重要文化財「杉本家住宅」の大屋根修理を支援するクラウドファンディング開始 150年ぶりの大規模修理で瓦15000枚の葺き替え等

  • 京町家の重要文化財「杉本家住宅」は老朽化のため耐震補強工事を含む大規模修理を行うことになった。このうち、主屋の大屋根瓦は特に損傷が激しく、雨漏りを引き起こすため修理が急がれており、今回この大屋根瓦の葺き替え事業を支援するクラウドファンディングがはじまった。
  • ここでもコロナ化の影響がある。杉本家住宅では、これまで季節ごとに伝統的な年中行事を公開してきたが、コロナ禍で公開できず90%の減収。主屋の耐震補強工事やその他修理の費用は約4000万円が見込まれており、これらの確保が難しい状況となった。
  • 寄付金は3000円~100万円までいくつものメニューが用意されており、リターンには、オリジナルのグッズ、新しい瓦に寄付者の名前を記載する、特別鑑賞券、ゆかりの美術品の複製などがある。2021/3/1時点で目標金額350万円は達成しているが、引き続き5月末まで実施される。
  • 「杉本家住宅」は、明治3(1870)年に再建された大規模な旧商家で、京町家の伝統的な形式「表屋造り」を持つ。平成2(1990)年に京都市有形文化財、平成22(2010)年には国の重要文化財に指定され、その後も「旧米蔵」ほか敷地内の建物、建物内外の「庭」が文化財や名勝に指定される等、京都の伝統的な街並みを守り、伝える重要な建築の1つ。

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【寄付型】次の150年へ、重要文化財「杉本家住宅」の大屋根瓦15000枚を葺き替えたい

(2021/2/23~5月末|THE KYOTOクラウドファンディング)

https://the-kyoto.en-jine.com/projects/sugimotoke