区宇田川町12-3
  • 参加費:現地参加…1000円(学生は500円)、ネット参加…600円(学生は無料)
  • 詳細・申込:http://home.g08.itscom.net/ebizuka/

内容

山々に囲まれた日本の棚田地域では、農業従事者の高齢化や担い手不足が深刻化している。一方で、都市と農村の関係性が見直される中、棚田に“通い”で関わる都市住民の増加が、新たな地域づくりの可能性として注目されている。こうした動きの中で、報告者は「通い農」と呼ばれる取り組みを通じて、二拠点生活や関係人口創出の実践を行ってきた。田植えや草取りといった農作業を軸にしながら、宿泊や学びの機会を組み込んだ通い農は、農業に文化的・社会的な価値を付加し、単なる労働ではなく、人が人と出会い、自分を見つめ直す装置となっている。日本各地で空き家や耕作放棄地の活用が模索される中、二拠点生活は、都市と農村を分断するのではなく、接続し直す生き方のひとつとして浮かび上がっている。本講演では、棚田地域における通い農の実践とそこから見えてきた課題や可能性について紹介するとともに、都市住民と農村が共に未来を描くための暮らし方、空間のあり方を考える。

講師のプロフィール:
星裕方 氏(十日町市地域おこし協力隊/㈱里山パブリックリレーションズ代表)
1993年生まれ 東京都世田谷区出身 慶應義塾大学経済学部を卒業後、PR会社に入社。会社員の傍ら、世田谷区のNPO法人neomuraでお祭りの広報支援やコミュニティ農園の立ち上げ等に参画。2021年にPRコンサル/ライターとして独立。合同会社イーストタイムズにて、和歌山県移住者情報発信力強化プロジェクトを企画・運営。2022年12月、里山パブリックリレーションズ(株)を設立し、埼玉と新潟の2拠点生活を開始。2023年4月 新潟県十日町市の地域おこし協力隊に着任。現在は「棚田のPRと関係人口創出」に取り組んでいる。