高専としては19年ぶりの新設となる「神山まるごと高専」 2023年4月の開校が正式に決定へ 文科省が答申
“テクノロジー×デザインで、人間の未来を変える学校”を謳い、徳島県神山町での開校を目指している「神山まるごと高等専門学校」(通称「神山まるごと高専」)について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が31日、設置を可とする答申を行った。これにより、同校の2023年4月からの開校が正式に決定する見込み。
国内で19年ぶりの新設高等専門学校となる神山まるごと高専は、5年生の全寮制私立校。開校後は、テクノロジー、デザイン、起業家精神といった、これからの社会に必要な3つの軸を中心としたカリキュラムを通して、社会を切り拓く「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指すという。
学生数は、一学年40名、合計200名となる見通し。学費は年間200万円だが、給付型奨学金の提供により、第一期生は実質無償となる見込み。今秋の入学試験の要項は近日中に公開されるという。
同校は、起業家を中心としたメンバーが立ち上げた構想のもと、有志のメンバーでこれまで学校づくりに取り組んできた。
学校長にはZOZO元CTOの大蔵峰樹氏、理事長にはSansan創業者の寺田親弘氏、またクリエイティブディレクターにはCrazy Wedding創業者の山川咲氏が、それぞれ就任する予定となっている。
また企業との連携等も早くから発表されており、地元徳島県に所縁のある10社が開校を支援してきたほか、コクヨ株式会社やコスメティックブランドSHIROなどが総額21億円を超える企業版ふるさと納税を活用した寄付を実行している。
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- 神山まるごと高専の審査判定 可 と文科省が公開|神山まるごと高専