衣類などから発生するマイクロプラスチック粒子の流出に関する研究が公開 タイヤやブレーキの摩擦による発生についても指摘
- 衣類や容器などから日々何十億も排出されるマイクロプラスチックの粒子を、河川や排水のみならず風も海に流出していることが新たな研究で明らかにされた。大気中からの流出量は、河川からの数値とほぼ同等だという。
Nature Communications 誌によれば、かなりの量のマイクロプラスチック粒子が大気によって北極圏まで運ばれ、融解を引き起こしている。 - また研究では、マイクロプラスチック粒子の大気中での運ばれ方をモデル化するため、道路に着目。路上では、タイヤやブレーキパッドの摩耗により大量のプラスチック粒子が残され、その量は海に流出するマイクロプラスチック粒子の30%を占めるとされている。
なおこのタイヤやブレーキの摩擦による粒子は、とくに東アメリカ、北ヨーロッパ、中国の主要都市などで排出量が多い。