東京都が木密地域の改善を促す「都有地活用による魅力的な移転先整備事業」で民間事業者を再募集
- 東京都は、延焼遮断帯形成や市街地の不燃化など防災都市づくり推進計画に基づき進める取り組みで、住みなれた地域で居住し続けたいという権利者などが多いことを受けて、近隣の都有地を有効活用した魅力的な移転先の整備に取り組む民間事業者を再募集している。今回募集しているのは「足立区江北地区」「足立区関原地区」の2地区。
- 「足立区江北地区」で事業者に求められる取り組みは以下の3つ。
①木密地域にお住いの方々の移転先となる集合住宅の整備
②①で整備した住宅の事業期間内における継続的な管理・運営
③移転元の土地等の買取りなど、木密地域からの移転を促進する取組
- 「足立区関原地区」で事業者に求められる取り組みは以下の3つ。
①移転対象者の中から、本事業で整備する住宅への入居を希望する者(以下「入居希望者」という。)を募集し、計画内容について入居希望者の希望を聞きながら、移転先となる集合住宅を整備
②入居者と分担し、①で整備した住宅を事業期間内において継続的に管理・運営
③移転元の土地等の買取りなど、木密地域からの移転を促進する取組
①、②に当たっては、住宅の設計内容や住まい方、管理・運営等に関するワークショップ等を開催するなど、コミュニティの形成や入居者による自立的な管理・運営を支援するものとする。
- 移転先となる新たな施設は賃貸形式の集合住宅で、足立区関原地区においては「コミュニティの形成を促進する共用空間」も必須。その他の必須項目には、魅力的な住環境や既存コミュニティの維持に配慮することなどが挙げられている。加えて、地域交流スペースといった地域活性化につながる機能やさらなる防災機能など、事業者の創意工夫が望まれる。
- 事業期間は「50年間に建設及び除却の期間を加算した期間」とし、令和2年末~3年1月頃に事業予定者の決定、3年度に建設工事の着工、4年度には竣工・住宅への入居開始というスケジュールとなっている。
詳細
都有地活用による魅力的な移転先整備事業 | 東京都都市整備局
(2020/06/12|東京都都市整備局)
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/sokushin/itensaki.html