ニューヨーク市が新型コロナ対策として学校に屋外授業を認める方針 安全面など確保されれば公園や道路での実施を許可
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- ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長らは24日、まもなく開講を迎える2020~21年度の新学期において、屋外授業の実施に取り組む方針を示した。新型コロナウイルス感染症の蔓延下で厳しい運営を迫られる学校を安全に再開できるようにする対応策の1つで、特に感染被害の大きかった地域に位置し、かつ屋外空間に限りある学校に対しては、優先的に許可していくとしている。
- “Outdoor Learning” と題されたこの施策は、市内の学校に対し、校庭や隣接する道路、近隣の公園などの屋外での授業の実施を認めるもの。公立学校のほか、チャーター(charter)と呼ばれる初等~中等教育学校や私立学校なども対象となる。
- 許可は、学校長からの申請に基づき、公園局や交通局、衛生局、消防局、警察なども含めた複数部門が参画するワーキンググループの審査を経たうえでなされる。窓口となる教育局は、8月28日(金)までの申請分は9月4日(金)までに回答し、以後も随時受け付けるとしている。
- 教育局は、特に道路を使用しようとする際には、以下のような点に配慮するよう学校に求めている。
- 道路を封鎖するための柵や人員を配置すること
- 以下の基準に沿う道路であること
- 静謐な非商業エリアの道路
- 一方通行の道路
相互通行の場合は、片道1車線のみの道路 - トランジットバスやトラックの経路ではない道路
- 警察や消防局、駐車ガレージ、病院が使用するものではない道路
- デブラシオ市長は「子どもたちが安心して学校へ戻れるよう、あらゆる力を尽くしていく。すべての子どもたちが、安全で対人距離を保てるような環境のもと、ふさわしい質の高い教育を受けられるようにするための取り組みだ。」とコメントしている。