京都市らが開発した木製防火雨戸が大臣認定を取得 京町家の修繕等で広く活用可能

  • 京都市は、京都府建築工業協同組合や早稲田大学等と産学官連携で開発に取り組んできた「木製防火雨戸」について、4月27日付けで国土交通大臣の認定を取得したと発表した。地方自治体による防火設備の大臣認定取得は全国初。
  • 京町家を改修する際、防火性能を向上させようとすると既存の外壁の開口部に使われた木製建具はアルミサッシなど木製以外のものに変更するしかなく、これが意匠的な課題になっていた。今回、枠高さや枠幅は最大で大臣認定を取得したことで、それ以下の大きさであれば木製防火雨戸を設置できるため、既存の木製建具を活かすことも可能になった。京都市は令和3年秋頃の運用を目指してマニュアルや適切な施工のチェック体制や支援策などを検討している。
  • 大臣認定取得のニュースに合わせて、京都市で運用中の「京都市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」が、住まいとして利用される京町家にとっては居住者の負担が大きいなど活用が難しく、適切な改修が進まない状況となっていたことを受けて、その一部を改正したと発表した。居住者の状況を踏まえて継続して耐震改修が行えるように、法の適用除外に係る技術的基準が改正されたとのこと。

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(2021/05/20|京都市(PR TIMES))

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000059523.html