自閉スペクトラム症を抱える人の利用を促すプログラム「おだやかな時間」 パリ市内の図書館4館で試行スタート

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公開日:2022/02/23/最終更新日:2022/02/15

パリ市内にある4カ所の図書館で、自閉スペクトラム症(ASD)を抱える市民の利用を促す“Heure calme”(おだやかな時間)と名付けたプログラムがスタートしている。

このプログラムは、感覚刺激に過敏な傾向のあるASDを抱える人も利用しやすい環境をつくろうと、2022年1月11日から試行が開始されたもの。

WHOによれば、ASDと診断される人の割合は約160人に1人。具体的な症状の特徴は様々で、生涯にわたって介助を必要とする重度の障害に進行する人もいれば、コミュニケーションや社会的スキルの向上により自立した生活ができる人もおり、コミュニティや社会的なレベルでのケアが求められている。

こうした背景のもとで実施された今回のプログラムに参画しているのは、9区にあるヴァレイユ図書館、14区にあるエメ・セゼール図書館、19区にあるフェット広場図書館、それに中央区にあるアルチュール・ランボー図書館の4館。

毎週火曜日(ランボー図書館のみ金曜日)の14:30〜15:30まで、光の強さを弱めたり、館内のBGMを止めたり、電話の着信音を小さくしたり、大きな声での会話を控えたりといった取り組みを励行している。

リリースによれば、ASDを抱える人を学校活動や療養の一環として図書館が受け入れる取り組みは、パリ市内のいくつかの図書館で定期的に行われてきた。

今回の試行は、図書館でのこうした「公共的な受け止めをより適応」させることにあるといい、ASDの人のニーズ把握にも活かせるとしている。

なお、4月上旬にはプログラムの評価を行った後、5月以降には実施時間帯の統一や図書館規則への統合と実施の段階的な一般化に取り組むことも目指している。

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Photo by Johnny McClung on Unsplash

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