第2回「なぜ建築デザインの保護に意匠権が向いている?」|連載『Q&Aでわかる!建築意匠権のトリセツ』

建築デザインが新たに保護対象に加わった「意匠法」。この連載では、建築の価値を守るさまざまな法律の基礎知識から、“知らなかった”ではすまされない侵害トラブルへの対策、そして自分のデザインを模倣や盗用から守るために知っておきたい手続きまで、気になる疑問を解剖。専門家である弁理士がQ&A形式で解き明かします。

今回の内容

  1. 建築デザインを守る法律とは?
  2. なぜ建築デザインの保護に意匠権が向いている?
  3. 建築物のコンセプトを保護する方法はある?
  4. どんな行為に対して効力が及ぶ?
  5. どこまで似ていると効力が及ぶ?
  6. 設計者はどんな責任を負う?
  7. 従業員の建築デザインは誰のもの?
  8. 海外で建築デザインはどのように保護される?
  9. 審査結果に納得できないときは?
  10. 出願時に注意すべきリスクとは?

※この連載は、学芸出版社より2023年6月発売予定の『Q&Aでわかる!建築意匠権のトリセツ』の内容を抜粋したものです。

なぜ建築デザインの保護に意匠権が向いている?

次に、建築デザインの保護という観点から各法律を比較してみましょう。
以下では7つの項目で評価しており、外側ほど高いスコアを表しています。

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(次回は、第3回「建築物のコンセプトを保護する方法はある?」をお届けします)

筆者紹介

中村幸雄(なかむら・ゆきお)

中尾国際特許事務所 副所長、パートナー弁理士。日本、米国、欧州、中国、韓国、ロシア、インド、台湾などの世界各国での特許権、意匠権、商標権などの知的財産権の取得・鑑定業務に従事。建築業界ともつながりが深い各分野の国家資格者で構成された企業サポートチーム「中小企業支援センター」の知財担当メンバー。日本弁理士会所属。特定侵害訴訟代理業務付記。一般社団法人日本知財学会会員。デジタルアーカイブ学会会員。

書籍のご案内

この連載は、学芸出版社より2023年6月発売予定の『Q&Aでわかる!建築意匠権のトリセツ』の内容を抜粋したものです。

本書では、建築の価値を守るさまざまな法律の基礎知識から、“知らなかった”ではすまされない侵害トラブルへの対策、そして自分のデザインを模倣や盗用から守るために知っておきたい手続きまで、気になる疑問を徹底解剖。専門家である弁理士がQ&A形式で解き明かします。目次など詳しくはこちら。

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