横浜駅西口五番街に“投票型喫煙所”が登場 たばこのポイ捨てをなくす社会の実現を目指す「ポイ捨て図鑑プロジェクト」の一環で
たばこのポイ捨て削減を図ろうと、このほど、横浜駅西口五番街に“投票型”の喫煙所が設置された。喫煙所ブランド「THE TOBACCO」を運営する株式会社コソドが地元の横浜駅西口商店会連合会と協業して実現したもので、市もまちの環境美化に期待を寄せている。
投票型喫煙所とは、喫煙者が能動的に吸い殻を捨てたくなるような2択の「投票型灰皿」が設置された喫煙所。楽しみながらたばこのポイ捨てを減らす、行動経済学(ナッジ)に基づいた仕組みが取り入れられている。
株式会社コソドは、ポイ捨てされた吸殻を“喫煙所に戻れず、迷子になった吸殻モンスター “ といった助けるべき存在として描き、誰もが簡単にゲーム感覚で参加できるポイ捨て問題の解決を目指す「ポイ捨て図鑑プロジェクト」を2021年から展開しており、その一環としてこうした投票所設置を各地で推進。
同社によれば、ポイ捨て図鑑サイト内で最もポイ捨てが多かった「渋谷センター街 宇田川クランクストリート」に土日限定で投票型喫煙所を設置したところ、設置前後で宇田川クランクストリートのポイ捨て数は90%減少したとしている。
今回の投票型喫煙所設置について、横浜駅西口商店会連合会は
西口五番街エリアは横浜駅付近では特に「たばこのポイ捨て」が多く、過去にボヤ騒ぎが起きたり、そもそも街美化の観点からも解決したい地域課題でした。連合会としてポスター掲示など具体策を実行したり、行政との連携を図り、公衆喫煙所不足を解消すべくアクションを起こしたものの、実現/解決には至らず。そんな中、コソド社の渋谷における投票型喫煙所事例を知り、これならば「捨てる」気持ちから『投票する』≒『捨てない』という気持ちに変わって貰えるかもしれないと考え、この度の協業に至りました。横浜駅の入口とも言える西口の美化を連合会として実現したいと考えております。
などとコメント。地元の横浜市(資源循環局 街の美化推進課)も、
横浜市でもポイ捨て防止に向けた様々な取組を行っています。吸い殻を投票する「投票型喫煙所」という新しい取組に、多くの方がご参加いただくことで、吸い殻の散乱が減り、街がきれいになることを嬉しく思います。
と期待を寄せている。
設置場所の住所は、神奈川県横浜市西区南幸1丁目5。